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映画のDVDを観たので原作も読んでみました。映像化困難と言われていた理由がわかりました。同時に、何十年も前にこれだけメッセージ性のある作品を描いていたことに驚き。
手塚先生が訴えたかったことは、今、この国に反映されているのでしょうか。
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やっと読み終わり。読みにくくはなかったし、さすが手塚治虫面白い笑 どうなるんだ?どうなるんだ?とゾクゾクした。
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手塚治虫(黒)のピカレスク的漫画。
分量のわりに内容がものすごく濃い。
社会派な内容だけどセクマイ面の感想だけ書きます
主役の男二人がほのめかしじゃなく性的な関係を結んでいる。
現在のセクマイがうんざりして闘っている『セクマイ(=ゲイ、ときどきトランスおよびレズビアン)キャラは悪役か被害者』な話だし、二人の関係も全然幸せじゃないエログロな描き方だけど、でも二人ともちゃんと人間だ。
かたっぽは極悪サイコパスな稀代の大量殺人者で、もう片方は口ばかり立派な偽善者でチャイルドマレスターのクズだけど。
…なんでこんなひどいキャラクターなのに魅力的だったり理解できちゃったりするんだろうな。不思議。
で、こいつらは救われないけれども、ほんのすこし行き掛かりにすれちがうだけの脇役に格好いいレズビアンがでてくる。
しかも夫婦的存在の彼女持ち。この人たちは社会の中で普通に幸せに力強く生きていけそうなんだよね。
同性愛=モンスター一辺倒な話ってわけでもないところに驚いた。
男役女役がきっちり決まっていたり、謎の想像ゲイバーみたいなところがでてきたりするのは時代かな。
こういう、非当事者の理解や啓蒙の助けにはならないけれど気づいた当事者の命綱になるような作品を見つけるたびに、セルロイドクローゼットを観返したくなる。
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10年くらい前に見た映画の「MW」は結構酷評されてましたが笑…当時小学生だったにもかかわらず、すごいドキドキしてハマった記憶があります。その後も暇なときに映画予告見たりするくらいにはずっと好きで、ようやくこの前本を買いました( *´꒳`*)
人を次々と殺していく結城とその罪を知りながら暴くことのできない賀来。わたしはブラックな話は嫌いじゃないので、結城に嫌悪感はなかったですが、それにしても殺しまくってんなぁ、とは思ったけども…賀来とか結城大好き女たちに少し苛立ちが笑。でもこういう人間らしい人たちがいるから、結城の狂気や異常性が際立つんだろうな。
…すごいよなぁ、手塚治虫。
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やっぱり手塚治虫はすごい。
この作品も、アトムもメルモちゃんもジャングル大帝もリボン騎士もこの人。
アドルフもバルボラも火の鳥も。
天才。
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(2巻の内容も少しだけ含みます)
いわゆる「黒手塚」の問題作である『MW』は、ピカレスクものとしての完成度がとても高く、似たような作品に『バンパイヤ』などを思い浮かべますが、それら諸作と比べても、『MW』には特に抜きん出たものを感じます。
なかんずく素晴らしいのはメインとなるキャラクター像で、個人的には『MW』の結城美知夫ほど魅力的な「人でなし」はいないのではないかと思います。究極の自意識過剰者にして蠱惑的な魅力で性別や道理をリベラルに飛び越え跳梁していくその様は、19世紀末の退廃的シンボルとなったヘルマフロディトスのエロティシズムすら思わせるものがあります。彼に翻弄されながらもその魔性に懊悩を繰り返す神父の賀来にしても、それはしかり。とにかく、キャラクターひとりひとりがいい意味で記号化していて、スラスラと読めるわりに満足感が半端じゃないです。(他にも、結城に翻弄されるキャラクターとして最後まで登場する谷口澄子も、とにかく可哀想なんですが、好きなキャラクターの一人です。)
感想を訊かれても、それがパッと浮かばず、「でも凄かった」と言えてしまうのも、手塚作品の魅力だと思います。文庫本2巻でここまですごい作品を読めちゃうなんて、やっぱり、満足感もひとしおです。
「僕の命も長くは持たないだろう
僕が死んでしまえばもうこの地球なんざ用がないよ
「だから全人類に僕につきあって死んでもらうんだ
「悪徳と虚栄にみちた人類の歴史は 僕の手で永遠に閉じるのだ
アハハハハハハハ」
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次から次へと猟奇的に殺していく、犯罪を犯していく、タブーに切り込んでいくぜ、ただその流れが早くて怒涛、というだけの話。
細部はツッコミどころ満載で矛盾だらけ、肝心なところで異様に有能or無能でストーリーのために配慮してくれる警察や犯人、関係者全て。
とても見ちゃいられない酷さだった。
テーマとしても猟奇的な行動を楽しむ以外に何もなく、ただいつもの現政権に対する憎しみだけが先走っている。
ゲイとか殺人とか賛美しちゃうのは、やっぱりいつの世の中でも世を乱してチャンスを伺う左翼の仕業なんだろうなとしか。
結局スピード感以外は褒めどころなし。