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榊原健三シリーズ1作目。
かつてのヒットマンが昔の女性の生活を守るため、再び札幌の街に降り立つ。ススキノ探偵シリーズや畝原シリーズとは違い、主人公はプロのヒットマン。続編の「残光」で他シリーズとリンクするということで、このシリーズも読むことにしたが、最初から最後まで人が殺され続けるというかなりのハードな展開。かつて愛した一人の女性を助けるには人を殺し続けるという手段しか持たない主人公に何とも言えない悲哀を感じた。そんなハードな展開の中で、ススキノ探偵シリーズにも出ている桐原と相田のヤクザコンビが唯一の息抜きだったかな。
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ススキノ探偵シリーズ12冊を読み終わって、榊原シリーズに。
桐原と相田が元気な脇役で登場するのが、相田ファンの自分としてはうれしい。
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ばったばったと
進んでいく物語。
ススキノシリーズとは違い、主人公のユーモアが入ってこない分、
より血なまぐささ、というか重い作品だと感じた。
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ハードボイルドだった。読むのに体力がいりました。バーにいる探偵さんぐらいが個人的にはちょうどいいです。
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ハードボイルドです。
一人の女を愛し、守るために自らを危険にさらし、
女をカタギに戻した過去。
自分もその世界からは離れることを許され、山に籠る日々。
条件はその女とは一緒にならない。
ある時、その静寂は破られ、また同じ女を守るために山をおり、修羅と化す。
修羅と言うと粗暴な感じがするかもしれないけど、
当てはまる言葉だと思う。
思考、行動共にスマートに見えるけれど、
一人の女のためなら何人殺しても言いという考え方はクールとは程遠い。
久々にワイルド系を読んだけど面白かったです。
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ススキノ探偵シリーズとは雰囲気が全く違う、孤高の殺し屋が主人公のハードボイルド。というか、元殺し屋、元ヤクザ?どちらにしても、自分が選んだ道を信じて、女を守り通すことに決めた生き様には惹かれてしまいますよね
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元彼女のピンチを知った元殺し屋は、隠遁していた山を降り関係各位(ヤクザ)を殺しまくる。ただそれだけのハードボイルド。その凄い殺人技をどこで覚えたのだ?
ススキノ探偵シリーズの相田が元気で嬉しい。
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結局、主人公榊原健三が多恵子を何を捨てても守ろうとする理由がわからずじまい。
強くて孤独で女性に優しいハードボイルそのものの設定の主人公だけど、どことなく泥臭くて、決してスマートで格好良いとはいえない。そんなところが、周りに庇ってくれる人を作る所以だろうか?
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最初から最後まで関係者がバタバタ死んでいく。
ススキノ探偵読んだ後なので面白いと感じが、
そうじゃなかったら果たして楽しめただろうか。
ストーリ自体は脇道にそれることなく、
榊原が守る者の為に一直線に進んでいく。
展開の移り変わりが多く、スピーディだった。
もう少し榊原の過去とかに触れると良かったのかなと思う。
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東直己は「ススキノ探偵シリーズ」を読んだが、他のシリーズもあると知ってよんだのが、この「榊原健三シリーズ」。やくざから足を洗った主人公が昔の女を守る、という話なのだが、殺すわ殺すわ、というハードボイルド。なんか探偵シリーズと似たシーンが多いと感じるのは、舞台が札幌近辺だからか。
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見事です。
この、引退したヤクザやら兵隊やら殺し屋やらが、何かを守るため再び血なまぐさい戦闘のただ中に…っていうのは古今東西ありふれたストーリーだけど、これはよかった。
これぞハードボイルド。
過去も、面倒な人間関係も書くのを省いた。
主人公はやたら無口で、昔の女を守るために殺しまくる。
それで、やたら面白いじゃないか。
ややこしい説明がないけど、どいつこいつも際立った。
映画なら過去をフラッシュバック映像で一瞬で印象づけるところを、これは文章で匂わせるだけで完成させた。
かっこよすぎて、ただそれだけだけど、もうそれでいいじゃないか。
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榊原健三シリーズ。
正統派ハードボイルド。
ページをめくる前の1ページ目から、読者を引き込む辣腕ぶりは流石の一言。
主人公の台詞は非常に少なく、行間で読者に想像させる、考えさせる、その技法は圧巻だね。
これぞ、読書の醍醐味という感じで。
シリーズとは言え、二作しかないが、東直己氏の普段とは異するシリーズ。
限りなく研ぎ澄まされた雄度を備えた不言実行に徹する元極道が、愛した...
素人が字面に起こすと陳腐になるそれを、崇拝に昇華した一冊。
『残光』を先に読んでしまったが、十二分に楽しめる。畝原シリーズに行こう。