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風をつむぐ少年 みんなのレビュー

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みんなのレビュー13件

みんなの評価4.1

評価内訳

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11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本

風の人形

2006/02/03 10:47

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:つな - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ブレントは同級生のパーティーで、気になる女の子に肘鉄を食らわされ、赤っ恥を掻かされた。ハイスクールの二年生であり、転校生でもある彼にとって、これは死ぬほど恥ずかしいこと。今回の学校は、父親の仕事の都合で転校を繰り返した挙句の初めての私立校。今度は金持ちの仲間入りを果たしたと思ったのに! 結局彼ら金持ちは、ブレントのような平凡な人間を受け入れてはくれないのだ。ブレントはアルコールに酔ったまま、家へ向かうハイウェイをひた走る。そんな彼の心に、みじめな人生でいるよりも、この苦しみを終わらせてしまいたいという気持ちがよぎる。気付けば、彼は交通事故を起こしていた。
 しかし彼は死なず、代わりに彼の事故の巻き添えを食った、後続の若い女性が亡くなっていた。自分が死ぬはずだったのに、若く優秀な彼女を死なせてしまったことに苦しむブレント。また、単なる飲酒運転による事故だと思い、様子がおかしいブレントを心配する両親や医者に、自殺するつもりだった、と打ち明けることも出来ない。
 被害者リーの母親、サモーラ夫人は報復はまた新たな報復を生むだけと、彼に憎しみをぶつける事はしない。代わりに、償いとして、リーの顔をした風で動く人形を四つ作るように望む。それにリーの名前を書いて、アメリカの四隅、ワシントン州、カリフォルニア州、フロリダ州、メイン州にたててくれという。リーはもういないけれど、彼女がもし生きていたならば、大勢の人に微笑を贈ったはず。リーの代わりに、風で動く人形で、それをして欲しいのだ。サモーラ夫人にグレイハウンドのパスを渡されたブレントは、初めての一人旅、人形作りを経験する。
 旅先で様々な人に出会い、その場所に風の人形を贈る事で、固く縮こまっていたブレントの心は再び呼吸が出来るようになる。ブレントは背負った重みを忘れることはないが、その心はようやく再生へと向かう。物語は一章ずつ、シーンが切り替わって進む。ブレントが語る部分に、風で動く人形が、見知らぬ誰かに何かを伝えた話が挿入される。風は誰かの思いをのせて吹き、人形はそれにあわせてくるくると回る。爽やかな鎮魂と再生のロードノベル。

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紙の本

十八歳の少女の死に対する償いアメリカの四隅に風で動く人形をたてようとする少年の旅

2002/05/09 01:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かけだし読書レビュアー - この投稿者のレビュー一覧を見る

転勤族の父親についてアトランタからシカゴに越してきた十六歳の男の子ブレンドが主人公。周囲になめられないようにと虚勢を張って生きていた彼だったが、あるパーティで失態を晒し、酔った勢いで自殺しようとするが、その行動の結果、彼は誤って見ず知らずの十八歳の女の子リーを死なせてしまう。罪悪感に苛まれるブレンド。そんな彼に対して少女の遺族が要求したことは、アメリカの四隅にリーの顔をした風で動く人形をたててほしいというものだった。こうしてブレンドの償いの旅がはじまるのだが。

ロードムービー調の淡々とした作品。物語の方はブレンドの旅と、彼以外の主人公が登場するパートが交互に語られる展開で、ゆったりとした雰囲気が心地良い一作。序盤は何処か自暴自棄だった主人公が、旅を通じて自分自身と向かい合い、変化する様子が細やかなタッチで描かれています。さほど派手さはありませんが、風に舞う少女の顔をした人形のイメージなど、叙情的な部分が美しいと思いました。読む人によっては心に残る物語になるのではないでしょうか。

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2005/08/25 04:31

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2011/03/07 14:44

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2006/04/11 02:02

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2010/06/17 17:45

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2010/08/11 22:48

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2012/12/02 14:18

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2013/06/19 16:21

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2016/05/28 15:15

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2023/03/10 00:12

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