紙の本
読み手を選ぶかも
2021/12/12 12:53
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
アメリカの片田舎で起こる少女誘拐事件。事件はクリスマスに起こって、当日、少女は殺害されて発見される。長くて文章の好みも分かれそう。
紙の本
非常に読みやすい
2015/08/09 00:37
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投稿者:papapage-no - この投稿者のレビュー一覧を見る
見知らぬ理論で考察していく話でなく、不自然な訳文や文化的相違により共感しにくく感じる箇所が少ないため、読みやすい作品であると感じた。事前に本書に関する情報を入れず、まず読み始めてみることをお勧めしたい。
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クリスマス前の2人の少女誘拐事件を、少女側と捜査側(彼らも子供の時に誘拐事件に関わっている)から書いたミステリ。登場人物が一人一人強烈で、なかでも少女の一人はとても魅力的。クリスマスらしく奇跡的なエンディングで泣けます。
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こういう終わり方にするのか〜と私は感動した組です。この結末は賛否両論でしょうね。いや、でもいいよん。だって・・・クリスマスだもん。(謎)
久々に読み終わりにジ〜ンときた作品でした。最初は犯人は誰?主人公の刑事ルージュの双子の妹を殺した犯人と同人物?などなどミステリ要素の方が強く読み進めていましたが、途中からは少女たちの脱出劇の方が心配になっちゃって。二人の少女は性格も全然違うし、1人の子はとっても面白いキャラクターをしているんです。おまけにルージュの妹の事件のこと、ルージュの前に現れた顔に傷のある謎の女。誘拐された少女たちの親のこと。更に破産寸前のルージュの家の問題など違う要素が加わり、本自体は厚いのですが嫌になることはないです。本書によって名を知らしめしたオコンネルですが、既刊の作品も読んでみたくなりました。調べてみよ〜っと。
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読み応えあり。お勧め。2回読んだが、それぞれ違う面白さがあった。3回めが楽しみ。(っていうか、何回でも読み続けると思う。)
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大好き。陰惨な事件を取り扱っているのに、読後感はやるせなく切なく、しかしやさしく、いとおしい。あのエンディングはミステリとしてどうなのか?というのは置いといていいでしょう。だってクリスマスだもの。それにしても、文学の世界における姉-弟の関係は、どうしてもこうなるものなのかしら。
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子供が逞しい。沈みがちな時に読むと「やるぞ!」と元気を分けてもらえる。つらく切ない気持ちを越えて、流れてくるものがあります。
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8月25日読了。「このミステリーがすごい!」海外編2000年度の第6位、総合でも第13位の作品。終盤に作者が仕掛けたトリック(?)が明らかになるが、この作品ほど「だましてくれてありがとう!」と思わされたミステリはない。誘拐された少女の無事を祈る両親の心痛、肉親を失った過去の事件の傷を引きずる警察官など主役・脇役含めた人物描写も巧み。読み返すと、登場人物の発した一つ一つの言葉に込められた意味・伏線にうならされるとともに、じんわりと涙が出そうになる。願わくば、クリスマスの夜にこの本を読みたかったものだ。
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図書館。
クリスマス直前にさらわれた二人の少女。
彼女たちが無事戻ってこれるのだろうか?
原題は「囮の子」。感慨深い。
ちなみに、いちおう主役のルージュ。
名前だけで、女性だと勘違いしてた。
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こういう終わり方にしたのか~!と本当、びっくりものでした。私は感動した組!。この結末は賛否両論でしょうね。いや、でもいいよん。だって・・・クリスマスだもん(謎&笑)。
最初は犯人は誰?主人公の刑事ルージュの双子の妹を殺した犯人と同人物?などなどミステリ要素の方が強く読み進めていましたが、途中からは少女たちの脱出劇の方が心配になっちゃって、もうハラハラドキドキ。
二人の少女は性格も全然違うし、1人の子はとっても面白いキャラクターをしているんです。おまけにルージュの妹の事件のこと、ルージュの前に現れた顔に傷のある謎の女。誘拐された少女たちの親のこと。更に破産寸前のルージュの家の問題などなどいろいろな要素が絡まりあい、本自体は結構厚いのですが嫌になることはないです。
オコンネルの作品にはキャシー・マロリー巡査部長を主人公にしたシリーズもありますが、私はマロリーがあまり好きではないので、もっとこういう作品を書いて欲しいなぁ~とせつに願う次第です。
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クリスマスを目前にした田舎町で、少女が二人姿を消す。それは、15年前の殺人事件を彷彿とさせる状況だった。
感動した。はっきり言えば、結末はそんなのあり?って感じなんだけど、もうそんな小さいことなんてどうでもいいよって思わせるパワーがあった。10歳の少女達の切ないまでの互いを思いやる気持ち、勇気。子供ではなく小さい大人なのだと、娘を信じつづける母親の真っ直ぐさ。
人は、再生できるのだ、どんな形であれ。いつかは、傷も癒されるのだ。そんなことを信じさせられる作品だった。
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(2010/10/20購入)(2011/02/13読了)
見事。贖罪と救済、秩序の崩壊と再生を描き切った力量は素晴らしい。
この作者は、場面を絵的に観せるのが非常に上手い。強く印象に残るシーンが多かった。
━━ 捜査官たち、州警察の警官たち、町の制服警官たちが、ぞろぞろと駐車場に出てきた。(中略)ルージュは、照明の光に輝くみんなの顔を見つめた。さきほどまでの彼らは、勤務時間を終え、残業を前に疲れ果て、げっそりしていた。しかし、いつしか彼は生まれ変わっていた。ここはもう十二月ではない。(中略)みんなはふたたび少年にもどり、長く高くカーブを描いて飛んでいくボールに、弾道学の詩に、未完の重力に、グラブの手を伸ばしている。(235頁)
━━ そして、それは始まった。
ひとりが輝くキャンドルを差しあげた。そして、もうひとり、さらにもうひとり。ライターやマッチを手にしている者もいる。小さな炎のひとつひとつが、まっすぐ上へあがり、じっと動かぬ空気の中で、ゆらめきもせず燃えている。(中略)町の子供ふたりがいなくなり、住民たちは静かに、とても礼儀正しく、たのんでいる。どうか行方不明の女の子たちを見つけて、家に帰してやってください――プリーズ、と。(523頁)
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読み終わってから、サディ・グリーンという女の子のことが忘れられなくなりました。この子が主役なんですよね〜。登場する箇所は少ないのですが〜。
本当に心優しい女の子ですよ。
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一読するや衝撃と感動が走り、再読するや巧緻を極めたプロットに唸る、というのは決して言い過ぎではない。
小説を読み慣れた人なら、再読せずともまずこのプロットに驚かされるだろう。この巧緻さとラストの感動は女性作家の母性を強く感じさせた。
救いようのなくラストを放置するミステリーは多いし、それはリアリティさえ齎すことも多い。そしてそれを非難する気もないけれど、敢えて理詰めの緻密なプロットにこのオチを用意するなんて、これが愛でなくてなんだろうか。
そうか、だから日本語のタイトルは「クリスマスに少女は還る」なんだなぁと納得する。
「帰る」じゃなくなぜ「還る」なのかがこのミステリーの全て。
記事URL:http://spenth.blog111.fc2.com/blog-entry-6.html
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「愛おしい骨」から過去作品に遡り。多彩な登場人物で楽しめた。多彩すぎてうまく追えないところもあったけど、かなり細切れに読んじゃったせいかも。って、「愛おしい骨」と同じ感想になってるな。