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幼少時、二歳年下の隣で寝ていた妹が神隠しに逢ったように忽然と姿を消した。主人公は妹が消えた真相を知りたいと願いつつ、自己を開放していく。
前作コンセントではヴァギナ。今作アンテナではペニス。こうやって並べて書いてみると安っぽい小説に思える。今まで読んだことが無いジャンルだったが、性に対する自分の考え方に何か刺激を与えるような読後感だった。
作者自身はオカルト系を信じていないが、それでも現実の常識では理解出来ないことを理解しようとして、オカルト系の話を書いた、というように感じた。妄想という世界ほど完璧なものはない。確かに。
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うーん、、、、コンセントは素直に読めたが、時々目をそむけたな。本だから意味ないか。なんかこう、歯の奥をぎりぎりされるういた感覚というか、そんなので。 もあり純粋には楽しめなかったな。。
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祐一郎、裕弥と母がやっと自分たちの時間を歩き始めたというのに、逆に自分が迷い込んでしまった。真利江がどうしていなくなったのか、どうなったのかがわからないからだ。裕一郎がナオミに解放されていく訳も真利江と無関係ではないはずだが。オカルトやホラーで終わった方がわかりやすかったかな、いや、わかんないな。人生が性欲に支配されているっていのは“やっぱり”って思ったけど。
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個別的問題設定をデフォルトに据え、そのまま教義のやうなものを作るタイプの方が、「邪教」を作る場合、その宗教の縮約的問題設定が非難の対象としていろいろ言はれるといふ、大変興味深い展開がある。
ある種のミソジニーが、全篇を被ふ。うむ。