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紙の本
誰かを真剣に愛したくなる
2002/01/26 06:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キャラメルライオン - この投稿者のレビュー一覧を見る
更紗が初めての海外旅行で出会ったのは、16歳の魅力的な高校生の琳。パリで琳と過ごした4日間は「飲んで、食って、やって、寝て」ケダモノのような日々だったが、二人は確かに愛し合っていた。帰国後も二人は頻繁に会い幸せな日々を送っていたが、更紗の存在を知った琳の母親は猛反対、ついに琳は家を出て更紗と暮らし始める。
「更紗といられれば何でも出来る…」一途に更紗を愛する琳と、自分の事しか見えてない琳に愛しているからこそ不安を抱える更紗。そんな時に琳の母親に別れて欲しいと懇願され、更紗は琳の前から姿を消す決意をする…。そして3年後婚約者の阿川亮と共にパリから一時日本に戻ってくるが、そこで更紗を待っていたのは亮の弟であり、大人の男に成長した琳だった。
更紗と幸せな家庭を築こうとする二人の過去を知らない亮と、新しい人生を生きようとするが、成長した琳に会う度気持ちが揺れる更紗、自分の事を裏切ったと憎みながらも初めて本当に愛した相手である更紗を忘れられない琳。
三人の微妙な関係が、それぞれの本心が明かされる事によって変化していくところは苦しい程の想いが伝わってくる。これほどに人を愛し、愛される事というのはどれほどのリスクと幸福がともなわれるのかを見せてくれる。また、野性的でシャープなイメージの琳と、優しく紳士で大人の男の亮。魅力の違う二人のどちらがいいか、読みながら悩まされたりして楽しませてもらえる。
紙の本
一条ゆかりさんの月刊コーラス初作品。切ないけど最後まで読みたくなります。
2001/12/15 22:13
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投稿者:ルドルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
月刊コーラスという雑誌に、一条ゆかりさんが初めてのせた漫画です。この雑誌はちょっと大人の少女漫画といった感じで、けっこうHなシーンも多いのですが、それがクローズアップされるのではなく話の内容が少し大人むけって感じなんですよ。
昔大恋愛をしてすごい別れ方をした人が婚約者の弟だった…こんな始まりなんです。精神的にショックな感じもするけれど、主人公の気持ちの描写もさすが一条さんって感じだし、もちろんハッピーエンドだから安心してゾクゾク感を味わえる作品だと思いますよ。詳しいことはあんまり書くとおもしろくないのでやめておきますが。
超オススメです。
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