紙の本
誕生秘(悲)話
2002/05/31 21:12
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さい頃からサイボーグ009が大好き・大ファンでした。といってもそれは、テレビアニメやマンガでサイボーグ戦士たちが戦い、悪者をやっつければ満足、すげえや、サイボーグ戦士たちは!というような、子供っぽい「大好き」でした。そんなだったので、彼らがなぜサイボーグになったのかは、よくわかってませんでした。知らなくても全然かまいませんでした。大ファンなどと言っていながら、全く恥ずかしい限りなのですが。
『サイボーグ009』秋田文庫版の5巻から8巻までは「誕生編」の副題で、彼らがサイボーグになった理由、宿敵・黒い幽霊団との関わり、なぜ戦い続けなければいけないのか、が描かれています。
人間の欲望のために生まれ、欲望のために戦い続けなければならないサイボーグ戦士たち。完結させることなく亡くなってしまわれた作者・石ノ森章太郎さんは、この戦士たちにどのような安息の場所を用意していたのでしょうか、とても気になります。
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なぜこの「誕生編」を1巻に持ってこないのかと小一時間…。
002の初登場シーンに吹いてしまった(笑)
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『死の商人』
『サイボーグ研究所』
『黒い狩人』
『00ナンバーはモルモット』
『009誕生』
『叛乱』
『10000対10の戦斗』
『脱出・そしてふたたび』
『暗殺者たち』
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サイボーグ戦士達が、敵に対して核攻撃をしかけています。
凄い。
まあ、サイボーグという考え方そのものが凄いし、そのサイボーグ戦士の能力でも、加速装置というのはとイワン・ウィスキーの超能力というのは、普通、思いつかない。
イワンが赤ちゃんというのも凄い。超天才、超能力というのは、しかし本当にサイボーグ能力なんだろうか?
そして、少年院から脱走した少年が主人公。
敵は、武器商人。
この人のアイデアは、本当に未来から来たとしかいいようがない。
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初出年不明。ようやく、というか、なぜここでとの疑問を孕みつつも、第一期シリーズの作品へ。各主要登場人物の性格、能力を描きつつ、敵役ブラックゴースト(BG)の闇の一端を見せるのはプロローグに相応しく、また群像劇のお手本となったのも頷ける。爆発描写や格闘描写は、流石に手塚治虫の影響を感じなくは無いが、陰を持つヒーロー像は著者の面目躍如の感。物語としては始まったばかり…。PS.解説にもあるが、石森章太郎作詞の高橋良輔監督版「サイボーグ009」のOPは世界観と登場人物の立ち位置を絶妙に表現するもので秀逸。
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大長編となる009シリーズの誕生編。
そのプロローグは核戦争間近の現実から流れるように009の舞台に繋がる。当時としては驚くほどのリアリティを与えたのだろう。サイボーグたちが作られた理由も、現実の問題に直結している。
他にも、世界のあらゆる人種、国籍の者を寄せ集めて作られたゼロゼロナンバーサイボーグたち。その中で唯一、アメリカと日本のハーフである島村ジョー。
こんな感じで、後々重要になるであろうモチーフや世界観が既に出来上がっている。 にもかかわらず、中身はアクションに次ぐアクションというのが面白い。