紙の本
大雑把な粗筋を知る
2009/03/22 22:40
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきはじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
学校で習った歴史は断片的な文字情報が殆んどで、状況を具体的に想像することもできず、覚える意欲が湧かないまま苦手意識と拒否反応で固まってしまいましたが、マンガで読むと視覚情報が記憶を鮮明かつ印象的にしてくれるようです。
この本には、大陸の文化が入ってきた紀元前3世紀頃の弥生時代初期から20世紀終盤の現代までが、時の権力の移り変わりを柱として全3冊、合計750頁にまとめられていますので、大雑把ながらも日本の歴史のあらすじを知ることができます。
苦痛な暗記物の1科目になってしまう前に気楽に読んでいれば、歴史嫌いにもならず、古き文化や史跡を訪ねた時にもっと感動できただろうと思います。
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職場の人にお借りしました。1巻は古代~南北朝時代までです。
マンガだから仕方ないけど、内容がうすくて、しかも時代も飛び飛びな感じがしてこれで流れが理解できるのか?イマイチ疑問。
1巻は好きな時代だから分かるけど、この調子で苦手な近代史を読んだらさっぱり理解出来ないかも、と今から不安です
とはいえ、日本の歴史のはじまりに徐福伝説を持ってくるなんて私はツボでした。(島田雅彦さんの小説に影響されてるんですけどね。)
日本国家の成り立ちと大陸との関係(きっかけ)の象徴としてよく描かれていると思います。
古代史を勉強していくと、中国や朝鮮にはすごくお世話になっていることを実感するんですよねえ。。
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著者の歴史に対する考え方が非常にしっかりしており、著者の歴史観に基づいて描かれているため、その点を理解して読むと魅力的。古代における徐福伝説から始まるのが特に興味深い。徐福伝説や邪馬台国についてこれまでの研究を踏まえながら著者自身の見解を述べるコラムも読み応えがある。
しかし、日本史を3巻に纏めている都合仕方ないとはいえ、冒頭から文字が多く、漫画だけという形では表現できていないので、期待しすぎると良い結果にならない印象。古代のうちは事件も少ないのである一面を切り取って物語にできているが、時代が進むに連れやや羅列的になりがちなのも痛い。
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読書録「マンガ日本の歴史がわかる本
古代~南北朝時代篇」3
監修 小和田哲男
画 小杉あきら
出版 三笠書房
p268より引用
“よく、「農耕とともに戦争がはじまっ
た」といわれるが、戦争がはじまったのは農
耕だけが原因ではなく、人間と人間が殺し合
いをする武器が大量に生産されるようになっ
たことも、大きな要因であったとみてまちが
いない。”
目次から抜粋引用
“権力者の誕生
「邪馬台国」の盛衰
大和王権樹立、そして「磐井の乱」へ
「女帝の世紀」から大化の改新へ
藤原氏全盛の時代”
日本の歴史をマンガで解説する一冊。
徐福伝説から室町幕府成立まで、わかりや
すく解説されています。
上記の引用は、鉄器の伝来について解説さ
れた項での一節。
どのような道具でも、使い途を間違ったら、
全て武器になってしまうのかもしれませんね。
人を養う食料や心を整える信仰が、諍いの
原因になってしまうのは、昔々から変わらな
い事のようです。それにしても、歴史を短く
まとめようとすると、どうしても争いごとの
まとめになってしまうみたいですね。
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