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猪口孝が読み解く『ペリー提督日本遠征記』 みんなのレビュー
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紙の本
1999/11/1
2000/10/26 00:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日経ビジネス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペリー提督の『日本遠征記』はこれまでにも多くの人たちに読まれてきたが、本書はペリー来航から日米和親条約の締結までの交渉を日米外交の原点として位置づけ、監修者である猪口孝氏がその視点から『遠征記』の必要個所を選んだ翻訳書である。巻末に、氏の解題が加えられている。
日本史の中で、幕末のペリー来航の持つ意味は大きい。「東方拡大によって世界を牛耳った英国に対し、西方拡大によって世界の中心になろうとした」後進国・米国の信念がどのようなものだったのか、その背景と歴史的位置づけを考察することも重要である。
ペリー来航を日米関係史の中に位置づけてみることは、今後の日米関係を論ずるための参考となるだろう。そうした観点から、本書では改めてこの資料の読み直しに取り組んだのである。
驚かされるのは、ペリーが滞在わずか数十日で膨大な記録を残していることだ。もちろん、記録としてだけでなく、読み物としても優れている。これに対して、日本の外交官がこのような内容の記述を残していないことに気づかされる。それもまた、外交における日米それぞれの認識の相違をあらわにしているのかもしれない。
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