2000/10/16
2000/10/31 21:15
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投稿者:日経アーキテクチュア - この投稿者のレビュー一覧を見る
建築家フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル新館の建設の陰には,設計者の変更,設計依頼主であった支配人の辞任など,多くの謎があると著者は指摘する。謎を追って当時の記録をたどりながら,ライトにかかわった日本人たちの人物像を描く。
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フランク・ロイド・ライトと彼を取り巻く人達を描いた本。舞台は帝国ホテル。建築についての話ばかりだが、興味深い話も多く書かれている。何事にも物語は存在する。
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[ 内容 ]
1923年9月1日、帝国ホテル新館(フランク・ロイド・ライト設計)落成披露宴を関東大震災が襲った。
ホテルは危うく火災を免れるが、そこには、立て役者であるはずの設計者ライトと、元支配人で設計依頼主の林愛作の姿はなかった。
何故か。
天才建築家とその生涯に於いて帝国ホテルの意味とは?
ライト館に関わった日本人たちの運命は?数々の謎を追って日米を取材。
20世紀日本の代表的な建築物を交差点として交わる、数奇な天才建築家の軌跡と、日本人たちの明治、大正、昭和。
[ 目次 ]
プロローグ
第1章 タリアセン
第2章 日本への憧れ
第3章 ニューヨーク
第4章 失われた時代
第5章 耐震神話
第6章 マッカーサーへの手紙
第7章 ライト館保存運動
エピローグ
[ POP ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ブクオフで安かったので買いました。殆どはよく知られたものであった。むしろクラシックホテルの起源が中止となった1940年の東京オリンピックブームおよびそれに向けての政府補助金であったことや、ホテルオオクラはそもそも帝国ホテルを追われた大倉氏の意趣返しのようなものであること、など、ライト以外のその他の常識が知られて興味深かった。入門編としてはいいんじゃないの。
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近代建築が好きでフランク・ロイド・ライトの事も自由学園明日館で知っていたのでライト関係の本を読んでみたくてひっかかった本です。
この本はライトそのものというよりライトが設計した帝国ホテルに
重視していた感がありました。
ライトの帝国ホテルは機能性に乏しかったという事、取り壊しの話も出たものの明治村への保存が決まった事などが描かれています。
いくら名建築でも雨漏りがひどかったり大谷石が落ちてきたら
駄目なんだなぁ…建築の難しさを改めて知らされる本でした。
視点が元支配人の姪(この本の著者)以外の視点の本も見てみたいな。
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帝国ホテル・ライト館は関東大震災で無傷だったという”神話”はまさしく神話で、無傷ではなかったことに驚き。
ライトは帝国ホテルの設計以前は住宅建築しか設計したことがなかったことにまた驚き(だから、盗作説もある)。
旧山邑邸(現:ヨドコウ迎賓館)は2回見学したことがあるが、エキゾチックではあるが、実際に住むには不便なところが多々ありそうな造りだっただけに、帝国ホテル・ライト館はよく雨漏りしたというのも笑える。
デザインが優先すると、スタイリッシュではあるが使い勝手が悪いというというのは古今東西の”真理”なのかも(笑)。
ということで、So Long, Frank Lloyd Wright なのであります。
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「火山の麓で」の老建築家のモチーフとなっているフランク・ロイド・ライトの生涯を知りたくて、彼の伝記を読みたかったのだが、アマゾンにも図書館にも、よさげな本がなく、これを選択。ライトの数奇な人生や、帝国ホテルにかかわったホテルマン、日本人の建築家たちの生き様が実直に描かれていて、なかなか面白い本だった。中学二年のときに行ったきりだけど、明治村に行って帝国ホテル・ライト館を見てみたいなって思った。
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一般的な通史としては大変参考になりました。
でも買う気にはなれず、立ち読みで読破してしまいました。