紙の本
行け!我等のリーピチープ
2002/04/07 22:05
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投稿者:Leon - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作より更に1年後、ナルニアではカスピアン王の治世3年の世界。長男ピーターと長女のスーザンは、既に子供時代を卒業してしまい、ナルニアで活躍するのは次男のエドマンドと次女のルーシィで、更に兄妹とは従兄弟にあたるユースチスも今回の旅に同行する。
表題からもわかるとおり、今回は海洋冒険。前巻で叔父の王位簒奪の野望を挫くことに成功したカスピアン王は、その叔父の手によって、未知の東の海域へと追放同然に追いやられた王家に忠実な7人の貴族達を探索する旅へと出発したのだ。途中に立ち寄る島々での冒険は、ホメロスのオデュッセイアを彷彿とさせるが、児童文学であるはずの本作のほうが深いテーマを持っている気がする。
未知の世界である東へ行けば行くほどに神話的、更には宗教的な色合いを帯び、7人の貴族の消息が判明した後には新しい目的意識が芽生え、「いやはての海」のその先を見たいという“欲”が出てくる。当初、カスピアンやリーピチープは「名声」を求めての行為のように言うが、実際に彼らが持つ東のいやはてへの憧れは神の国(天国)への憧れに似ているようだ。
進むほどに海水はやがて甘露と変化し食物すら不要となり、更に進むと、浅瀬となった水面にはスイレンに似た花が一面を覆うようになるあたりは仏教世界的な極楽をも連想させる。そこへ辿り付くことを許されるのは、ただ一人、勇ましいもの言うネズミのリーピチープ。
最も高潔な人(?)物のみがクエストを完結できるという部分は、アーサー王の聖杯探求に通じるものを感じた。はたして、ネズミはいやはての海の先に何を見たのだろうか?
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シリーズで一番好きな話。題名に引かれて、一番初めに読んだのもこの本でした。絵の中に吸い込まれた三人の子供たちは、様々な島を通り東の海の果てを目指します。銀の海のシーンは、あまりの静けさ、美しさに思わず息を止めてしまいます。
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リーピチープが蓮の花咲く海へ船出する場面は今でも読むと胸が痛みます。それが例え永遠の別れでなくとも・・・。
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ナルニア第3作。今回冒険にでかけるのはカスピアン王子とぺペンシー兄弟の下の二人、エドマンドとルーシー、そしていとこのユースチス。かつて海を越えて出かけ、行方不明になったナルニアの7人の貴族たちを探すために、彼らは「朝びらき丸」(素敵な名前!)という名の船で航海に旅立ちます。
海と船の旅ってそれだけでわくわくします。
悪口好きでわがままなユースチスは、欲の深さから龍に姿を買えられてしまいます。孤独になったユースチスの助けの手を差し伸べたのはさんざんいじめてきたねずみのリーピチープでした。
7人の貴族を見つけた後、彼らが見つけた場所とは・・・・そして、ちいさなねずみのリーピチープの選択とは・・・・
世界観の広さ、深さに目頭が熱くなりました。
作者がおそらく思い入れがあったんじゃないかと思うキャラクターのルーシー。今回も愛くるしさ抜群。いつの間にか彼女の視点で物語を楽しんでいましたね。
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ついに映画化されましたか!ハリーポッター、指輪物語と来ましたから、そろそろ来るんじゃないかと思っていたのです。映画でどのくらい、原作のイメージを活かせるのか多少不安はありますが、楽しみです。
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ナルニア物語でも1,2を争うくらいすきです。船旅での大冒険。
子供の頃は登場人物の一人のユースチスってやな奴だなーと思ってましたが、今読むと妙に可愛い。
ラストの情景の美しさは必見。
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小学生の頃、図書室で見つけたナルニアシリーズ、3巻がなく、立ち読みで最初から最後まで読み切った。涙を押さえるため、何度も天井を見上げてました。
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「ナルニア国ものがたり」第3巻。2巻より断然おもしろいと思います。今回はカスピアンとともに航海の旅に出ます。ユースチスの性格が大嫌いでしたが、竜になってから変わってくれてよかったです。今回エドマンドは来た意味あったのかなぁと思いました。読んでいて、スーザンがすごい美人だったということを知って驚きました。あと、リーピチープがアスランの国に行ってくれてよかったです。
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これはおもしろかった!
でも、従弟くんがうるさくって・・・汗 またまたルーシーの大活躍でしたね。でも、ルーシーはもう出てこないのかな?
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ナルニアシリーズ第三巻。新登場のユースチスも一巻のエドマンド同様、最初はすごーく嫌な性格だったんだけど、その分イイ子になったときにすごく好きになった!近代に繋がるファンタジー要素が一番多いかな?
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ルーシー、エド、ユースティスがカスピアン王と一緒に東の海へ探検に。船酔いのことさえ考えなければ海はロマンティック。東の果ての睡蓮の海まで、主人公たちとクルージングを楽しみました。
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ナルニア国物語3冊目です。
これは面白かったです。前作とまた違ったストーリーで、ページをめくる手も速かったです。
カスピアン王子が、王子になる前に東の海へ旅立った7人の家来を探しに行くと言う物語です。
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個人的には、シリーズの中で一番好きなものがたり。これを映像化したものを観てみたい。船に乗って、どんどん東へ。いろいろな島が登場し、そこでの展開で、どうなるんだろうと童心にかえってハラハラドキドキします。まさに冒険もの。
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まさに冒険!!という感じのナルニア国第3巻。
エドマンド、ルーシーもさることながら、やっぱりこの話はユースチスとリーピチープのためにある気がするなぁ。
「せめてそのときは、このはなづらを東にむけて、沈みましょう。」
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途中・・・ストップしていましたが、また読み始めました・・・。2作品に比べるといま一つ盛り上がりに欠けますが、なんとか読み切れそうです。