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『火の鳥』シリーズは黎明編、未来編・・・と過去から未来と順に描き最後は現代へと至る構想だったとのこと。
太陽編ではそれが一度に行われている。[中]までのじっくり感で最後まで行って欲しかった。
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数ある火の鳥だがこの太陽編を推す。ラストは弱めだが。宗教・政治・権力。過去と未来でなんら変わりがない人間世界。どちらが正しいとも間違いだとも言えないのが切ない。手塚作品はテーマが普遍的なのが良い。
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巨匠手塚治虫。私の人生のバイブル。治虫リズムで生きていこうと思います。
とある人も言ってましたが、彼の書くマンガはいつでもどんな時代でも先進的である。既に作品自体30年近くも昔なのに、今ある漫画の何よりも先を見ている気がする。
地球の未来の姿とか、物凄い説得力がある気がします。もちろん過去に対する説得力も。
一マンガ家であるが、医者でもあり学者でもあり、宗教哲学者なのであろう。
完結しなかったのは神のいたずらかなにかであろうか。
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人間、宗教、業…。「火の鳥」は人間の姿を美化せず丁寧に書き上げている。当時の手塚が考えた未来のなどは本当にありそうで、彼の創作力には驚かされる。さすがライフワークだけあるんだなぁ。
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初めて読んだときのこと覚えてます。
中学のときin視聴覚室。こわくて震えた。
スケールが大きすぎて震えた。
手塚治虫との出会いの一冊。
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僕が初めて読んだ手塚治虫作品は、『火の鳥 異形編』でした。当時小学校低学年だった僕にとっては、『火の鳥』は怖い作品、そして大人の漫画として印象づけられ、その後、そのスケールの大きさに圧倒されながらも読み漁ったものです。
日本人はなぜこんなに漫画が好きなのか、外国人の目には異様にうつるらしい。なぜ外国の人はこれまで漫画を読まずにいたのだろうか。答えの一つは、彼らの国に手塚治虫がいなかったからだ。
1989年2月10日、手塚治虫が亡くなった翌日の朝日新聞・天声人語のこの一節を、彼のライフワークであった『火の鳥』を読み返すたびに思い出します。
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仏教に対する、この表現の仕方はアリなのかと驚いたが、それはブディストの信仰心を刷り込まれていたからだと気付いた。お祖母ちゃんは「仏様が何でも助けてくれる」みたいなこと言っていたらしいし。仏教を描いた漫画というと『日出処天子』を思い出すけれど、厩戸皇子の言っていた「神は祀るのが当たり前、だが祀っても祟るのが神。それを鎮めてくれるのが仏」というシンプルな神仏混合論が頭の隅に残っていて(刷り込みやね)、土着神を滅ぼそうとしているこの作品での『仏』の姿にキョーレツな違和感が…。
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「火の鳥 太陽編」手塚治虫
手塚治虫ライフワーク。靄色。
角川文庫版NO.10-12。
この作品に関しては何をレビューしようとも薄っぺらい
文章にしかならない気がする。
シリーズのなかで一番好きな作品です。
初読は小学校のとき、公民館の図書室で角川の単行本。
子供ながらに日曜日の午後に感動した記憶があります。
そうそう、角川のハードカバー版の下巻の裏表紙は
ちょっとエッチなんだよね。思い出した(笑)
仏教が侵略者として描かれる素人にとってはカルチャー
ショック、犬上宿禰とスグルのアクション活劇、
7世紀と21世紀を行きつ戻りつシンクロする展開と
遥かな時間を超えてすれ違い、想いあう愛。
とにかく名作です。(5)
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火の鳥シリーズの中で一番好きな作品。壬申の乱を舞台にした物語の描き方だけでも圧倒的な内容なのに、過去と未来を行き来することで、その物語が一気に普遍性をもった哲学書の様相に。圧巻。
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「倭の王は誰でもないこの予だぞ。
そちがいかに皇弟であろうと そちの意見は認めんッ!
よく聞け、産土の神々などは相手にせんぞ。
仏だけが予の命じゃ。」
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2012年12月9日読了。「太陽編」上中下3部作の上巻。唐の軍勢により顔の皮を剥がれ狼の皮をかぶせられた百済国の王子・ハリマは、土着の神々と大陸から渡ってきた仏門の神々との争いに巻き込まれ数奇な運命を辿ることになる。「狼の皮をかぶった人間」という絵の表現は実写映画では不自然に・小説などではビジュアルで伝わらない、マンガならではの面白さだよなーと思う。リアルな表現・息を呑むような残酷な表現の中のユーモアの出し加減のうまさはすごい。この上巻では物語は始まったばかり、ハリマの見る夢の謎も残ったまま。残りの2巻は読んだことがあるが筋を忘れてしまったので、これから読むのが楽しみだ。
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太陽編 上
壬申の乱→日本へ。
異形編のスケールアップ版。
産土神 VS 仏教
ハリマ……狼の皮をかぶり人畜両側を行き来する人物に。
大海人の貌。
未来と過去を行き来するという全編の語りがこの一作に。
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小学生の頃
太陽編から読みはじめて
しまっていた。
図書室の奥の棚は窓辺に位置していて
日の当たる場所が
とても暖かいので寝転がって
休み時間を満喫
だいたい常時2、3人寝転がっていた。
注意する図書委員はいない。
寝転がっている図書委員はいた(俺)
こんな昔も、こんな未来も嫌だなって
思いながら夢中で読んでいた。
週刊連載の制約による「次の話への引き」
みたいなのを意識してない物語
なので、長い話を少しずつ読んでいく感じの"今でも他に無い体験"が出来る。
スマホや電子書籍の登場により
漫画はどんどん手軽に、簡単になりがちだけどガツンと長くて、きちんと構成されている話を読むべきだと思う。
上記の記憶が強く、毎度「太陽編」から
読みはじめるルールが染み付いている。
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最近息子と宗教と戦争についての話をした。
その時はどうして宗教が違うと戦争になるのかって問いに答えられなかった。
これを読んで何か掴めそうな気がした。
シャドーのおやじさんが新しい宗教を作るって言い出したとき、ショックで泣けてしまった。
こういうことなのかー!って…。
畳み掛けるように大海人皇子も…。
小5の息子にオススメの本だったのに、なかなか手にとらない。
のちのち聞いたら、手塚治虫の描き方が怖いと…。
確かに怖い。
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なんとなく昔から日本での仏教やお寺のイメージが好きになれなかったけれど、こういう政治臭があるからなんだろうな。犬上(ハリマ)とスグルの話が交差していく---。