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読み終わってから、サディ・グリーンという女の子のことが忘れられなくなりました。この子が主役なんですよね〜。登場する箇所は少ないのですが〜。
本当に心優しい女の子ですよ。
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一読するや衝撃と感動が走り、再読するや巧緻を極めたプロットに唸る、というのは決して言い過ぎではない。
小説を読み慣れた人なら、再読せずともまずこのプロットに驚かされるだろう。この巧緻さとラストの感動は女性作家の母性を強く感じさせた。
救いようのなくラストを放置するミステリーは多いし、それはリアリティさえ齎すことも多い。そしてそれを非難する気もないけれど、敢えて理詰めの緻密なプロットにこのオチを用意するなんて、これが愛でなくてなんだろうか。
そうか、だから日本語のタイトルは「クリスマスに少女は還る」なんだなぁと納得する。
「帰る」じゃなくなぜ「還る」なのかがこのミステリーの全て。
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「愛おしい骨」から過去作品に遡り。多彩な登場人物で楽しめた。多彩すぎてうまく追えないところもあったけど、かなり細切れに読んじゃったせいかも。って、「愛おしい骨」と同じ感想になってるな。
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こんなにたくさんの登場人物がいるのか
ルージュの母親は、ほんとに再生したのか
モーティマーの行動、こんなのありか、反則
サディの活躍、もっと見たかった
だからラストが気に入らない
再読してプロットに唸りたい?否
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邦題のセンスが悪すぎる。原題のままにしたら良かったのに。物語としてはそれなりに楽しめたけど、最後のどんでん返しはいらなかったのでは…
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誘拐された少女らと、同じような過去を持つ女性の救済と贖罪の物語。
ミステリの枠組みに留まらない、深い感動を読者に与える。
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登場人物の多さに四苦八苦。魅力的な人物が多かったけどアタシの軟化し始めた脳には定員オーバー。邦題がうなるほどイイ。このセンス映画界でもっ!
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翻訳のせいなのか私の理解力が乏しいせいなのかわからないが、何を表しているかわからない単語があったり、場面転換がいきなりであることが多く、正直読みづらさが先に出て内容を味わうことができなかった。ただ、内容も正直私にはキツかったので親切な翻訳がなされていても受け付けられなかったかも。
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誘拐された少女2人の脱出劇と、彼女らを救うために奔走する大人たちの姿を描く。
誘拐された少女・グウェンとサディーを初めとする人物造形が秀逸。
ホラー映画マニアというサディーはその知識を惜しげもなく披露し誘拐犯と渡り合っていく。
過去、一卵性双生児の妹を誘拐犯に殺害され、半身を無くしたまま生きる警察官ルージュ。少女たちを救うために街に戻ってきた顔に醜い傷のあるアリ。そして何よりクリスマスに誘拐した少女の死体を見つけさせる誘拐殺人犯の憎らしさ。
小さな街の誰もが怪しくて、誰もが怪しくない。
読み返すとなるほどと思わせるヒントが散りばめられてはいるものの、犯人は巧く隠されている。
さすがに監禁場所は察しがつくものの、どうやって大人たちがそこへ辿り付くか、子供たちがそこから生き延びるか、飽くことなく読ませてくれる。
地元警察とFBIの対立、アリとかつての恋人との関係など様々な要素を含んだ緻密なプロットで組み立てられた物語は終焉に向かって渦巻いていく。
その長さが全く気にならなかった。濃密な600ページ。
そしてラストに待っていたのは感動のオチ。
よくあるといってしまえばそれまでだけど、そこに行き着くまでにしつこいぐらい書かれた少女たちの友情に、つい涙腺が緩んでしまった。
そしてアリが何故醜い傷を隠さずに生きてきたか、納得の結末だった。
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この間読んだ同じ作者の愛おしい骨より全然おもしろかった。サディーは友達を救うために亡霊となって残っていたのかな?最後のほう、ちょっとわかりずらかったです。
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「愛おしい骨」を先に読んでしまったので、この作品の衝撃度が薄れてしまったようです。やはり、田舎の顔見知りも怖いということですね。
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図書館で借りてみました。個人的にはこの書き方が苦手なのかこの翻訳が苦手なのかわかりませんがちょっと合いませんでした。
途中で犯人はこいつだろうと言う目星は付いたのですが主人公たちが犯人を知っているだろう人間を脅したりすかしたりの方に時間を費やしていて肝心の少女たちは誰が探してるんだ?とイライラしました。話のテンポが自分に向かなかったのかも。個人的に私はあまりジリジリしたミステリーを楽しめるタイプじゃないんだろうなあと思いました。
そして冒頭でサディと言う子が苦手だな、と思ったので最終的に大活躍(?)して良い場面が出てきてもなかなかそのイメージが払拭出来なかったです。人を傷つけて平気な子は私は嫌いだな。親友とのやりとりは良いな、とジンとしたところもあるのですが。
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【愛おしい骨】を読んで、次に読んだのがこの本。
2作通して感じたのは、、この著者の書く女性はとても魅力的だな、という事。
サディーは確かに皆に愛される子だろう。
ラストの切ない二つの誘拐の被害者達の話は、ミステリーという枠にはめられない感動的な話だ。
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驚愕と号泣の結末で名高い
キャロル・オコンネル著『クリスマスに少女は還る』読んだ。
文庫だが厚さ3cmもある。
クリスマス前に誘拐された少女2人が知恵と勇気で奮闘…。
確かに最後驚きのあまり涙が止まらんかったわ!
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やはりアメリカやイギリス(フランスも?)のストーリーテラーたちは物語の構築方法が日本人とはちがう。材料をふんだんに投げ込み、伏線を引きまくる(勝手にそう思い込んでいる?)のに、綺麗に収束させることを半ば放棄するように映る。本書はニューヨーク州の片田舎を舞台に選んでいるが、細部の美しいことこの上ない。誘拐や殺人といった「非現実」な出来事が起きる最中、思春期の少年少女の憂鬱、選んだ道について首をかしげる若者たち、現実を知る大人たちが、躍動感をもって活写される。そして「シンメトリー」がこの小説の根幹である。この西洋思想を代表する強迫観念は、少女連続誘拐殺人事件の犯人を狂気に駆り立て、破滅に追い込む。同じ要素が密接に結び付く状態を「ホモ」、異なる要素が密接に結び付く状態を「ヘテロ」と呼ぶが、犯人は「シンメトリー」に反する後者を嫌悪する。だが、神聖なる前者の関係を断ち切ってしまったため(故意に?)、禁忌に触れるかたちで罪を償わされる。ハリウッドを想起させる「神秘的」な結末を期待しつつ、ルージュとサディーの活躍を追うべし。