紙の本
時間の流れ、季節の変化
2001/11/24 22:17
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投稿者:きょんち - この投稿者のレビュー一覧を見る
農場に住んでいるサリーが、一年間を通じて感じた季節のうつろい、日々の生活が描かれた絵本です。じっと、絵だけ見て行くと、サリーの世界は、時間がゆっくりゆっくり流れているようです。現代社会に生きる私達には、程遠い世界のようですね。やる事が多すぎて、ついせかせかとしてしまいませんか? 自然をゆっくり感じる場所も時も少なくなってきたのかなあと、寂しくなります。この絵本、じっくり感じると心が落ち着きますね。
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絵がとても美しく、言葉がとてもきれいです。
私達は忘れていた「自然」の美しさってものを思い出させてくれる絵本です。
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野いちごは夏のあじ
とうもろこしやかぼちゃは秋のにおい
冬はつめたい空気とたきぎのもえるにおい
すえもりブックス
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◆きっかけ
MOE2017/7月号 p32 パッと目に入ってきた美しい表紙に惹かれて。
◆感想
図書館 閉架。赤色の表紙ではなく、クリーム色の表紙のものだった。表紙の絵や絵の配置は赤い方と同じ。
優しく素敵な季節の移ろい。2歳2ヶ月。娘にはまだ早すぎたようだが、私はこの本、好きだ。もう少し娘が成長してからまた読み聞かせたい。購入候補。2017/7/15
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五感のすべてで季節を感じることのできる幸せ…目と耳とはなと口と手で季節を感じるということが、いま現在はもはや別の世界のお話のようになってしまっているなあと思う。それでも私も子どもの時に感じたことを記憶の底から思い起こすと、ちゃんと絵本の中で描かれていることの半分は体感として残っている。冬は寒いし雪かきも大変だし夏は暑いし虫もたくさんいて、コンビニは遠くて車がないと生活はできなかった。けど、通学中に霜柱を踏んだり雪遊びしたり、川の水の冷たさや自然にできた滑り台を楽しんだり、そんな自然や季節を感じる暮らしがあった。
未来にこの絵本の世界が現実として残されていたら幸せだなと思う。
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友人からプレゼントで頂いた絵本。
たまたま自分のタイミング的なものもあったと思うけれど、ここ半年くらいは季節が目まぐるしく過ぎていった感じがあって、その季節ごとのあれこれをじっくり味わっていなかったな、と気付かされた。
その季節の景色や花やおいしいもの。を、じっくり見て匂いを嗅いで味わって…それはきっと、心が忙しないときにはできないのだと思う。
今、それがじっくりできそうな状態になって気付いた。ここ最近、それができていなかった、と。
お花見したり旬のもの食べたりはしていたんだけどね。でも、心が違うところにいっていた気がする。
この絵本の少女は、季節ごとのあれこれを、きちんと大事に生きている。じっくり見て匂いを嗅いで味わって…ということを。
そして季節は自然と次のものへと移り変わり、いつの間にひとめぐりしている。
年を重ねるごとに何かに驚くことは減っていくと思う。未経験の事柄が、だんだん少なくなるせいで。
だけど、驚かなくていい、自然と感じればいい。シンプルに、四季のあれこれを。
そんな風に思えた、静かで力強い絵本です。