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液晶ディスプレイの技術革新史 行為連鎖システムとしての技術 みんなのレビュー
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紙の本
日本のイノベーション・システムを考える上で必読の1冊
2000/10/10 19:49
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常に高価な本なのですが、大枚をはたいた甲斐がありました。本文、付録、参考文献をあわせて600ページを超える本ですが、文章は明快なので、読むのにそれほど苦労はいりません。もちろん、根気は必要でしょうが(僕も随分かかりました)。タイトルにあるように、本書の核心は第2部に詳細に記述されている日本の液晶ディスプレイ産業の事例なのでしょうが、僕はむしろ第1部と第3部で述べられている日本企業の技術革新に関するところを興味深く読むことができました。日本企業の技術革新に関しては、カイゼンに代表されるインクリメンタルなイノベーションは得意だが、コンピュータに代表されるような旧技術を破壊するようなラディカルなイノベーションは苦手であるというようなステレオタイプ化された主張がよくなされます。しかし、それは非常に偏った見方であり、本書はそのようなドグマからわれわれを解き放ってくれます。筆者の学問に対するひたむきさ、真摯さには本当に頭が下がります。理論の香りが強く、ビジネス書ではないので、この本を読んだからといって、明日からの自分の行動が変わるわけではありませんが、社会現象を見るための考え方のようなものが自然と伝わってくる本です。
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