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ユニクロ上場に向けたどたばたを、会計士の目からみたドキュメント。
生々しい多忙のさまが面白かった。
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知られざる増収増益の幕開け、と言う副題から、センセーショナルな匂いを感じたが、何のことはない、1994年の株式公開に向けての一部始終に関わることになった著者の4年間の日記。
古き良き時代の駆け出しの物語、と言った感じ。ただ、上場にあたっての様々な障害や組織整備など、監査役の立場からしかできないような洞察や、随所に専門用語の解説等が掲載されており、会計や法務なんかを学びたい人には良いかも。
日記をもとにしてあるので口語表現や主観も多く、読み物としてはあまり好みではなかったが、臨場感は感じられた。
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著者の公認会計士 安本隆晴さんが、ユニクロの公開準備に関わるようになってから、1994年7月14日にユニクロが広島証券取引所に公開するまでの自叙伝。
ファーストリテイリングの1994年8月期の有価証券報告書に記載されている役員のうち、現在(2011年5月)も役員であるのは、柳井正会長兼社長と著者の安本隆晴監査役の2名だけです。
貴重な1冊です。
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成長期のファーストリテイリング(以下「FR社」)を外部から支え、自身も監査役を務めていた安本氏による回顧録。FR社だけの内容ではないので、安本氏の活動記録といったほうがしっくりくる。
文章にクセがあり少々読み難いが、日誌がベースだけあって、株式公開準備に奮闘する生の迫力が伝わってくる。いまは最先端の経営と称賛されるFR社にもこんな時代があったんだなぁと興味深い。盛田昭夫には井深大、本田宗一郎には藤沢武夫、松下幸之助には高橋荒太郎。名経営者の影には必ず名番頭が居るものだが、柳井正にはさながら安本隆晴といったところか。
本の中では柳井氏の人使いのうまさが光る。外部の安本氏をここまで使い倒すかという印象を受ける。しかし働きには必ず報いる。そして頑固で素直。その極端さの緩衝材として安本氏がうまく機能している。
それにしても本の終わりが「業務日誌がここで終わりだったから」というのは面白い。