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紙の本
深刻な問題となっている子供の生活習慣病から子供を守るための食生活としつけを,母親に分かりやすく示す
2000/10/06 15:20
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の生活習慣病の危険性を著者が日本で最初に警告したのは1973年のこと。欧米ではすでに予防対策が取られていたが,日本ではそのまま経過し,子供の糖尿病は増え,胃・十二指腸潰瘍もざらになり,心筋梗塞で倒れる高校生まで出現している。
このまま大人になれば確実に生活習慣病に冒されると考えられる子供は,増加の一途をたどっている。しかしながら社会も教育も頼りにならない以上,母親が守るしかない。
そこで,著者は母親に,図やデータも多用しながら予防のポイントを簡潔に示している。結局,生活習慣病の危険は肥満や,高コレステロールによる動脈硬化の進展に絞られるが,それは母親自身の全人格がストレートに表れる子供の食生活としつけ次第だという。油っこい肉食中心の食事より,昔の日本の魚と野菜中心の和食の貴重さを示すとともに,しつけがいかに大事かを説く。理解しやすく,行き届いた内容で,この問題を初めて考える母親に最適である。
(C) ブックレビュー社 2000
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