紙の本
タイムマシンは眉唾だが、分かりやすい宇宙論
2012/06/07 13:49
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
平凡社の月刊誌『QA』に連載された「宇宙観光 星空の不思議をめぐる」に、1999年加筆したものである。
最初に、NASA提供のカラー写真があって、ロマン溢れる宇宙論が読めるぞというワクワク度を高めてくれる。
第1章では現在の宇宙論をざっと教えてくれたのち、宇宙論の歴史についても触れる。第2章で、ブラックホールと星の一生。第3章以降は、宇宙人、ビッグバン、量子宇宙論、ダークマター、パルサー、クェーサー、ニュートリノなどのキーワードから、広く浅く現在の天文学を分かりやすく説明してくれている。
印象に残ったのは、第4章の「☆ピンボケだった宇宙望遠鏡」
1990年に打ち上げられた「ハッブル宇宙望遠鏡」が、1993年に補正レンズが取りつけられるまで、ピンボケだった話である。NASAは、火星探査機「マーズ・ポーラー・ランダー」でも、メートルとフィートの換算忘れで、失敗している。けっこうドジである。アメリカもそろそろ「メートル、グラム、摂氏」のグローバル・スタンダードに合わせるべきではないだろうか。
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僕は文系で理系のことについてはまったく無知ですが
それでもやっぱり宇宙ってどうなってんの?
って気になるわけです。
僕でも分かる宇宙の本がないかなー
と探していたところ見つけたのがこの本。
専門知識がなくても基本的な概念から
分かりやすく解説してくれています。
タイムマシンは実現可能か?
なんてトピックもあって
楽しく学べる宇宙の謎です。
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少し前の本(10年前ぐらい?)なのだけど、天文学初心者にとってはとても興味深いことばかりで楽しく読めた。
宇宙についてわかっていることすべて書いてあるかどうかはわからないけど、宇宙の誕生からブラックホールの謎や現在の研究状況(10年前)などが詳しく書かれている。
SFチックなこと(特にタイムマシンの是非について)も書かれていて、まだまだ人間の研究はここからだなぁと感じさせられた。
当方、完全な文系のため、物理学、量子力学などの基礎知識はないけれども、読んでいてとても引き込まれる。
天文学に興味あるかたは、一読してもいいのではないだろうか。
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「ここまでわかった宇宙の謎」3
著者 二間瀬敏史
出版 講談社+α文庫
p191より引用
“ときどきわけのわからないことをいう人が出てきます。”
天文学者である著者による、
宇宙について解説した一冊。
1993年に他社から刊行された物を、
加筆改題した文庫版。
文系でも分かるように解説された章から、
当時最新の研究成果まで、
宇宙についてわかりやすい解説がされています。
上記の引用は、
宇宙論についての一文。
比較的分かりやすく書いてくれているはずの、
この本を読んでいてもイメージしにくい所が多々あり、
よほどの興味がなければ、
分からない事が多いのではないでしょうか。
プロの学者でもよくわからないらしいので、
まぁ仕方ないのかもしれませんが。
キチンとした科学的理論はまったくわかりませんが、
冒頭の宇宙の写真は美しいなと思えます。
天文やSFへ入門する基礎知識として。
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「宇宙創成」読了後の余韻に暫し浸りたく類書を手に取る。一般雑誌連載をまとめたもので難しくはない。「宇宙創成」と重なるテーマも多いが、それもまた旧友と会うがごとし。気に入ったテーマがあればさらに専門書を読めば良い。出版時期の関係で内容は少し古い。
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「生命は宇宙ではありふれた存在」なのだろうか。はたまた、一部の生物学者がいうように「銀河系に高等な生物はわれわれだけ」なのだろうか。考えれば考えるほどに、夏の夜空はロマンチックなのである。