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映画にもなってはいるが、文章だからこそ出来る巧妙なトリックが素晴らしい。
こういったどんでん返しな作品が僕は好きだ。
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「ハサミ男」と呼ばれる殺人鬼が、自分を真似て自分のターゲットを殺した模倣犯を探す話。「ハサミ男」と、「ハサミ男」を追う警察側の視点から話が進む。「ハサミ男」のもうひとつの人格として書かれる博士や冷めた社会への視線が面白い。話は先が読めずどんでん返しもあってとても面白かった。「ハサミ男」という題名を見たときから読者は作者に騙されてます!!未読の方はドンドン騙されて読んでいって欲しいです。映像化もされたとか(映像化不可能ではないのだろうか・・・この話は)。
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メフィスト賞、ということはかなり異色なものが読めるだろう、と期待してました。見事に騙された〜!タイトルからしてトリックの一部なんですね。レクター博士以降数々の猟奇犯罪者が描かれてきましたが、その心理や生い立ちに迫る、というのはそろそろ行き詰ってきた感があります。「ハサミ男」にも小さいときに虐待されたとか、性的倒錯とか、そういったいかにもな理由は出てきません。確かに古典的な犯罪者像って飽きてきたもんね、なんて思ってたけれど、やっぱり自分の中に「不審者」のイメージはあって、そこを上手く突かれたなと悔しかったです。でも鮮やか。ハサミ男の凶行はこれからも続く・・・?
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少女の首にハサミをつきたてて殺すシリアルキラー「ハサミ男」がその模倣犯の被害者の二人の第一発見者のうちの一人になってしまったことから模倣犯探しを始める、という話です。
結局は修辞技法を使って、読者を騙して最後にどんでん返しするのですが、読みなれているせいなのか、いまいち驚きが薄かったです。小説でしかやれないことをやっているものはすきなのです。なのですが、レトリックを使ってもっと目覚しい効果を挙げているのは実際あるので、最早使い古された感はあるなと思いました。京極夏彦の「ウブメの夏」と筒井康隆の「残像に口紅を」のレトリックは凄いと思ったけど。
テーマは「自分とは何か」。よくある自分探し系とはちょっと違います。
他人に完全に理解されることもなく、自分ですら完全に理解できてはいない「人格」というものの輪郭を描き出そうとしている姿勢はなかなか真摯で素敵なのではないかと思いました。
特に自分に響かないテーマなので他人事のような感想になってしまいますが。
そのテーマの出し方含めて、なかなか出来たペーパーバッグだと思います。
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映像化不可能!といわれてたのにされてしまいましたね・・・ミステリを読みなれてる方なら途中で気付くと思います。
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デビュー作。ものの見事に騙されました。本を目にした瞬間から、恐らく作者の仕掛けた罠にかかっています。
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連続殺人鬼の”ハサミ男”が自分の犯行を真似た殺人の真犯人を探していく、という話ですが、その真犯人は誰か、また、本当のハサミ男とは?と、二重三重に楽しめる本です。なんだか私にとっては久しぶりのヒット作でした。オススメ!!
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「ハサミ男」と呼ばれるシリアルキラーが自分の犯行を真似た第三の殺人犯を探す話。
とてもよく出来ているミステリを久々に読みました。勢いで、訳の分からないまま突っ走るトコロの無い、良い作品だったと思う。
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メフィスト賞とは思えぬ、ストレートな本格ミステリ。トリックに関しては、すでに手垢がついた類の代物だが、それを核とした物語の展開が冴え渡っている。とはいえ、後の殊能作品と比べると物足りなさを感じるのも確か。
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騙された!!!
こんなにも、人は気持良く騙されるものなのか!!
本物の連続殺人鬼がコピーした犯人を突き止めるというありふれた題材なのに、
後半で、はたり、手が止まる。
えええええ!!!??
前半に戻る。
あああああ???!!
こんな感じで騙されます。
それからのストーリーが俄然魅力的に変化します。
騙されても、気持いいもんです。
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「安心しろ。君は死刑にもならないし、刑務所にはいることもないよ。ぼくがちゃんと証言してあげる。きみは病気なんだってね」
男はひどくやさしい声を出した。わたしは背筋が寒くなった。
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連続殺人犯『ハサミ男』が、自分の手口を真似て自分のターゲットを殺した『犯人』を探す。…でも、其れだけじゃないんです。読めば解ります。
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(多少ネタを割ります)「だまされる!」という前評判を聞いてしまったためにだまされることが出来無かった。『騙されたという評判』+『一人称の文章』=叙述トリック。しかありえないでしょう!
…叙述トリックだと疑って読めば、撒き餌の量が多すぎて、大ネタも簡単に気付けてしまいます。そして大ネタが分かれば、犯人に気付くのも簡単です。評判を聞いてこの本を手にした人は、この本の面白さにたどり着けない。という不運な本。
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めっちゃ面白い!!!!
最後らへんでやっとトリックがわかった。
まんまと騙されてたし。
作者サン頭いいね。
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叙述トリック作品だと知って読んでしまうと簡単にわかる部類のトリックである気がする。
だまそうとするにしては、読者に怪しまれる書き方をポイントの部分でしてしまっている。
物語の展開や、書き方がうまいだけに勿体無い。