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MはMAN。WはWOMAN。こわいお話。ラストを何と読むか、最後まで不気味だった記憶。(2008.4.17)編集補足(2009.3.10)なんと、この『MW』が映画化されて7月に公開との事。手塚治虫さん生誕80周年、禁断の問題作とチラシにある!観たいような、みたくないような・・・きっと、コワイ映画になっているんだろうな・・・
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全2巻。手塚先生って・・・。圧倒的な悪人を描きながらも、その背景に国の大きな力を持ってくるところに、脱帽です。ネタバレ同性愛の扱い方に驚きました。時代が時代だから、キワモノ的な描き方が感じられる場面もありますが、それでも、あの時代に取り上げたということにびっくり。政治の話、国と国の思惑に翻弄される一般国民なんて、今みても全然古くないし。手塚先生ご自身は、この作品にまだ手を入れたかったようなのですが、(それもわかる気がします)それでも、やっぱり手塚治虫は天才だぁ〜〜と言いたいです。
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うわー、やっぱり、、、
最後にきた衝撃。。。
手塚治虫独特のゾクゾク感はすごいですねー。
人間のどろどろしたところを描いているようで、なんかコミカルなのは絵のせいかしら。
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ゴルゴ13を彷彿とさせるタッチです。美知夫の澄んだ瞳で無邪気に無差別殺人を行う様は本当にゾッとします。でも、その美知夫を生んだのも間違いなく無差別殺人兵器。人間の殺人兵器がそのまま人間に跳ね返ることを鋭く警告する、手塚治虫の傑作だと思います。
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次々と罪を重ねていく男と、それを阻止しようとする神父の2人が主人公です。ラストが衝撃的でした。重たいテーマを扱っていますが、先が気になって一気に読めました。映画化もしています。
【志學館大学】ニックネーム:あげは
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同性愛関係にある2人の主人公、それは美貌の殺人鬼と
敬虔な神父という手塚治虫作品の中でもタブーとされる本作。
物語のキーになるのはMW(ムウ)と呼ばれる化学兵器。
某国によって秘密裏に持ち込まれたそれが漏出し、
沖ノ真船島の島民は全滅した。
その唯一の生き残りである主人公らの一人結城美知夫は
天性の美貌と天才的な頭脳に加え、MWの後遺症か
倫理観を全く欠如した悪魔ともいえる殺人鬼に成長する。
もう一人の主人公である賀来は、神に仕える身として
結城の悪行を許すことができない正義感と、
一方で結城への愛情の間で苦悩し続ける。
しかし、この作品の最も面白い点は、妖艶な悪魔と苦悩する
破戒僧の姿の対比として描かれるものである。
島民全員という人命を容易く奪う化学兵器
それを作ってしまう国家
外交的配慮との観点から漏えい事故を徹底的に
隠蔽する政治家
殺人を正当な手段と言い切る過激派
一人一人の人間はおおよその倫理観を持っているが、
それが集団になり、大局的な使命を帯びることで
功利・公益主義的な戦略が倫理を超越してしまう。
しかし、一方で結城に家族を殺されれば
皆涙するのである。
タブーを通して人と社会が抱える矛盾を
描いた作品である。
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実写映画化した時に読もうかなーと思いつつ結局読んでなかったのを今更ながら友人に借りた。
美知夫が思ってた以上に外道というか、とんでもない奴でびっくりした。男性キャラにこう言うのが正しいのかわからないけどビッチだな!と。
澄子の「口封じ」をするとこなんかも、糞野郎としか言いようがないけど、だがそこが良い。
私の中で手塚キャラで女装、って言うとロックが思い浮かぶのだけれど、ロックは悪事のための手段として女装してるってイメージ。
で、美知夫はその点内面までも女性的だなぁと感じた。
艶っぽい。
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MW(ムウ)と呼ばれる化学兵器の流出により、沖ノ真船島の島民は全滅したが、その事件は当時の政府により、歴史の闇に葬られた。しかし、その島には、生き残った少年が2人いた。一人は、優れた美貌をもつ頭脳明晰な男。しかし、彼は化学兵器の後遺症のためか、良心や倫理感を持たない青年になってしまった。そしてもう一人は、そんな彼と死んだ島民を忘れられず、神父となっていた。
で、この美貌の男がとんでもない極悪人で、もちろんそれはガスのせいなのかもしれないけれど、本当にどうしようもない悪人で、びっくり。
どうなるのか気になって最初から最後まで一気に読ませられてしまうところはさすが手塚治虫なのですが、最後の後味の悪さにはびっくりしました。黒い。手塚治虫、黒い。
ていうか、コレの帯に「映画化決定!」って書いてあるんだけれど、どうやって映像化するんだよ、これ!でも玉木宏なら見たい。笑
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「結城」という、犯罪に手を染める極悪人間と、結城を止めようとしつつも弱みを握られ、犯罪に荷担していく神父の物語。ゾクゾクするほど薄気味悪い話だが、一気に読めてしまった。
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想像を絶する悪人主人公の復讐劇.
