紙の本
う〜ん、微妙か…
2002/07/30 12:48
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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリアルキラーに娘を殺され、未だにその遺体が発見されていない
という過去を持つイヴは、スラムに育ちながらも、今は復顔彫刻家
として全米一の腕を持つ女性。そのイヴの元に、ある富豪から
古い頭蓋骨の復顔の依頼が舞い込む。なんとその頭蓋骨は、あの
歴史上有名な大統領の頭蓋骨だと言うのだ。
S・シェルダンを超えると言うだけあって(笑)、とても読みやすい
作品でした。復顔彫刻家の仕事ぶりもなかなか楽しめます。
(頭蓋骨から生前の顔を推測して、それを復元すると言う仕事)
そういう意味では、パトリシア・コーンウェルの初期の感じに
似ているかも知れません。二転三転する状況と迫る危機。
ミステリならもう少し書き込むだろうなという場面を、あっさり
ながしてしまったりするのが、ちょっと肩透かしを食らった
気もするんですけどね。
ストーリーのラストは、行方不明の娘を探し出そうとするところで
終わるので、続編もあるようです。う〜ん、ちょっと、
気になるんだけど、自分で買ってまで読む作品なのかどうか…。
判断が非常に微妙なところですね(笑)。
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幼い一人娘を凶悪犯に殺された辛い過去を持つイヴ・ダンカン。彼女は遺体の頭蓋骨から顔を復元する専門家として名を馳せていた。ある日、著名な大富豪ローガンがイヴのもとを訪れ、身元不明の頭蓋骨の復顔を依頼する。だが、やがてその顔をよみがえらせた時、彼女は想像を絶する謀略の渦中に投げ込まれていた!
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図書館の本
内容(「BOOK」データベースより)
幼い一人娘を凶悪犯に殺された辛い過去を持つイヴ・ダンカン。彼女は遺体の頭蓋骨から顔を復元する専門家として名を馳せていた。ある日、著名な大富豪ローガンがイヴのもとを訪れ、身元不明の頭蓋骨の復顔を依頼する。だが、やがてその顔をよみがえらせた時、彼女は想像を絶する謀略の渦中に投げ込まれていた!人気絶頂の女流作家が放つ全米ミリオンセラーのノンストップ・サスペンス。
ロマンス小説かなぁとも思っていたんですがしっかりサスペンス。
ロマンスはおあずけ。
事件は解決したけど、イブ、ローガンそしてジョーとのその後はどうなるの?って思っていたら続編があった。
本日その続編「顔のない狩人」を借りてきたのでかなり楽しみ。
娘を殺され、その殺人を犯した男が娘の遺体の捨て場を自白されることなく死刑にされてしまう。
それを見てきたジョーがイヴを保護するのもわかるけれど
どうもそれだけではないと思うのはかんぐりすぎかしら?
テンポいい心理戦が続くいい作品でした。
The Face of Deception by Iris Johansen
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なかなかテンポのいい小説でした。いわゆる医療絡みのサスペンス、というやつですね。
主人公は、頭蓋骨から生前の顔を復元する復顔像製作の専門家の女性。スラム街育ち、母親は若くして父親の分からない娘(主人公)を出産、今も母親と一緒に生活、自身も早くに子供を出産、といったあたり、いわゆる「中流以下の家庭で育った黒人女性」の典型です。しかし、娘を大量殺人犯に殺され絶望に沈んだ後、復顔像製作の道を歩んで大学を出て立身出世、今は自分の腕だけで食べていけるようになっている、という部分は、典型ではなく「こういう人がいてほしい」というアメリカ人の願望の産物でしょう。
アメリカに行ったことのない人間が抱く「スラム街出身者」のイメージを具現化したような感じですが、アメリカ人の著者が設定している以上、実はこれがアメリカ大衆が想像しやすい一般的な一人の人間の像なのかもしれません。
細かいストーリーについては触れませんが、多少ダレる部分もあるものの、全体的に本当にテンポよくどんどん話が進んでいきます。500ページ超の作品ですが、気がつけばあっという間に終盤になってしまった、という印象です。
主人公、いかにもアメリカ世界に、そしてアメリカ製の作品にいそうな女性です。経済的に貧しかった過去、そこから這い上がりまずまずの成功を掴んでいること、娘を殺されていること、殺された娘の遺体を見つけることに執着していること、そして適度にヒステリックであり、しかし冷静かつ客観的な視点を崩さないこと。こういう人を軸に置けば、だいたいのアメリカ小説やアメリカ映画・ドラマは作れるんだと思います。
と、褒めたり貶したりしている書評ですが、上にも書いた通りサスペンス小説としては上出来。注意深く読んでいればオチがある程度想像できてしまうので、その点ちょっとマイナスですが、娯楽として読むには十分でしょう。
後書きで、著者は主人公であるイヴ・ダンカンが作品を通じて一気に成長し、「この後の物語」を書かなければならない、と感じたので続編があります、としています。その続編が『顔のない狩人』という作品らしいので、そのうちそちらも読んでみようかと思います。
しかし、最初から続編を書くと決めていたなら、きっと著者はサブキャラをこんなに次々と殺さなかっただろうなぁ、と邪推してしまったりします(笑)
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2014年11月読了。
期待して読んだけど、ミステリーとしても浅い。
人物は主人公の周りの人間はそこそこ面白いけど…とりあえず、話が浅すぎて退屈でした。
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イヴが巻き込まれる陰謀のスケールも大きいし、テンポもいい、イヴを巡る2人の男性(ローガンとジョー)のキャラもいい。
だけど、サスペンスもロマンスもどちらも中途半端というか、薄味に思えた。
面白くないわけじゃなく、先が気になってさくさく読めたので、それが少し残念でした。
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図書館でこの本に手をのばして読み始めたが、シリーズもので先が続いているようで失敗したかも。頭蓋骨から元の顔を復元する復顔彫刻家という職業の女性が主人公の話。とんでもない頭蓋骨の仕事を依頼され事件に巻き込まれていく、そんなスラスラ読める読みやすいストーリーなのだが、登場人物の人間関係の今後の先が気になり第2巻も読むことにした。