- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
中国のビジネス文化 中国の経営風土と交渉術 みんなのレビュー
- 王 元 (著), 張 興盛 (著), R.グッドフェロー (著), 代田 郁保 (監訳), 田中 一博 (訳), 郝 暁【トン】 (訳)
- 税込価格:1,760円(16pt)
- 出版社:出版研
- 発行年月:2000.7
- 発送可能日:購入できません
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
紙の本
今,世界の中で一番注目されている中国市場。この中で生き残り,成長し続ける企業はどうあるべきかを問う
2000/11/23 00:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
悠久の歴史を持ち,世界最大の人口を誇る中国。共産党により長年にわたり閉ざされてきたこの国家の経済体制が今,世界に向けて門戸を開いている。
海外資本がこの地において成功するための条件とは何か。本書は中国の歴史,文化,政治,生活など多岐にわたってその条件を提示している。ただ,本書は欧米人対中国人という観点から書かれているため,日本人資本家あるいは企業家にはあてはまらないことも多々ある。たとえば,年功序列,コネの必要性,仕事と生活の癒着,子供至上主義などなど。
本書を読んでまず感じることは,欧米人の個人主義と東洋人の家族主義あるいは地縁主義とも言えるものとの違いである。中国人や日本人が当たり前と感じていることについて,欧米人がいかに頭を悩まされているのかがよくわかる。このことから本書を読むことによって,中国経済に参入する日本企業の優位性があぶり出される。
ただ,日本企業にも注意を必要とされる点も看過できない。それは,共産主義独裁によって,競争原理を失ってしまった労働者をいかに効率よく教育し,品質をレベルアップさせるのか,経済の末端にまで組み込まれている政治家たちといかにうまく折り合っていくのか。また,急激な経済開発によってもたらされる消費者の動向の変化からも目が離せないし,政治家の腐敗などの問題も大きい。
それらよりリスクの高いことは,共産党の経済改革路線の変更である。しかし,これはいったん自由経済の蜜を吸った中国人自身が許さないことだろう。
本書から,日本人は文化的背景において,欧米人よりも先んじていることがわかる。国内不況にあえぐ日本人企業家にとってエールを送る書である。
ただ,本書はビジネス書と言うよりは,研究書としての色合いが濃い。誤植あるいは誤訳ではないかと思われる点も多い。文章も主語と述語の関係がわかりにくい部分があり,誤解なく読むには中国に対する相当な知識が必要である。
(C) ブッククレビュー社 2000
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |