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なぜ、愛に悩みがついてまわるのか?なぜ、愛は終わってしまうのか?
…とまぁ、そんな悩みについてのケース・スタディみたいな本だったりします。なんか面白いかもしれないと
思って借りてきてみたんですが。
筆者は心理学者ということで、離婚間際のカップルだったり、倦怠期の夫婦だったり、様々な悩みが寄せられ紹介されています。訳書なので、問題のケースも微妙にぴんとこない話も多かったり、あぁ、これは日本人的には無しだなぁみたいな展開もけっこう多かったのですが(そして説明が微妙にパフォーマンス調?ちょっと
笑いそうになってしまいます…。)、1対1の関係じゃないですか、恋愛って。
根源的な悩みについての解答なんかは、親子や友人同士にあっても言えることなんじゃないかなぁと、妙に納得してしまいました。
私が、「あぁ!」と思ったのが、『喧嘩の本当の原因』の話。
散々、口論をして問題は解決したかのように見えるのに、なんともしっくり来ないとき、人は本当に話し合いたい議論から目を背けているんだそうです。まぁ、当たり障りの無い問題をイライラの捌け口にしているとでも言えばいいのでしょうか。なかなか、重たい話題を口にするのは憚られますからね。でも、引き摺るのならば同じことなのかもしれないなぁなんて思いました。私的に、目から鱗な気がしました。
(2004年5月13日)