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人類史上での大きな出来事を取り上げた書。なぜ、ヨーロッパ大陸に発生した文明が、現在の覇者となりえたのか、何が重要であったのか。平易で読みやすい。日本やアジアの扱いについて、もうちっと言及があるとなおよかった。
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第3部|銃・病原菌・鉄の謎第12章 文字をつくった人と借りた人第13章 発明は必要の母である第14章 平等な社会から集権的な社会へ第4部|世界に横たわる謎第15章 オーストラリアとニューギニアのミステリー第16章 中国はいかにして中国になったのか第17章 太平洋に広がっていった人々第18章 旧世界と新世界の遭遇第19章 アフリカはいかにして黒人の世界になったかエピローグ 科学としての人類史
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文明の生態史観を読んだときも感銘を受けたが、今回はそれ以上だ。歴史本なので軽い気持ちで読んだのだが、極めて論理的で説得力がある。なぜ地域によって格差が生まれたのか?それを環境決定要因で説明するあたりが強引に感じられるのだが納得させられてしまうのである。また、読んでる最中に次々沸き起こってくる疑問を予想されてたかのように解決していく文章構成も見事!ちょいと長すぎるので最後読むのがつらいところもあった。(2006/1/14読了)
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・実際の発明の多くは、人間の好奇心の産物であって、何か特定のものを作り出そうとして生み出されたわけではない。
・あの時、あの場所で、あの人が生まれていなかったら、人類史が大きく変わっていたといううような天才発明家は、これまでそんざいしたことがない。功績が認められている有名な発明家とは、必要な技術を社会がちょうど受け容れられるようになったおtきに、既存の技術を改良して提供できた人であり、有能な先駆者と有能な後継者に恵まれた人なのである。
・技術は、非凡な天才がいたおかげで突如出現するものではなく、累積的に進歩し完成するものである。
・新しい技術はつぎなる技術を誕生させる。ゆえに、発明の伝播は、その発明自体よりも潜在的に重要なのである。
・社会の革新性は個々の社会によって異なるため、大陸に存在する社会の数が多ければ多いほど、技術が誕生したり取得されたりする確率も高くなる。
・家畜とは、人間が自分たちの役に立つように、飼育しながら食餌や繁殖をコントロールし、選別的に繁殖させて、野生祖先種から作りだした動物のことである。
・社会は自分たちより優れたものを持つ社会からそれらを獲得する。もしそれを獲得できなければ、他の社会にとって変わられてしまうのである。
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このような広範な分野を総合した作品は希である。また、大陸の大きさや、大陸が東西広がるか南北に広がるかが、社会の発展の究極な要因になったという結論は斬新である。文句無しに星5である。
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下巻では、上巻で示された論拠から歴史の流れを演繹する。
時にダルい説明だが、各章に意外な驚きがある。
上下巻を読んだ感想
・現代の科学知識を使った唯物史観
金が有ったら買ってみて欲しい。
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『銃・病原菌・鉄』は、その出版後すぐに、知識人層に広く積極的に受け入れられた。そこに含まれる人類史に対する包括的な論証と発想の面白さがその理由であろうが、もう一つ見逃してはいけないことは、多くの知識人にとって、著者の論理が人種間の能力差によってこれまでの歴史的な格差が生まれているのではなく、地理的要因という能力差に依らない偶然によって生まれたものであると自らを納得させるものであったということがその背景にはある。人は平等でなくてはならないという至高の原理を、ジャレド・ダイアモンドが論理的に証明してくれたのだから、これからはこの点については枕を高くして眠ることができるというわけである。それが、これほどまでに本書が深く世間に受け入れられた理由ではないかと考えられる。
正確には本書は、世界を征服する「文明」が西洋において発生したのは、欧州に住んでいる人間が優秀であり創造的であったからだというのではなく、地理的環境からくる条件による影響が支配的である、という仮説を示したに過ぎない。また、人種間に差がないことを示したわけではない。しかし、我々人類の支配-被支配の歴史的過程が、人種間の能力の違いによって説明される必要がなくなっただけでも、それが不完全な仮説でしかないことを忘れさせてくれるくらい素晴らしいことなのである。
本書に書かれている論旨は、注意深く読んでいくと、結論ありきの結果論と言われてもおかしくないところが少なくない。仮に、世界史の趨勢が人種間の能力差によって生まれた可能性が高いなどという結論が出たとしても、著者はそんな本は出さなかっただろう。もちろん、そういった方向え論旨を立てようとも証拠を探して配置しようともしないので、そんなことは起こりえなかっただろうが。
むろん、著者のその意図は最初から隠されていない。なぜなら、この本に書かれていることを考えるきっかけとなったのが、パプアニューギニアの友人に、西洋人とニューギニア人とでここまで「持つもの」と「持たざるもの」としての差ができたのかという問いから来たと告白しているからである。本書の中では繰り返し、彼らの知性は、決して西洋人に劣るものではなく、かえって優秀であるとさえ言える、と言っている。生存に必要な条件が厳しいため、彼らの方が優秀だと語るときには、無意識的に優生学的な議論の罠にはまっていさえするようにも見える。
