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紙の本
日頃接することの少ない裁判官の等身大の姿が浮き彫りにされている。
2000/11/21 12:31
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投稿者:『月刊司法改革』 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、現職裁判官の手による、つまり裁判所の内から司法改革に歩みだそうと試みる歴史的一歩となる書物である。裁判官が公表する著作は、これまで学術的なもの、実務的なもの、あるいは判例評釈の類にとどまっていた。すなわち、裁判所内部の問題点を指摘するとなると、決まってそれは「元裁判官」となってからであった。法曹一元を採用していないわが国のキャリア裁判官は、在職中は、外の世界を知らないので問題に気づきさえしないのか、忙しすぎるのか、出世に響くと考えてか、あまりに語ることをしなさ過ぎた。その結果、清廉潔白厳格といったイメージの反面、裁判官は、世間知らずで非常識で冷たいとして、人間性の面ではマイナスにとらえられてきた。
そうしたなか、「行動する親切な市民的裁判官」というドイツの裁判官の姿に触覚され、密かに立ち上がった男たちがいた。自主的な研究・調査・勉強活動をここ10年来続け、ついに表に現れたのが、創立メンバー20名からなる、本書の執筆者の日本裁判官ネットワークである。
本書は、メンバー12人がさまざまな観点から、司法の現状についての疑問点を提示し、その克服に向けての工夫と提言を行った全12章で構成されている。それらは、彼らの裁判官としての、1人の人間としての実体験を基盤にした生の声であり、日頃接することの少ない裁判官の等身大の姿が浮き彫りにされている。
司法制度改革審議会が活動中のいま、多くの人にこの本を薦めたい。(C)現代人文社
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