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紙の本

仮説としての進化生物学

2006/09/18 17:29

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:プシュケー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 読後の疑問点だけを取り上げます。
 (A)「生物は生き物からしか生まれませんが、地球の歴史の中で一回だけ、無生物から生物からうまれました。それが生命の起源です。」(pp.25-26)
(1)「生物は生き物からしか生まれません」と「生物は無生物から生まれた」とはつじつまが合いません。
(2)なぜ「一回だけ」なのでしょう。その理由が述べられていません。
(3)「生物は無生物から生まれた」とは進化学者は唯物論者なのでしょうか。そうすると、この教えを学ぶひとはみな唯物論者になることになりますがそれでいいのでしょうか。
 (B)「種というのは、その内部でたがいに交配が可能な個体の集まりであり、それ以外の個体とは交配しないような個体の集まりであるという定義を出しました。これを生物学的種と呼びます。(中略)しかし、これでは困る事態がたくさんあるのです。たとえば、無性生殖の生き物はどうしましょう?」(pp.82-3)
(1)生物の分類のための「種」の定義がいまだに存在しない。そんな学問があるでしょうか。(そこで「種」の代わりに「個体群」(この本でも使用されている)とする人もいますが、個体群なら、石、惑星、紙、サル、机、と集めても個体群といえますが、もちろんそんなことはなく学者たちは「ひそかに」種の概念を忍ばせて「個体群」といっています。なにか論理が欠けているように思われます)
 (C)「進化とは、生物が時間とともに変化することです。そして、およそ33億年前に地球に出現した一つ単純な生物から、何百万以上にも及ぶ種が分化してきました。」(p.87)「種がどのように分化するかについては、まだまだ分からないことがたくさんあります。」(p.98)
(1)一方で断定しておきながら、そのあとで断定に譲歩をつける。どうして譲歩をつけるのでしょうか。真の学問でしたら、それほどの譲歩を必要とするのでしょうか。一つの仮説ではないのではしょうか。もちろん学問には仮説は必要ですが、それにしても仮説が多すぎます。この解決は若い皆さんの今後の課題になるでしょう。
 この本は多くの疑問点を私たちに投げかけていますが、そのことがかえって進化生物学に取り組む原動力にもなります。

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紙の本

一つの説明

2002/10/12 20:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アルケー - この投稿者のレビュー一覧を見る

この書は、進化の中でも、適応と自然淘汰を話の中心にすえる。そして、これこそが、生物の美しさと多様性とを同時に説明する唯一の理論だ主張する。また、適応と自然淘汰の理論こそが、日本の生物教育の中でもっとも不十分にしか扱われていないトピックスだともいう。そこで、この書は適応と自然淘汰を解説する進化の本ということになる。とはいっても、実際に自然淘汰と適応を正面から扱っているのは全部で10章あるなかでたったの1章である。
 生き物の大きな特徴の一つは適応的であり、適応とは、生き物の形や生理的過程や行動などが、その暮らしている環境にうまく合っていることだという。現在、なぜ適応が生じるかの科学的説明は一つしかない。それが自然淘汰だという。ダーウィンによって提出された自然淘汰は、今でも、適応を説明できる唯一の理論である。
 自然淘汰は、1)生物の個体には変異があること、2)変異の中には遺伝的に次世代に受け継がれるものがあること、3)生まれてきたすべての個体が生き残ることはできない、というたった三つのことがらからなっている。
 さまざまな遺伝的なタイプについて、次の世代にどれほどその複製が作られるかを数値で示したものを適応度という。適応度の高い遺伝的変異の持ち主の子が、他のタイプに比べて相対的に多く生き残る。それは遺伝的変異であるため、その子どもたちは、同じ変異を受け継ぐ。そうすると、やがてその個体群は、適応度の高いタイプの子孫ばかりになっていく。
 適応度に影響を与えるような外的要因は淘汰圧と呼ぶ。個体群の中に遺伝的変異があり、淘汰圧が働く結果、適応度に差が生じると、世代を重ねるにつれてその個体群には、適応度の高い遺伝的変異が広まっていく。このプロセスが自然淘汰である。
 これをフィンチという鳥の例でいうと、くちばしの厚さには個体変異があること、それは遺伝すること、干ばつのために食料が変化し、大きな木の実を割ることができるかどうかという淘汰圧が働いたこと、その結果、よりくちばしの厚い個体が多くなったこと、これが自然淘汰である。
 この三つの中でもっとも重要なのは個体変異、個体変異が進化の原動力である。生物に変異がなく、最初の生命が生まれたときからずっと、完璧に正確な複製がされてきたならば、生物が時間とともに変化することはなく、進化は起こらなかった。
 以上が進化の理論である。こんな簡単な理論にもかかわらず、進化に関して一般の人々が抱いている考えは誤解に充ち満ちており、日本で出版されている進化関係をうたった書物も、玉石混淆であるのが現状だと著者はいう。こう述べる背後には著者の理論に対する狭隘な姿勢が存在する。理論は一つではないのだ。

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