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紙の本
現時点で最もレベルの高いプーチン論で,ロシアの今後を占うための有力な手がかりになる
2000/12/28 12:16
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投稿者:斉藤 哲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の表題と似合わぬ本格的なプーチン論。首相・大統領代行時代の行動やマスコミ等による批判と,その後の情勢推移を比較検討して,時代の要求に合った大統領の才能,資質を摘出している。著者は旧ソ連時代に反体制派の代表格として国内外に知られ,現在は左派の論客になっているが,左派勢力のプーチン批判を根拠のなしと断じ,旧KGB(国家保安委)には個人的に痛い目にあっているというのに,プーチン氏のKGB勤務経験に対する多くの批判的論評をしりぞけ,むしろ好意的に評価する。
最近の国内経済立ち直り気配については「重要な要因」が国際市場での石油価格上昇だとしながらも「唯一のものではない」と綿密に分析している。またカリスマ性が不足しているとの指摘に反論して「プーチンにカリスマが・・・現れ始めた」とも言う。結果的に礼賛めくところがあり,また特に前半部分は著者一流の少し難解な表現があるものの,間違いなくロシアの今後を占うための有力な手がかりになる本だろう。
(C) ブッククレビュー社 2000
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