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面白かったですよ。前回の『カナリヤ~』よりも、今回のほうが共感できる部分が多くて読みやすかったし、ドキリとさせられたし、考えさせられたな。
わりと私も優等生ないい子ちゃんだったので。失敗がこわかった、怒られるのが怖かったというのもあるけど…
「童話に出てくる白馬の王子様とストーカーは同じだ」つーことに主人公たちは話が落ち着くんだけど。ストーカーかどうかはともかく、実際童話に出てくる白馬の王子様というのは、見知らぬ女性の死体にキスする変態だと思うぞ(笑)
童話に出てくる王子って、わりとマトモなのいないよね…死体にキスしちゃう奴とか、マザコンとか、すぐ魔女にダマされちゃう奴とか、思い込みが激しい奴とか…
よく考えてみると、それだけダメ男ばっかなのに女の子のドリームになっちゃうのが信じられないな。やはり金と美貌と権力なのかー!?(違)
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★あらすじ★整体師シリーズの第二弾。一人暮らしをはじめたばかりの梨花子は、隣人との付き合いにも仕事場での人間関係にも疲れきっていた。ある時、郵便物が開けられていることに気づく。ストーカーの影に怯える梨花子は、整体師・合田に出会い、ストーカーと対峙する覚悟を決める…
★感想★前作よりヒロインに感情移入できたぶん、読みすすめるのが苦しくなるときもありました。でもラストは爽快!いったん覚悟を決めれば、人は強くなれるし周囲の理解も得られる。人間関係に悩んでいる人にも読んで欲しい作品。
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2001年10月22日読了。以下、過去の日記から抜粋。
前回読んだ『カナリヤは眠れない』の続編であるが、
「ミステリ」としては面白いとは言えないのでは? というのが正直な感想。
ただし、現代小説としては十分に面白いとは思う(著者には失礼な話だが)。
一方では、ストーカーに狙われる女性の精神面での成長を、
他方では、心に傷を負う女性と不器用な男性の恋愛を、
キメ細やかに描くのは若い女性作家の手腕の見せ所といえようか。
≪女になんか生まれるんじゃなかった≫
主人公・梨花子の独白に共感したことのない女性はいるのだろうか。
私自身は現在の自分にそれほど不満を覚えたことはないけれど、
もし生まれ変わるのであれば、男性でありたいと思っている。
男性のほうが得であると考えているわけではない。
ただ、私の理想がきっと男性であるほうがほんの少し叶えやすかっただけ。
結局は自分自身がどうあるかにかかっているのであろうことは解っているから、
ないものねだりで逃げ道を作るのは好きじゃない。
≪女の子でよかったわね≫≪すてきな女の子になろうね≫
変身を遂げた主人公のラストの台詞は女性に限ったことではない。
自分をありのまま受けとめられる人は人生に半分勝ったも同然だと私は思う。
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イメージ参照(http://kentuku902.seesaa.net/article/387165316.html)
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「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる!若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。
《ブックデータベース より》
《2010年7月21日 読了》
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【Amazonより】
「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる!若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。
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あらすじを見て近藤史恵さんだし、面白いかもなーとかおもって購入しました。
設定的には面白いなーとおもいます。
さくさく読めるし。
清楚で奥手な女の子がはじめて一人暮らしをして、違和感を感じる。
郵便物が開けられた形跡があったり、自分が振った職場の同僚が同じ駅をうろついていたり。
そりゃーちょっと怖いんですよね!
