紙の本
色あせない8編
2017/02/03 11:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あしびきデイドリーム」は2001年星雲賞を受賞している。カスパー・ハウザーのように人間の意識の中に入り込んでくる少女の姿が印象的だった。
紙の本
物語の魅力と、ヒロインの魅力
2010/11/14 04:05
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木の葉燃朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルにある「エマノン」は、物語のヒロインの名前。彼女は、生物が誕生してからのすべての記憶を引き継いで生きる存在。この作品は、現代の様々な時代に現れるエマノンと、彼女と出会う人々を描く連作短編集。
エマノンの特殊性に頼った物語にしていないので、各短編とも趣が異なり、マンネリ化していない。ロボット、超能力、タイムトラベル、ファーストコンタクトなど、様々なジャンルになっている。とはいえ、エマノンは魅力的。物事を悟っているようなクールさも、彼女の抱えているものの重さも。
それから、徳間デュアル文庫版はイラストを漫画家の鶴田謙二氏が手がけている。このイラストが、エマノンの魅力を増していることは間違いない。
投稿元:
レビューを見る
地球のすべての記憶を持つ少女の放浪譚。
このシリーズは何冊かあるけれど、最初の2冊が一番完成されていると思ってる。
(特に高野文子のイラストバージョンがお気に入り♪)
投稿元:
レビューを見る
失恋旅行中の「僕」がフェリーの上で出会った美少女、エマノンは「地球に生命が産まれてからの記憶」を全て持っていると言った……。(鶴田謙二のさし絵はハマりすぎで反則!/笑)
投稿元:
レビューを見る
やっぱり梶尾真治の代表作だと思います。この徳間版も絶版?かも、その前の文庫版も絶版になっています。でも、一度読んだら忘れられない作品です。」
投稿元:
レビューを見る
他人の記憶まで覚えていたらなんかすごく気持ち悪くなりそう・・・
忘れたい記憶・思い出そんなのを抱えて生きるってどんな気持ちなんだろうか。
投稿元:
レビューを見る
エマノンシリーズが文庫で復刊すると聞き、喜び勇んで購入したことを覚えている。単行本は古書店でも見掛けず、ようやく「さすらい」を先に手にした数年後に、本家「おもいでエマノン」と出会うことができ、しかも勝手に敬愛する鶴田謙二氏の表紙絵と有っては、何とすばらしい組み合わせだろうと胸躍らせたことは、つい先日のように記憶に新しいと思っていたのに、8年も前だった。軽くショックである。胸に染み入るように入って行く、すべての記憶を引き継ぐ少女エマノンの物語はここから始まっており、そしてきっとどこかで今もなお続いているのだろうと思わせる。
投稿元:
レビューを見る
40億年の、おもいで。
長い髪、スレンダーな身体、ジーンズにナップザック。
「ぼく」がフェリーで乗り合わせた不思議な少女は、エマノンと名乗った。
地球に生命が誕生してからの記憶を全て持っているという少女。
彼女は何者なのか。
彼女が40億年の記憶を持つのはなぜか。
「数時間一緒にいても、数十年間一緒にいても、好きだったというおもいでは私にとっては同じことなんだもの」
日本SF史上最も美しい連作短編シリーズ。
最近人気のある「キノの旅」をはじめとする、謎の多い主人公が旅から旅を続けるという形の連作短編型式のライトノベル小説群は、おそらくこの小説に大きく影響を受けているのではないかと思います(初版は1983年)。
残念ながらこの本は現在出版社品切れ状態なので、古書店などで探してみてください。
ぜひオススメしたい小説です。
投稿元:
レビューを見る
おもいでエマノン、コミック版を読んだ後に気になって読了。
この設定でいくつもの話を書ける。さらにそれが面白いというのは凄い。
投稿元:
レビューを見る
15歳の時に初めて読みました。不思議な話だな、といつも感じます。エマノンは本当に居るんじゃないか、と思える様な優しく温かい本です。
投稿元:
レビューを見る
地球誕生からこれまでの記憶を持つ女性、エマノン。
梶尾さんと鶴田さんの世界が上手く融和していると思います。
好きだなぁ、こういう雰囲気。
投稿元:
レビューを見る
時の旅人エマノン。これもさまよえるオランダ人の変型なのかな。地球上のあらゆる生命体の記憶が1人の人間の少女のなかにある、っていう設定がすごく面白かったです。
もともと梶尾真治のリリカルな小説がすごく好きで。最近になってエマノンの続編や昔の短編の作品集が次々と発表されて吃驚してます。
個人的にはエマノンの表紙、高野文子の方が好きなんだけど。
2003.09.04
投稿元:
レビューを見る
エマノンがどんな人かわかる。なんか火の鳥みたいな‥。
エマノンの真意?とゆーか心は隠されちゃってる。
もうちょっとエマノンの気持ちの描写が欲しいな…エマノンを取り巻く人達の話で、エマノンがどれだけすごいかみたいな‥感じがむぅん‥でした。
エマノン自身の深い記述は無い。30億年の記憶があるからって言っても、何かしらあるでしょうさ!と思ってしまいました。
他のシリーズはどうなんだろう?
病院の男の子の話と超能力兄弟(笑)の話が好きです。
投稿元:
レビューを見る
徳間デュアル文庫の刊行第一弾として復刊された『おもいでエマノン』です。
地球上に生命が発生して以来の全ての記憶を引き継ぐ女性、エマノン。
そのエマノン初出の作品、表題作『おもいでエマノン』は秀逸です。
投稿元:
レビューを見る
生命が生まれてからの記憶をすべて持つエマノン。謎の多い彼女を取り巻く人々が織り成す物語。楽しんで読めました。ただ続きを見つけられるかどうか…。