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こんなにたくさんの登場人物がいるのか
ルージュの母親は、ほんとに再生したのか
モーティマーの行動、こんなのありか、反則
サディの活躍、もっと見たかった
だからラストが気に入らない
再読してプロットに唸りたい?否
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邦題のセンスが悪すぎる。原題のままにしたら良かったのに。物語としてはそれなりに楽しめたけど、最後のどんでん返しはいらなかったのでは…
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誘拐された少女らと、同じような過去を持つ女性の救済と贖罪の物語。
ミステリの枠組みに留まらない、深い感動を読者に与える。
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登場人物の多さに四苦八苦。魅力的な人物が多かったけどアタシの軟化し始めた脳には定員オーバー。邦題がうなるほどイイ。このセンス映画界でもっ!
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翻訳のせいなのか私の理解力が乏しいせいなのかわからないが、何を表しているかわからない単語があったり、場面転換がいきなりであることが多く、正直読みづらさが先に出て内容を味わうことができなかった。ただ、内容も正直私にはキツかったので親切な翻訳がなされていても受け付けられなかったかも。
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誘拐された少女2人の脱出劇と、彼女らを救うために奔走する大人たちの姿を描く。
誘拐された少女・グウェンとサディーを初めとする人物造形が秀逸。
ホラー映画マニアというサディーはその知識を惜しげもなく披露し誘拐犯と渡り合っていく。
過去、一卵性双生児の妹を誘拐犯に殺害され、半身を無くしたまま生きる警察官ルージュ。少女たちを救うために街に戻ってきた顔に醜い傷のあるアリ。そして何よりクリスマスに誘拐した少女の死体を見つけさせる誘拐殺人犯の憎らしさ。
小さな街の誰もが怪しくて、誰もが怪しくない。
読み返すとなるほどと思わせるヒントが散りばめられてはいるものの、犯人は巧く隠されている。
さすがに監禁場所は察しがつくものの、どうやって大人たちがそこへ辿り付くか、子供たちがそこから生き延びるか、飽くことなく読ませてくれる。
地元警察とFBIの対立、アリとかつての恋人との関係など様々な要素を含んだ緻密なプロットで組み立てられた物語は終焉に向かって渦巻いていく。
その長さが全く気にならなかった。濃密な600ページ。
そしてラストに待っていたのは感動のオチ。
よくあるといってしまえばそれまでだけど、そこに行き着くまでにしつこいぐらい書かれた少女たちの友情に、つい涙腺が緩んでしまった。
そしてアリが何故醜い傷を隠さずに生きてきたか、納得の結末だった。
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この間読んだ同じ作者の愛おしい骨より全然おもしろかった。サディーは友達を救うために亡霊となって残っていたのかな?最後のほう、ちょっとわかりずらかったです。
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「愛おしい骨」を先に読んでしまったので、この作品の衝撃度が薄れてしまったようです。やはり、田舎の顔見知りも怖いということですね。
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図書館で借りてみました。個人的にはこの書き方が苦手なのかこの翻訳が苦手なのかわかりませんがちょっと合いませんでした。
途中で犯人はこいつだろうと言う目星は付いたのですが主人公たちが犯人を知っているだろう人間を脅したりすかしたりの方に時間を費やしていて肝心の少女たちは誰が探してるんだ?とイライラしました。話のテンポが自分に向かなかったのかも。個人的に私はあまりジリジリしたミステリーを楽しめるタイプじゃないんだろうなあと思いました。
そして冒頭でサディと言う子が苦手だな、と思ったので最終的に大活躍(?)して良い場面が出てきてもなかなかそのイメージが払拭出来なかったです。人を傷つけて平気な子は私は嫌いだな。親友とのやりとりは良いな、とジンとしたところもあるのですが。
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【愛おしい骨】を読んで、次に読んだのがこの本。
2作通して感じたのは、、この著者の書く女性はとても魅力的だな、という事。
サディーは確かに皆に愛される子だろう。
ラストの切ない二つの誘拐の被害者達の話は、ミステリーという枠にはめられない感動的な話だ。
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驚愕と号泣の結末で名高い
キャロル・オコンネル著『クリスマスに少女は還る』読んだ。
文庫だが厚さ3cmもある。
クリスマス前に誘拐された少女2人が知恵と勇気で奮闘…。
確かに最後驚きのあまり涙が止まらんかったわ!
