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紙の本
ウイルスはどこからきて,どのように生き残ってきたのか。したたかな生存戦略と人間との関係を解説
2000/12/01 21:17
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投稿者:高山 博 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウイルスを題材にした書物は数多く出版されている。その背景には,近年の分子生物学や遺伝子工学の発展,エマージングウイルスやHIVなどが感染症の観点から関心の的になっていることなどが挙げられる。通常ではウイルスの進化,病理学的な観点のみで記述されているが,本書はこの両方の視点を含み,さらに人間とのかかわり,生活上の留意点を述べるなど,医療を例にした現代社会への問いを発している点で注目される。文体は平易で,一般向けに書かれているが,原点を見直すうえで,医療関係者にも一読を勧めたい。
本書は14章で構成され,最初の2つの章はウイルスとは何か,細胞との関係などを解説する。生物と無生物の中間と記述されることが多い。自身では増殖できないが,他の生物の体内で増殖するため,このように呼ばれる。この定義を踏まえ,以下の章で疾患との関係について展開。エイズ,肝炎,インフルエンザ,ガンウイルスなどを取り上げ,感染症からの身の守り方,輸血を安全に行うための方策を述べる。また,遺伝子治療の展望も行う。
(C) ブッククレビュー社 2000
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