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紙の本

銃口にひるまぬフィールドワークと冷徹な国際政治分析から,アジア・ユーラシアの新システムを予見する

2000/10/30 15:15

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投稿者:斎藤 哲 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いわゆる「ユーラシア」の中核の一つはカザフスタンやタジキスタンなどの中央アジアだが,この地帯が一時期ほど話題にのぼらなくなった。カスピ海エネルギー資源開発に新しい動きが少なく,他方で朝鮮半島情勢の急展開が脚光を浴びるようになった,という事情が絡んでいる。しかし,中央アジア地域の重要性が低下したわけではないし,また本書には朝鮮半島激動のシナリオも入っている。
 著者は筑波大学助教授から国連タジキスタン監視団政務官となり,1998年夏,現地でゲリラに襲われ殉職した。研究活動ではスポーツで鍛えた抜群の体力と類い希な胆力により,ジャーナリストも逃げ出す危険地帯に飛び込んで実態把握に努めた。追悼文集には「稀有の行動派学者」「ラスト・サムライ」「高貴なる野生」といった言葉が並んだ。本書の第二部は雑誌に掲載された紛争地レポート集だが,コサック兵が著者の頭上30cmの壁に銃弾を撃ち込む場面とか,銃撃戦を演ずる双方と交渉して真ん中を歩いて渡る場面とかが出てくる。冒険談が紛争地の実情を読者の肌に伝える。
 著者は桁外れのフィールドワークを積み重ねながら,高い視点から国際政治を分析する態度も崩さない。本書の第一部「ユーラシア学序説」は未発表論文である。米国,ロシア,中国を含む各国の利害関係や思惑を整理し,東西軸と南北軸に分けて明快にシナリオを描いてみせる。朝鮮民族の「母国」誕生にも北方領土問題にも触れている。国際関係を単純に図式化せず,実態を踏まえてその複雑さを示す。たとえば,ロシア・エストニア間の領土紛争に関連して,ドイツがロシア側を具体的支援で後押ししている事実を暴露している。専門分野を同じくする学者からは批判も出るだろうが,ユーラシア学序説には説得力があり,当時の橋本政権が打ち出した「ユーラシア外交」と密接に絡んでいたことにも留意したい。
(C) ブッククレビュー社 2000

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2014/06/24 17:50

投稿元:ブクログ

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