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ポーランドの”いかにしてスザンカは水の精の名付け親になったか”が最高に好きな話でした
原文には「けし粒をまいたように静まりかえった」ポーランド語風成句。や
『クウィアトゥラ(花もようさん)』も『スロクラ(まだらさん)』も『伯しゃく婦人』も『リャツィアタ(ぶちさん)』雌牛の名前。などポーランド独特の言い回しがふんだんにもりこまれ、非常におもいろい読み物になっています。
王国の中の魚が舞い踊る表現がすばらしいです。
目を閉じるとその情景が容易に想像できてしまうあたり この話のヤマ場ではないでしょうか?
スザンカの藁袋を水の精が心の酬いに黄金に変えてしまうのは それは寝心地わるいだろう 固いし、よけいな事を…と思うのはおいらだけではないはずだ(笑)
水の精の滑稽な姿も”王さまはまたもひどく不思議そうな顔をして、困って。耳のうしろをかきはじめた。”などは 憎めないかわいらしい姿を想像させられる。
こんな可愛いお話がうまれる ポーランドという国がどんなに平和ですばらしいく
人々の心がウイットに富んでいてセンスがいいのがよく分かる作品です。