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この3部作は装丁が好きです。
前回と同じで途中にはすごく印象的な言葉があったんですが(カガミから『ガ(我)』を抜くとカミになるとか)、事件の真相とラストはうーん・・・って感じでした。
アンテナの話よりコンセントの話のが強烈だった。
あとねぇ、SMシーンはもうコントとしか思えないっす(笑)わかんない世界だなぁと思いました。世の中ってすごいね。
生と性が。
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コンセントに継ぐ衝撃の作。
オカルトと性欲、生と死、喪失、共感・・・独特な雰囲気で描かれる世界は三部作通して、拒絶する人と引き込まれてしまう人がいると思う。
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「コンセント」が面白かったので読む。
田口ランディの世界観が充満していた。
精神世界。オカルト。
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映画より官能的でどきどきしました!
SMってきいてちょっと引き気味だったけど
こういう解釈の仕方もあるのだと感じました
久しぶりに原作より映画のほうが好きかもしれない
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田口ランディの【アンテナ】を読んだ。
この作品は【コンセント】【アンテナ】【モザイク】の3部作のうちの2番目の作品である。
【モザイク】同様、田口ランディの描く、精神追求の世界が深く描かれていると思う。この作品は特にス
ピリチュアルな部分が多く描かれ、やはり小難しい文面が続くが、ストーリーがしっかりしているので、
単純に物語としても楽しめると思う。
主人公の祐一郎の妹は十五年前に忽然と姿を消す。この謎を追うことがストーリーの中核であるが、その
中で祐一郎がSMの女王・ナオミと出会い、自己の覚醒とも言える衝動を受けていく。さらにもう1人重
要な人物が弟の祐弥だ。彼はあまりにも敏感に色々なものを感じすぎる体質で、その重圧から発狂してい
く。精神病扱いされ、精神病院に送り込まれ・・・。祐弥は自分の頭から「アンテナ」が伸びていると言
う。そのアンテナで様々なものを感じ取り、失踪した妹ともコンタクトが取れるというのだ。
祐一郎を取り巻く謎の数々。失踪した妹。新興宗教にのめり込む母親。発狂する弟。そして解放された己
の性欲。ありとあらゆる角度から人間の深層心理や説明不可解な出来事に迫っていく、壮大な物語だ。
ここで注目したいのが、ストーリーの中で重要な役割を果たすSMの世界だ。ここでのSMとは、たしか
にSMなのだけれど、安易に想像するようなSMではない。田口ランディは「精神的なイマジネーショ
ン」と位置付ける。肉体的な性交ではなくて精神的な性交。セックスをしないでエクスタシーを得られる
ならばしないほうが楽だと言う。よってSMの場面ではほとんどが会話である。罵詈雑言の数々もある
が、もっと深い人間の本質についての追求。まさに自己の覚醒である。
だからと言ってSMに興味を持ったわけではないが、自分の目の前で起こっていることが全てではない
と、改めて認識させられた。
ナオミはシャーマン体質だ。シャーマンとは日本でいう水子みたいなもので死者の言葉や意志を感じるこ
とのできる人間のこと。祐一郎はSMという媒体からナオミというシャーマンの体を通じて、意志の世界
に入り込んでいく。それが自分の意志なのか死者の意志なのかそれとも他の誰かの意志なのか?
物語の結末を迎えるキーワードにもなっていく。
後半部分の意志の世界は描写もきつく、顔をしかめるような場面もあるが、混沌とした人間の意志とはこ
ういうものなのかもしれない。けっして目が慣れる事のない闇。人間の奥底に眠る心の闇だろう。
本書をもってしても田口ランディの評価は分かれると思うが、僕的には好きな作家だ。
人間とはなにか?読むたびに僕に素朴な疑問を投げかけてくる。
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幼少時代に消えた妹により、
そのことをトラウマと生きている大学生になった兄の再生の物語。
自己解放の手段になったのが、SMというのも?
アンテナが動いたのか、突然男に襲われてしまうのも?
弟の奇行も?
結局、妹は…?
?の多い展開で、理解に苦しんだのですが、
なんだかんだでまあ面白かったので★4つ
すっきりしないし、嫌悪もある。
拒絶しているのに、きっとまたランディさんの著書を手にとってしまうだろうなという麻薬のような作品。
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面白くないように紹介すれば、幼少時代に忽然と姿を消した妹が主人公を、そして家族を一般的に言う「おかしな」状態に変えていった。大学生になった主人公が、今まで逃げてきた現実と立ち向かうという話。
田口ランディはまってしまっています。久しぶりにぞくぞくしながら読みました。もう少しこの作家を追ってみようと思います。
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女の子の失踪から、めちゃめちゃに壊れてしまった家族の話。
女の子のお兄ちゃんが主人公。
結局女の子の失踪(死亡)と、ラストのお兄ちゃんの行動はどっちが先にありきなんだ?無限ループ?
こっちでも主人公トランスしてますが、コンセントほどの緊張感はないかも。
あっちはシャーマニズムが正解、ってかんじだったけど、こっちでは、無くてもっていうか無い方がいいかんじだ。お母さんもお兄ちゃんも弟も愚かだ。
まさにトランスップレ!でもナオミさんあんましえすえむ女王さまっぽくない
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『コンセント』ほど引き込まれなかったのは、比べながら読んでしまったせいかも知れない。もしくは今回は男性が主人公だったからか。1作目のほうがストーリーがシンプルでサラリと入ってきた。
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人は、様々なことに無意識に共鳴しながら、時には他人の妄想にさえも感応しながら、実は生きているのかもしれない。
主人公は、抑圧されていたエネルギーを、シャーマン的要素を持つSM女王のナオミに触れ合うことで初めて解放した。大きな性=生エネルギーとなって、彼自身のアンテナはくっきりと立った。そして、真の意味で妹と別れ、ようやく一歩を踏み出したのだと思う。
エグイ描写があった。どうしたらこんな描写ができるのだろう、と思った。それでも、のめり込んでしまうのは何故だろう。
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この人の作品は、「何か色々な要素が絡んで来たけど、結局愛憎劇かよ!?」ってならないトコがいい。ちゃんと良い意味での読み辛さが貫かれてる。
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肉体と精神、からだとこころの感覚が見事に融合していく様を見たような気がします。性的でかつ神聖。そんな感じです。「コンセント」より好きなラストでした
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映画を観てから読みました。
物語は同じなのですが、それぞれ別で完結していると感じました。勿論、良い意味で。
田口さんの作品は初めてでしたが、他の作品も読みたくなりました。面白かった。
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2011.9.27 霊的、精神世界のちょっと不思議な感覚。欲している人にしか伝わらないというのは納得。
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加瀬亮くん主演で映画化されているということで、気になっていた作品。
軽い言い方になってしまうかと思ってあまり好かないのですが、これは「全員病んでる」というやつでしょうか。好きです。
作者が病んでいる人間を描きたくなって思い切り書いちゃった、というような印象は受けますが、その思いきり感のおかげで気分が沈まずに読めました。私の場合、ですが。
色々なテーマが盛り込まれていますが、無理やり感はありません。
とにかく映画を観たいです。小説も良いとは思いますが、これを映像にした時、この狂おしいまでの人間の病みをどうやって表しているのかが気になります。