紙の本
まさに作者の魅力が凝縮
2003/01/16 04:41
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hybird - この投稿者のレビュー一覧を見る
ギムナジウム(ドイツの学校)の寄宿舎に住む美しい少年たちの神・罪・死・愛に関する試練の物語。まさに作者の魅力が凝縮された設定の作品。すべてがコノ一冊に詰まっているカンジ。それ以上なにも言えません。それだけに、この作者に興味のある人は是非読むべし。一冊ですがページは多い!!
紙の本
萩尾望都の代表作のひとつ
2002/04/10 13:28
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
トーマというひとりの少年の死をめぐり、中性的な美形キャラクターたちが繰り広げる、美しき愛の物語。作者の萩尾望都はロジカルな物語構成をする作家で、本作もそれは例外ではなく、ラストへ向かうにつれ謎が解明されていく過程は、ミステリーを読んでいるような印象さえ受ける。その「謎」というのは心の中にある謎で、誰もが心に「闇」の部分を持っていて、それが少しずつ読者に明かされることにより、その人物は少しずつ癒されていく。その辺がすごくうまい。ただやっぱり、絵もストーリーも好き嫌いの分かれる作品なんじゃないだろうか。好き嫌いというより、理解できる/できないで分かれる感じ。僕は残念ながら後者で、最後まで絵とテーマに馴染めなかった。しかし傑作というのは事実なので、読んで損はないでしょう。萩尾望都なら「トーマの心臓」、というぐらい有名な作品だし。
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読んだ女性は必ずと言っていいほど思い入れ出来るキャラができます。
ユーリ派、オスカー派、エーリク派、トーマ派、中にはサイフリート派って人もいるのでは??
私は。。。オスカーに惹かれつつ、選ぶ相手はユーリだな(苦笑)
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この方のマンガはどれも 読んだ後色々考えさせられます。
読んだ後ちょっぴり放心状態に浸れる最高のマンガだと思っています
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萩尾望都作品では「ケーキ!ケーキ!ケーキ!」と並んで好きですが、原作がない分こっちを。
傷は消えなくても、愛によって罪は消える。
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萩尾望都の作品で、文庫化されている作品はほとんどお薦めです。
漫画ですが、その実は文芸だと、あたしは確信しています。
「トーマの心臓」「メッシュ」「イグアナの娘」(と、イグアナの娘に併録の短篇)が特にお薦めです。台詞ひとつひとつが、物凄い奥行きを持っています。
なんども、なんども、読み返してほしい作品です。
なにものでもないものに戻りたいとき、あたしは萩尾さんの本を手に取るような気がします。
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子供の頃、母が買っていたのを見つけて読んで見た所、まだ早かったのか訳が分からず。大きくなってから読んで見た所、とても面白かったです。話は面白いし、絵も綺麗。
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タイトルと内容が微妙にズレてる気がするけど、萩尾望都に一時的にはまったY。初期の作品なので絵が手塚治虫に似てますねえ。確か書評にそうあった。
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それではきみは------だれも愛していないのでもそれで生きていけるの?翼・・・あげるぼくはいらない
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【萩尾望都】の作品で最初に読んだ…のだと思う。多分。男の子の世界って美しいんだなぁと幻想を抱く…(;´Д`A ```
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男女の恋愛で書いたら、ただの夢物語になってしまう。そんな純粋すぎる一途な愛を、同性愛(非日常)を用いて、現実に近づけていると思います。
永遠の愛が、込められていると思います。
女性ならば是非読んで欲しいです。
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大学生の頃、文庫版があることをしり、夜を徹して読んだ作品。こんな漫画があったのかと一晩中興奮していた。
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幻想的で、それでいて儚い愛が美しい絵と文体で描かれる名作。
日本の少女漫画に多大な影響を与えた「ポーの一族」萩尾望都さんの作品です。
邪な見方をすれば俗に言う「同性愛」なのかもしれませんが、
「風と〜(略)」では性の問題が大きな核を成すのに対し、
こちらはそういった部分を全くと言っていいほど感じさせません。
この作品の最大のテーマは、性であるとかそういったものを全て
大きく超越した所にあるのではないでしょうか。
また、トーマの心情や自殺、ユーリの葛藤が理解しにくい、
との声も一部ありますが、やはり作品の舞台がヨーロッパですし、
当然のように登場人物たちも敬虔なキリスト教信者です。
神への愛や背徳といったものはキリスト教的考えに基づいて描かれており、
また、内容も特定の宗教に偏っているため、他の宗教を信仰されている方には
おすすめできません。逆を言えば、特定の宗教に傾倒しない日本であるからこそ、
柔軟な姿勢で作品を受け入れ、楽しむことができたのかな、とも思います。
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少女漫画に必要な要素のすべてがつまってるとおもう。恋、憧れ、美しさ儚さ、そして残酷さ。
文句のつけようがないベストオブベスト。
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キリスト教的価値観にピンとこない人には分かりづらい作品かもしれない。漫画も文学になり得ると思わせられる、傑作。