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投稿者:modern - この投稿者のレビュー一覧を見る
疑惑の表紙を持つ安藤シリーズ第四弾。「記憶の果てに登場した印象的な脇役、金田を中心に据えた物語である。とにかくミステリとしては完全に破綻している。論理的な推理や解決への筋道といったものを完全に無視し、ただそこには凄まじいカタルシスだけがある。エラリー・クイーン信者が読めばさぞ激怒することだろう。解決部分だけを取って付けたような印象があり、バランスが凄まじく悪いのだ。ただ浦賀和宏ならではの狂気の描写、ドライヴ感はシリーズ中随一であることも確か。奇形だが、不思議な魅力を持った作品である。
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読みはじめてから気づいた。どうやらこれはシリーズものだったらしい。
探偵役?の安藤君と金子君の間柄もつかみづらかった。
それにしても彼らの名前の由来は「AKIRA」から?(2001.10.13)
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大学構内で発生した連続殺人。被害者は皆男性で、腹を切り裂かれて殺され
ていた。犯人を捜していた被害者の姉は、「妊娠」した男が次々と失踪すると
いう奇妙な事件に出くわすが…。
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大学構内で発生した連続殺人。被害者はみな男性で、腹を切り裂かれて殺されていた。犯人を捜していた被害者の姉は、「妊娠」した男が次々と失踪するという奇妙な事件に出くわす。非日常の犯罪は「笑わない男」の指摘で予想もせぬ真相を明らかにする。圧倒的眩暈感! 鬼才、浦賀がついに恐るべき真の姿を現した!!
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安藤シリーズ第4作は前作の穂波英雄の妹、穂波留美と1作目で仲違いした安藤の友人であったミステリおたくの金田忠志を中心にして物語が進行していく。主人公で留美の友人である森山亜紀子の周囲で起こる妊娠堕胎連続殺人に前作に続いて探偵に目覚めた?安藤直樹が挑むというもので、1作目からの謎であった安藤の父親の自殺の原因も明かされる!それに加えて、永遠のライバルと化した金田の暴走もこの物語の読みどころだ。
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安藤君シリーズ。
いやでもこれはどうなの?
なんかちょっと、なんかちょっとね…。
無理矢理感が否めないというか。
着地点が想像と違ったけど、それだけ。
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話の絡んでいく感じが秀逸。
でも、なんか唐突な感じがしたのだけども。。。
なかなかよかったです。
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よめそうでよめないネタがなんともいえない。そして繋げて繋げてここまで話が大きくなるのはやっぱりすごい。
……ていうか。登場人物がみんなどんどん壊れてく(笑)。
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安藤直樹シリーズに入っているけど
実際に事件をとくのは
直樹の彼女の留美。
そう、あのギャーピー娘(笑)
でも今回は成長したから
すごく落ち着いていて、
前よりは悪い印象は受けませんでした。
ただし、タブー要素オンパレードという
まるで「世紀末」な作品なので
そこのところは覚悟を。
しかし、まさか初期登場人物の3人に
そんな接点があるとは思いもよりませんでした。
でもまあつながりはタブー好きなあの方の
定例どおりの例でしたが。
今回もカニバリズムは
出てないのでご安心を。
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「囚われること」
物語の誰が囚われたのか。全員か。
読者も囚われ、作者も囚われる。
世界は囚われ、宇宙も囚われた。
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ストーリーよりも表紙について語っていいかしら?
これ、すごいよね。
よく出版できたな、と。
ドグラマグラと同じくらいの衝撃でした。
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「誰だって自分が嫉妬しているなどとは思いたくないものだ。嫉妬は卑しい感情とされているからな。嫉妬などしてはいないと私に言うのは構わない。本音と建て前の使い分けの出来ない人間は、只の愚か者だ。だが自分自身に建て前は使うな。」シリーズ4作目。シリーズが進めば進むほど面白くなる。
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安藤:すべてが俺のせいだ。 金田:僕と僕が大丈夫だ。 飯島:おやじいが殺された,俺に残したのは兄弟だけ!
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シリーズ4弾目。
すっかりこのシリーズにハマって、浦賀作品ばかり読んでいる。
今回はお腹を裂かれる殺人事件というまたまたショッキングな内容。
一作目からここまでの繋がりが凄い。良く考えられるな。
そして登場人物が皆おかしくなっていってる。
まともな人は残っていないのかなー。
今作はミステリとして読んでも割とスッキリと纏めてきているので、今までよりは読みやすいかも。
でも少し気を抜くと混乱してしまいそう。
よーく見てみると表紙が凄いな。
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手に入れるのに手間取り、前作を読んでから少し時間が経ってしまった。
安藤直樹はラストのワンシーンのみの登場で、本書でキーパーソンとなるのは『記憶の果て』で安藤と喧嘩別れした金田忠志。存在しないはずの妹が友人の兄を殺したのか?
謎を追っていくとともに狂っていく、その過程を描くのが狂気的に上手く、この目眩感はなかなか味わえない。
全体として見ると少しずつミステリの枠に近づいてきているが、内容自体は更に上の領域へと進んでいったように思える。"妊娠している男"という常軌を逸した謎から手繰る、倫理を超えた実験。
この作家はどこまで行ってしまうのだろう。
そんな風に思わされる。
うーんでも、亜紀子は3人の父親を恨んでいてっていうのは必要だったのかな...
亜紀子って今までの作品に出てきてたっけ、と読んでいる間ずっとモヤモヤしてしまった。