この本の時代背景には、近年の遺伝子解析技術の目を見張る進歩がある。本書が書かれたときには、ヒトゲノムの全塩基配列を確定しようとするヒトゲノムプロジェクトが進行中(2003年に完了)であった。早晩、人種間の遺伝子の差や出自についても明らかになることが期待されもし、同時にまた怖れられてもいた。西洋文明が世界を支配したのは、それを産みだした人間に備わる遺伝的特質や傾向が見つかってしまうのではないか。そういった状況において、地理的要因によってそれらは説明可能なのだから、遺伝的差異などといったことは気にかける必要はないのだと言ってもらったのだ。
その畏れを暗示的に示しているのは本書の中の次のような記述だ。
「ミトコン���リアDNAを調べる分子レベルの研究は、最初のうち、現生人類のアフリカ起源説を示唆するものとされていたが、現在ではこの分子人類学の発見自体が疑問視されている。一方、生理考古学を専門とする学者のなかには、中国やインドネシアで発見された数十年前の人類の頭蓋骨に、現代の中国人やオーストラリア先住民のそれぞれの特徴と共通するところがあると指摘する人たちもいる。もしそれがほんとうであれば、現生人類の起源は、「エデンの園」起源説ではなく、複数地域での同時発生説を支持することになるが、どちらが正しいという答えはまだ出ていない」
ジャレド・ダイアモンドがいち早く、その答えはなぜ世界が西洋文明によって支配されるようになったのかという問いとは関係ないことだと宣言したかったと想定するのはおかしなことではないだろう。それはまたジャレド・ダイアモンドにとってだけではなかったがゆえに、多くの人が彼の提示する仮説に飛びつき、そしてその仮説を真実だと信じたのだ。
また、現時点では多くの専門家が同意するネアンデルタール人との混血について、本書では次のように記載されている。
「ネアンデルタール人とクロマニヨン人とが混血したという痕跡は、まったくといっていいほど残されていない」
マックス・プランク進化人類学研究所のスヴァンテ・ペーボのグループが、ネアンデルタール人と現生人類との混血の可能性が高いことを報告したのが2010年。たった10年少々で、ここまで断言したことが覆されることは科学の発展という観点からエキサイティングなことだが、著者がネアンデルタール人との混血を潜在意識で望まなかったこともまたここから示唆されるのである。なぜなら、西洋を特徴付けるものとしてネアンデルタール人由来の遺伝子が入りこんでくる可能性を排除したいという意向が潜在意識において働いていてもおかしくはないからである。その意味では、ネアンデルタール人由来の遺伝子が欧州以外のアジアや南北アメリカの現生人類にも引き継がれているという最近の研究結果は、ある種の人びとにとっては僥倖であった。一方で、アフリカ人には、ネアンデルタール人の遺伝子が含まれていない。その遺伝子は生存・繁殖に有利だからこそ非アフリカ人のゲノムの中に残ったという論理も成立し、その遺伝子がゆえに歴史の中で優位に立ったのだと解釈することも仮説として成立するのである。今般のコロナウィルスへの耐性が国によって違うことをネアンデルタール由来の遺伝子の可能性があるというニュースが流れたが、そういった議論はある種の「危険」を孕んでいたのである。
以上のような背景・理由でもって、本書がダイアモンドの理論に有利な証拠だけを選択的に集めているかもしれないという可能性、悪意のない恣意的な論理が含まれている可能性、無視できないほどの単純化が行われている可能性、について念頭に置いて読み進められるべき本だというべきなのである。その論旨が、多くの識者に受け入れられているからといって、それを鵜呑みにするべきではなく、逆にだからこそ疑ってかかるべき理由にすらなるのである。出版当初、自分も含めて、かなり熱狂的かつ無批判に受け入れられた印象がある本書だが、20年を経た今であれば、もう少し慎重な評価を求める作品であると言える。
この『銃・病原菌・鉄』出版のしばらくの後、専門を持ちながらも博識な知識を駆使して、いわゆるビッグヒストリーを描いた著作が何冊かベストセラーとなった。遺伝学関連の科学ジャーナリストのマッド・リドレーが『繁栄』(原著2010年刊)を出版し、経済学者のダロン・アセモグルは『国家はなぜ衰退するのか』(原著2012年刊)を世に問うた。超ベストセラーとなった歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』(原著2014年刊行)はその代表例だろう。ユヴァル・ノア・ハラリはその後、『ホモ・デウス』や『21 Lessons』を出して、ビッグヒストリーをさらに未来の方向に進めた。
一方で、ジャレド・ダイアモンドは、『文明崩壊』(原著2005年刊)で過去の事例分析を行い、そして、その後『国家はなぜ衰退するのか』をダロン・アセモグルと書くことになるジェイムズ・A・ロビンソンとの共編著として『歴史は実験できるのか』(原著2010年刊)を刊行し、『銃・病原菌・鉄』が結果論ではなかったのかという問いに対して、自らその証明を模索したのである。その後、『昨日までの世界』(原著2013年刊)で、世界にいまだ残るが恐るべき速さでなくなりつつある原始社会を分析し、『危機と人類』(原著2019年刊)では、近現代における国家的単位での歴史事例の分析に向かったのである。それらは彼が『銃・病原菌・鉄』で提示した理論にとって、少なくとも彼にとってはいずれも切実な問題だったのである。その意味で、ジャレド・ダイアモンドは学者として誠実であると言ってよいのではないか。少なくともユヴァル・ノア・ハラリが進んだ道との差について、それがよいとか悪いとかではなく、地理学者・鳥類学者としての出自と、歴史学者としての出自の差を見るべきなのかもしれない。
