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密室殺人大百科 下 時の結ぶ密室 みんなのレビュー
- 二階堂 黎人 （編）, 愛川 晶 （ほか著）
- 税込価格：2,200円（20pt）
- 出版社：原書房
- 発行年月：２０００．７
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紙の本
ミステリーコーナーより
2001/01/18 20:00
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投稿者：西上心太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人はなぜ密室という言葉にかくも魅了されるのであろうか。
ポーの「モルグ街の殺人」以来160年、人が出入りできない密閉された空間で起きた殺人に、合理的な解決をつける──あまたのミステリ作家は、この一見矛盾する命題を解決するべく頭を絞り、数々の独創的なアイデアをわれわれファンの前に示してくれた。そして今、近代ミステリが花開いた20世紀最後の年に、豪華な密室アンソロジーが登場した。
上下巻あわせ1000ページを越えるボリュームには圧倒される。その内容は、編者を兼ねる二階堂黎人をはじめ、芦辺拓、折原一、霞流一、柴田よしき、西澤保彦ら新鋭作家14名による書下ろし密室ミステリを中心に、イギリスの密室研究家ロバート・エイディの密室ミステリ概論や、鮎川哲也、高木彬光、狩久の幻の作品も用意されている。
質、量ともに、密室を愛する読者に贈られた最高のプレゼントである。
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