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やはりアメリカやイギリス(フランスも?)のストーリーテラーたちは物語の構築方法が日本人とはちがう。材料をふんだんに投げ込み、伏線を引きまくる(勝手にそう思い込んでいる?)のに、綺麗に収束させることを半ば放棄するように映る。本書はニューヨーク州の片田舎を舞台に選んでいるが、細部の美しいことこの上ない。誘拐や殺人といった「非現実」な出来事が起きる最中、思春期の少年少女の憂鬱、選んだ道について首をかしげる若者たち、現実を知る大人たちが、躍動感をもって活写される。そして「シンメトリー」がこの小説の根幹である。この西洋思想を代表する強迫観念は、少女連続誘拐殺人事件の犯人を狂気に駆り立て、破滅に追い込む。同じ要素が密接に結び付く状態を「ホモ」、異なる要素が密接に結び付く状態を「ヘテロ」と呼ぶが、犯人は「シンメトリー」に反する後者を嫌悪する。だが、神聖なる前者の関係を断ち切ってしまったため(故意に?)、禁忌に触れるかたちで罪を償わされる。ハリウッドを想起させる「神秘的」な結末を期待しつつ、ルージュとサディーの活躍を追うべし。
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2012.2.1読了。
クリスマス前に2人の少女が誘拐され、一人がすぐに殺され、もう一人も殺される事件が小さな街で繰り返し起こっていた。一卵性の双子の妹をそれに寄ってなくした刑事のルージュは、そのようにして拐われたグウェンとサディーを見つけ出そうと心理学者のアリと捜索をするが…という話。
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事前に「少女誘拐もの」というキーワードのみ知っていたので、読むのに少し勇気がいった。少女達が酷い目に遭う描写があるのではないかと思っていたからだ。また邦題の「還る」という言葉に何となく不穏なものを感じたせいもある。
結論から言うと、それらは全くの杞憂だった。勿論誘拐された少女達がどうなるんだろうと読みながら常にはらはらしてはいたし、過去の事件の絡みなどもあって陰鬱な気持ちになる部分もある。だが終わってみると、私が恐れるほどの残虐描写はなく、ほっとした。事件が事件なのでゼロというわけではないが、その際も事実だけをさらっと書くに留まっていた。
不満点を挙げるなら、描いている主題に対して、登場人物が多すぎることとエピソードが過多なこと。出てくる人物の中で名前が必要なのは限られているし、途中で出てくるペテン師になんて名前を与える必要はなかったと思う。犯人をぼかすための作戦かもしれないが、その場合あまり成功しているとは思えない。
また、登場人物それぞれを描こうとした結果だと思うが、エピソードの多さで冗長になり、全体的に印象が散漫になっているのが残念。もう少し焦点を絞り込めばページも少なくなったんじゃないだろうか。
そんな不満を感じつつも、先が気になって600P超を一気読みした。
これをミステリとして読むと、ラストについては賛否あるだろうなと思う。ただこの作品は「ミステリ」というよりも、危機に対して果敢に立ち向かう少女達の友情の物語なのだろう。
読み始めた当初、この物語の主人公はルージュなのだと思っていた。自らの半身である双子の妹を誘拐事件で亡くし、心を閉ざして誰とも馴れ合わなくなった孤独な美貌の青年。実家は元資産家で、非常に優秀な才能を持つが、敢えてその能力を無駄にする生き方をしている。少女漫画のような嫌味すれすれの背景設定を見れば、どう考えても彼が主人公だと思ってしまう。
しか彼はあくまで主人公「達」の一人だった。読み進むにつれ彼の印象は薄くなっていき、それに反比例するように作中の女性達が強烈な存在感を示していった。
ルージュの母、グウェンの母、サディーの母、アリ、グウェン。
そして何よりサディー。
さらわれた二人の少女のうちの一人、サディー・グリーン。
最初第三者の言葉を通じて描かれるサディーの姿にはあまり好感が持てなかった。特に彼女の部屋の描写には正直ひいた。
でも彼女を知る人々は口をそろえて言う。「あの子に会ったらあの子を愛さずにはいられない」。娘への悪影響を恐れてサディーとの交際を禁じたグウェンの父さえも。ページを繰って物語の途中でサディーに「出会った」時、私はその言葉に納得した。
明るくて勇敢で賢く、何より友情に篤い少女。
陰鬱な空気漂う前半部分を読み進めた後だっただけに、その存在は眩しく映った。グウェンだけでなく読者である私も、彼女の存在に随分気を楽にしてもらったように思う。
気弱になりがちなグウェンを励まし、一緒に脱出の道を探るよう導くサディー。どんどん惹きつけられていく自分を感じながら、サディーの母の言葉を思い出していた。確かに、彼女と「出会った」ら愛さずにいられない。
だから、あのエピローグには言葉を失った。
読後すぐは驚きの方が強かったが、時間を置いてこの感想を書いている今、やるせなさと悲しみで胸がいっぱいになっている。サディーは本当に、勇敢で友情に篤い、最高に魅力的な少女だ。
結末まで読むとタイトルの意味が分かると言われているが確かに。原題よりも好きだ。
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少女たちの救済と贖罪――そして奇蹟。
ミステリを超えた、衝撃と感動の物語(ミステリ)。
正直なところ、話の流れを完全に理解できていないため、再読が必要だ。
ただエピローグで明かされるある事実を念頭に置いてみれば、また違った景色が見れるのかもしれない。
蛇足のエピソードと登場人物が多すぎる。
ミステリ:☆☆☆☆
ストーリー:☆☆☆☆
人物:☆☆☆
読みやすさ:☆☆