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“「どうして人間ってのは夢を見るんだろうか」
六本木のバーのカウンターで西尾仁がぽつりと言った。
「人は夢見るから、明日に希望を持てるんだよ」
私が言うと、
「その夢とは違うんだ。寝ていて見る夢の方だよ。それが厄介なんだ」
と西尾は顔をしかめた。”
なんとなくで読んだ。
5ページ程度の短編がいくつも。
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様々な男女の33のお話。
伊集院さんはとってもオトナのお話を書かれる方。
俗物的……というとなんだか印象が悪いけれど、
私の知らない世界を垣間見せてくれる。
キレイゴトじゃない男女の世界。
短編集で、すごく読みやすかった☆
(2007.05メモ→2010.04ブクログ)
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男と女の哀しい世界を描いた短編集。「私たちは狭く浅い自分の尺度でものごとの判断をする」(P20)、「運動神経なんか生半可にあるより、ああやって団体スポーツの中で体得する厄介ごとの方が役に立つんだよ」(P111)、「俺やおまえが自分のことを普通と思ってる方がおかしいんだよ。何が起きても不思議じゃないのが人間なんだから・・・」(P114)が印象に残りました。