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さよならメリルリンチ みんなのレビュー
- ポール・スタイルズ (著), 村上 雅夫 (訳), 佐々木 かをり (訳)
- 税込価格:2,200円(20pt)
- 出版社:日経BP社
- 発行年月:1999.8
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紙の本
投資銀行とは?
2001/06/03 06:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界最大の証券会社メリルリンチ。国家安全保障局からそのメリルに転職した著者は金が全ての世界に適応できなかった。より正確に言えば過酷な環境をサバイブする資質を欠いていたのだろう。異常なまでの高収益をあげる投資銀行に普通の人が迷い込めばどのようになるのかが著者の苦悩と共に伝わってくる。
彼らの善悪の基準は金で、稼げない者は誰にも相手にされず仕事すら与えられないし、虎の子であるのその術は誰も教えてくれない。
ただの負け惜しみではないか?とも感じるが、彼の生活が公私に渡って記されているので、次第に同情の念がわいてくる。最後に彼が会社を去るときには思わずホッと胸を撫で下ろしてしまった。なかなか知り得ない世界に飛び込んだ青年の個人体験談で印象深い一冊になった。
紙の本
1999/9/13
2000/10/26 00:19
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投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界有数の金融機関、メリルリンチの元社員の手記である。昨年経営破綻に陥った山一証券の社員2000人とその主な拠点を吸収し、日本でも本格的に営業を開始したメリルリンチ。その本丸で、いったいどのような人間たちが何を話し合い、デリバティブ(金融派生商品)に象徴されるように濡れ手で粟の状態で巨額の利益を手にしてきたのか。1年にわたって著者が垣間見た一部始終を、エッセー風の軽快なタッチで描き出した。
30歳で10万ドルの年収を手にする金融エリートたちが、サンドイッチを片手にパソコンで億単位の資金を動かしている。上手くやれば2万5000ドルのボーナスだ。そこに「ウォールストリート・ジャーナル」紙などの情報が飛び交い…。
いくつかの金融機関に籍を置いた経歴はあるものの、金融マンとしては素人に近い著者が市場の最前線に立たされ、そこで目撃したのは、知的エリート階級と呼ばれる人間たちの演じる欺瞞、裏切りなど狂気の宴だった。
本書は一種の告発本である。日本人は米国金融機関の市場原理至上主義を受け入れる前に、水面下で生じている歪みにも目を向けるべきであろう。
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