でもこの主人公の語り口が結構、私は共感できず、最後まで置いてけぼりなかんじでした。
自己弁護が多すぎるんですよね。
引っ越してきたマンションの近所の女の子たちに話しかけられて、彼女たちの印象を独白してるシーンとか、職場の人の悪い点をその地区を管理している上司に打ち明けるシーンとか。
すごい自己弁護なんですよね。
自分は悪くない。正直にあったことを言ってるわけだし。
聞かれたから答えてるだけ、みたいな。
それは間違えてはいないのかもしれないけれども、正しい対応なのか?とかちょっとおもっちゃいました。
なんと言うか他人任せな感じがして、共感できなかったです。
反面、同じマンションに住む女の子たちのあけっぴろげさや、大雑把振りはすごく好きでしたけどw
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やむをえぬ事情で嫌々ながらも一人暮らしを始めた久住梨花子は選んだ部屋で早くも後悔していた。両隣は同い年くらいの独身女性だが、2人とも全く自分とは違うタイプで、失礼な物言いに挨拶も早々にイラつく始末。そしてさらに梨花子はこの後、ストーカーの影にも怯えることになる・・・。
整体師合田力シリーズ第2弾。とはいえ、相変わらず力先生はそこまで登場しない。前作から続いている小松崎と江藤歩がかなり進展した感じだし(小松崎は恵との過去の一夜も正直に告白、一時歩との関係が壊れかけるがなんとか持ち直す)、江藤姉妹が実は異父姉妹であることや、恵のセックス依存症の原因が父から性交渉を強要されていたせいであることなど、謎が明らかになることも多く、そっちをメインに読んでしまった感じもあり。梨花子の話も悪くはないんだけど・・・・・・、なんかちょっとイラっとする感じの優等生タイプ。あぁ、確かにいるいるこういう人・・・って、自分にちょっと似てるのか(爆)。力先生に診てもらった後、自分で変わっていこうとする姿勢はいいな。
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カナリヤシリーズ第二弾。
小松崎と歩の関係と、アパートの三人の女性をめぐるお話。
ストーカーの正体は誰?というミステリーになっている。
このシリーズ、それぞれのキャラクターが素敵。
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最後まで目の離せない展開。
整体氏と記者のやり取りもとても面白いです。
王子様とストーカーの違いって・・・
いままで当たり前すぎて気にしなかったことにハッとさせられる内容でした。
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整体師・合田力シリーズの第2弾。
キーワードは「白馬に乗った王子様とストーカーとは、どう違うのか?」。
合田力先生、アシスタントの恵・歩姉妹、週刊誌の記者・小松崎くんが前作からの引き続きの登場人物。前作と同じように、小松崎くん視点と、今回の主人公の女性の視点が交互に語られ、いつの間にか接点ができていて、結局、整体師の合田先生が事件に首を突っ込んで解決する、というお話。
今作は、従順で素直な「いい子」な女性が主人公。従順で素直…でも、実は彼女は周りの人すべてを否定しながら生きてきたんじゃないの?みたいなお話。
小松崎くんの恋バナや、女性主人公の周りの人たちのキャラクタが活き活きと書かれていて、読んでいて楽しかった。第3弾も読まなくちゃ。
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整体師:合田力シリーズ第2弾
合田力シリーズとなってるけど、雄大くんシリーズでもいい気が(笑)
でも整体しながら心の闇を払っていくのは合田力だからいいのか。
臆病なことは悪いことじゃない。
合田力の言葉が胸に響く。
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白馬の王子様≒ストーカー。
なるほどぉ。。。受け止め方ひとつで全然違う。
まじめでいい子ちゃん、オタクで結構仕事ができる、女っぽくて情が深い。
全然違う女性3人が友達になっていく感じも、いい。
小松崎くん&歩ちゃんの関係も応援したい!
実際、ハタから見ただけじゃわからない「何か」を抱えている人って、
多いんだろうな。
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11月26日読了。ほぼ1日で読めるくらい読みやすいが、軽すぎることもなく、読後感も爽やか。多少物足りなく感じるとしたら、それはもう少し重いものを求めていたのかもしれないのだとしても。
バランスよく、女性にはオススメかも。
いろんな人がいて、いろんな価値観がある。自分が絶対的に信じてきた教えが、実は正しいだけじゃないのだと気がつくこと。それは、特に清く正しくあれと純粋培養されてきた女子にとっては、痛みや裏切られたような気持ちや喪失感、時には世界がひっくりかえるような衝撃をを伴うことがある、というのは実感済み。だからこそ、主人公に共感しつつ応援したくなる。
だって、その後に広がる世界は、綺麗なことばかりではないけれど、そう捨てたものでもないと思える強さを身につけてこそ、見える絶景もあるのだと思う、思いたいから。
(そして私は、そんな純粋培養をしてくれた両親に、今は感謝をしている。確かに今の私は規則違反しまくりかもしれないけど、ルールを知らなきゃ、“正しいルール違反”をすることすらできないから。)
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白馬に乗った王子様と、ストーカーはどう違うのか?
なるほど、と思う。
ミステリー、という話ではないのかもしれないけど、人の心理とか、とても面白い。
女の子3人が仲良くなるのがとてもいい感じ。みんなそれぞれのキャラで、好きです。
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最初、気に食わない感じの優等生の子の話かと思ったが、途中からこうどんどんキャラクター達に引き込まれていきました。梨花子、気に食わないと思ったけど、自分を守るのは自分だけと実感した梨花子に衝撃を受けた…。私もそう思っている節がある。どこかで実感してこの罠から抜け出さなくちゃ…!
そして力先生がかっこいい!というか、近くにいてほしい。通いたい(笑)
最後の梨花子の印象変わりっぷりは若干面白いけれど、とても清々しい気分で終われた本でした。
しかし、近藤史恵の本でシリーズ途中で読み出しちゃった本2冊目だな…シリーズ物は頭から読みたいのに、シリーズと気づかず途中から読んじゃうことが多すぎて…。。