漫画でここまで描けるのかと驚いた.
主人公の邪悪さが半端じゃない.まさに悪魔の所業です.
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罪と罰というべきか。過去との因縁から神父は犯罪者をかばい愛し、業に焼かれるのだが…。うーん、手塚治虫が同性愛を表現するとこうなるのか!と新たな発見。でも、パンツの描写が残念!色気を感じないのだ(笑)
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急展開。猛スピードで進んでいく。
手塚先生の中には描きたいものの筋がひとつあって、ただ猛然と描きつづけたという勢いのようなものを感じた。
個人的に一番おもしろかったのはあとがきの言葉。
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読みながら、悪の経典、悪人、悪女についてなど
悪をテーマにした他の作品を思い浮かべていた。
どういうラストになるんだろう。
図書館でかりたので、2巻がいつ巡り合えるか謎。(予約はいれないという)
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ユーキミチオに魅せられました。
もちろん、彼の美貌も彼の奇妙な引力の一つなのですけれども、人間、毒のあるものの方が美味しそうに見えてしまう。MW全体に蔓延している毒霧が読者を捕えて離さず、否応が無しに作中の問題に向き合わせられてしまう。陳腐でごく普通のことを言ってしまいますが、手塚治虫さんという漫画家さんの偉大さを目の当たりにしました。
作中では、小学4年生だった当時のユーキミチオ君を純粋な少年としていましたが、女の子みたいな可憐さが毒となって、フーテン族が惹きつけられています。ただ、そもそも彼が親戚のお兄さんと二人きりで島へとやって来たこと自体が、結構異様だと思うのです。穿ち過ぎな考えになりますけれど、あの事件の前から、ユーキミチオ少年はすでに甘美な毒を備えていたのではないでしょうか。
MWという架空の(架空であってほしいですけれど)ガス兵器も、重要なポイントですよね。MWもやはり不思議な引力を持っている。そして、ユーキミチオが賀来神父以外に執着している、稀有な対象の一つでもある。あの利口な巴の死にだって、涙一つ流さなかった、あのユーキミチオがです。MWはもちろん毒そのものであり、人間の非情な一面から生み出されたものでもある。戦争が終わっても廃棄されず(廃棄しようがないのかもしれないですけれど)、ひっそりと受け継がれていく。平和を誓っていながら、毒を所持しつづける。おおっぴらに存在しているわけではないが、原発のようなものでしょう。
現実世界には、綺麗なものがあるっちゃああるのですが、それも一面的なものに過ぎず、どこかに探せば特有の毒がある。MWは物事の一面的把握の危険性に限らず、そこから派生して社会問題を多面的に、しかし、全ての面を晒さず、実に巧妙に描いた漫画だろう。
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まだ様子見、な感じ。結城がここまで大胆な犯行に及んでも足がつかない(ように今のとこ見える)のはなんでかなーとか気になりながら。