投稿元:
レビューを見る
才能にあふれた少年の成長を描いたファンタジー小説です。
地表のほとんどを海が覆い、陸地は大小それぞれの島だけ。閉鎖的な印象を受ける世界に彼は存在していた。
旅には航海が必須で、風が運命を左右する。島により文明も習慣も様々で、多くの人々は自然の恵みの中で暮らしていた。そして、その暮らしを支える一つにまじないがあった。まじない師は、低級の魔法を用いて人々の暮らしを支えた。勿論、大きな町に行きさえすればそれはまじない師ではなく、魔法使いとなる。
魔法使いは人々が尊敬し、その旅先ではもてはやされた。
魔法の才能にあふれた田舎生まれの少年。彼はその才能を同じ島に住まう、偉大なる魔法使いに見出され弟子となる。しかし、老いたの師と共にするより、先進的で古くからの伝統のある魔法教育を受けたいと師のもとを離れ、少年は海を渡った。
投稿元:
レビューを見る
ナルニア、指輪と並ぶ3大古典ファンタジーの一つです。壮大さは他の2作品に劣るかもしれませんが、私は3つの中で一番好きなのはこのお話です。
どこが、と聞かれると3章違った見方ができるから。読む人を選ばないから、シンプルなのに重みがあるから。などなど
3部作で時間軸が相当違うので、主人公の成長物語というよりも一人の大魔法使いの生涯といった感じ?
昔読んだハズなんですが流石に忘れ去っていたので、現在読替市中。2部まで読みましたが、2部、凄く面白いです。テナーの純真無垢な残酷さとゲドの惚れ一直線が恋愛面をおいておいておいてもすごく良かった。 ですがあくまでこれはファンタジー路線なので、恋愛という所までには発展せず(一瞬荻原作品を想像した位なのに(笑) 期待しているとなかなか痛い目に遭わされます。いや そこがいいのか。
今度ジブリで映画になるそうですが、原作通りアッサリ感を上手く出して作って欲しいですね。
投稿元:
レビューを見る
ゲドは,自分に不思議な力が具っているのを感じ,真の魔法を学ぼうと,魔法の学校に入る.進歩は早かった.得意になった彼は,禁じられた呪文を唱えた.それに応えたのは死の国の影だった.やがてこの影を追い,影に追われ,彼は世界中をさまよい,苦心の末ついにその正体をつきとめるまでのゲドの生涯を描く一大叙事詩.
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50501621.html
投稿元:
レビューを見る
私にとっては指輪物語と並ぶファンタジーの双璧。初めて読んだときの衝撃は忘れられない。竜や魔法が出てきても、それは物語のメインではない。自分という物を考えさせてくれる。今でも何度も読み返す本。
投稿元:
レビューを見る
もう年とっちゃったので若者の若者らしい思い上がりとか生意気さがうざく感じなくも無かったが、次第に納得もいった。
投稿元:
レビューを見る
暗い。主人公が影に怯えて逃げ惑う場面ばかり。それでも面白い。魔法使いが動物をパートナーにするべき理由や、本当の名前の持つ力、龍との対峙の仕方などの世界観が決して子供じみてなくて良い。ちなみにジブリが映画化したのは3冊目のエピソードを中心としているそうです。[2006年1月読了]
投稿元:
レビューを見る
ジブリ映画化ということで読んだけど、あんまり楽しくなかった。主人公の感情が一瞬で反転することについていけないっす…
投稿元:
レビューを見る
やっぱり1作目から読まなきゃ!!。若い魔法使いの冒険物語だけど、驕りから挫折、そして復活へと、心の成長には経験が必要だよね。
投稿元:
レビューを見る
ゲド(ハイタカ)の青年期の話です。タイトルにもあるように、最初から影が出てきたりします。
ゲド戦記は、テーマがはっきりしているのでとても読みやすいですし。その辺は、ファンタジー小説としての役割をしっかり果たせていると思います。ちゃんと教訓が学べます。小さいお子様も読めるには、読める?ゲドと同い年くらいの子が読むべきかな?で、年取ってからもう1回本を開く。のが理想的?
ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虐空にこそ輝ける如くに
上記は、物語の最初にあることばです。物語・シリーズ全体をあらわしているように思います。って、まだシリーズ全て読んでいないんですけど(汗。でも、今のところ、そうです。
投稿元:
レビューを見る
映画を見たのを思いだして。アースシーが舞台。少年が魔法使いと呼ばれるようになり、自らの犯した過ちのせいで影に怯えながれも立ち向かっていく話。
盛り上がりどころに欠けててどうも話に入っていけなかった。それとゲドの一人称は人によっておれと私に変わるんだけどおれで統一して欲しかったなぁ。
投稿元:
レビューを見る
うーむ,なんというか,ラノベ的なファンタジーに慣れているゆとりには少々難しいな。。
ひとつひとつのエピソードがどうも行き当たりばったりでうまく繋がっていないような気がするし,盛り上がり箇所も掴み辛い。
カタルシスがないとは聞いていたけど,まさかこれほどとは。
人種問題,フェミニズムなど社会的に意味ある本なのかも知れないが,エンターテイメントとして読むのはきついなあ。。
投稿元:
レビューを見る
友人曰く、映画よりも原作が面白い。
というので読んでみました。
確かに面白い。
映像化する際に短く切らなければいけない分原作の深みが消えちゃっているのかもしれません。
もしくは映像化させたのが息子さんの方だったからか。
そこらへんは突っ込んではいけない気もしますが。
ただ展開が結構早いんですよね。
描写が必要最低限。
重要なシーン以外ではちょっと蛇足もある感じなのですが、
山場になると状況が忠実に伝わる、というかんじで、
いっちゃえば硬い。
読みづらいと感じる人は結構いるかも知れません。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに1日に一気に読み切った作品。
世界観とかしっかりしててすごいと思います。ハイタカは映画のイメージで読んでたので、幼い時の性格にびっくりしました。渋くない!
石の女の人のくだりがよく分からなかったです。あと読み終わってみて、船のシーン長かったと思いました。笑
自分の傲慢さから結局影は生まれたのですよね?幼いハイタカは大賢人とはほど遠いと思いました。
投稿元:
レビューを見る
小学校の時に一度読んでたけど、改めて読むと昔よりかなり面白かった。他のファンタジーに比べてストーリーの進みが簡潔にスムーズに進んでいる気がした。想像するのがかなり大変だった。それぞれに名前があってその名前をきちんと理解しないと魔法は使えないというのがすごくいい設定で、リアリティがあるなと思う。カラスノエンドウとハイタカ(ゲド)が本名を言い合うところは感動した。ただ、文章は難しかったし、まだ話の中に深みがあってそこまで届かずに読んでしまったという感じがする。またもう一度読みたい。評価は4.5
投稿元:
レビューを見る
精緻な世界地図、魔法への畏怖、連れ添う小動物、そして闇と光…既にわくわく。魔法の息づいた世界の秩序にしっかり現実感があって良い。強大な力にはそれなりのリスクが伴わないとただの夢物語になってしまうし、地味すぎてもつまらんしw、そこらへんのバランス感覚がまた上手い。結局闇とはゲド自身であったと考えると、「倒す」のではなく「理解」「許容」というかんじか?確かに拍子抜けではあったけど、この巻のテーマがゲドの成長にあるのなら納得の行く終わりだったと思う。さらに広がっていくだろう物語の幅に大いに期待が持てる内容だ。