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紙の本
がんにおかされたからといって,あきらめることはない。漢方との相乗効果が実証されてきたのだ
2000/12/26 15:27
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投稿者:ブックレビュー社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分を家族を,失意のどん底に陥れるにっくき病魔“がん”。20世紀,人類は急速な医学の進歩を実現させてきたが,がんは発生からしてまだ未知の領域が多く,今は早期発見に全力を注ぐのが医学界の常識である。早期に治療を開始すれば,確かに治癒の確率は抜群に高くなるものの,患者をはじめ,とりまく家族にあたえる精神的苦痛ははかりしれない。それはすべて,死につながるがんのイメージが広く浸透しているからにほかならない。そのイメージを強固にしたのは,西洋医学のもたらした負の部分ともいえるのだ。本書で紹介される漢方医療は,遅ればせながらがん治療で確実な成果をあげてきており,補完医療,いやむしろそれ以上の存在になりつつあるというのが,著者の主張である。。免疫力の向上,再発や進行を阻止できる実証例など,漢方の力で生き抜く患者との交流を通して,その効力をドクターである筆者が紹介していく。
(C) ブッククレビュー社 2000
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