本書でも最後まで課題とされていたのが、同じユーラシア大陸に位置する中国と西ヨーロッパとの歴史上における差異がなぜ生まれたのかである。そこまでは栽培に適した植物や家畜化可能な大型哺乳動物の存在によって、比較的きれいに整理されていたものが、中国の分析になると筆の鈍りが感じられる。中国が揚子江と長江に挟まれた比較的地理的な障壁が低く、統一国家が生まれやすく、それが国家共同体間の競争を産むことを妨げた。一方でアルプスや川など地理的に統合が難しいヨーロッパで複数の国家共同体が競争したことで、西洋文明とそのグローバル展開が生じたと結論づけてはいる。やはり、そこでも地理的条件が要点になるのだが、論理的にどこか無理が生じており、またそのことは著者もきちんと意識をしているのである。
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『超訳 ヨーロッパの歴史』の著者は、なぜヨーロッパ文明がどこよりも早く最初に産業革命・科学革命に辿り着き、世界を席巻する結果となったのかと問うた。そしてその答えは、最初に辿り着いたのではなく、奇妙なその独特さからこそそこに辿り着いたと結論付ける。おそらくヨーロッパ文明がこれほど獰猛であったことは、『銃・病原菌・鉄』ではカバーしきれないテーマであったのだろう。
今となっては批判的に読まれてもよい本。またそれがおそらくは、著者の意志に添うものでもあるのだ。
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『銃・病原菌・鉄 (上) ― 1万3000年にわたる人類史の謎』(ジャレ���・ダイアモンド)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4794210051
『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの(上)』 (ジャレド・ダイアモンド)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4794214642
『文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの(下)』 (ジャレド・ダイアモンド)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4794214650
『危機と人類(上)』 (ジャレド・ダイアモンド)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4532176794
『危機と人類(下)』 (ジャレド・ダイアモンド)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4532176808
『昨日までの人類(上)―文明の源流と人類の未来』 (ジャレド・ダイアモンド)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4532168600
『昨日までの人類(下)―文明の源流と人類の未来』 (ジャレド・ダイアモンド)のレビュー
『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(上)』 (マッド・リドレー)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4152091649
『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史(下)』 (マッド・リドレー)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4152091657
『国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源』 (ダロン・アセモグル、ジェイムズ・ロビンソン)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4152093846
『国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源』 (ダロン・アセモグル、ジェイムズ・ロビンソン)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4152093854
『サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福』 (ユヴァル・ノア・ハラリ)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/430922671X
『サピエンス全史(下) 文明の構造と人類の幸福』 (ユヴァル・ノア・ハラリ)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4309226728
『ホモ・デウス (上): テクノロジーとサピエンスの未来』 (ユヴァル・ノア・ハラリ)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4309227368
『ホモ・デウス (下): テクノロジーとサピエンスの未来』 (ユヴァル・ノア・ハラリ)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4309227376
『21 Lessons: 21世紀の人類のための21の思考』 (ユヴァル・ノア・ハラリ)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4309227880
『超約 ヨーロッパの歴史』 (ジョン・ハースト)のレビュー
https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4487811996
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下巻では、前半に文字や技術発明、社会体系の発生及び伝播について、後半では今までの論を示す為に各々の事例を見ていく。
後半は今まで言っていたことの繰り返しという色合いが強く、途端に読むのが辛くなってしまった。偶に新たな発見もあったけれど。
ところで。
序文・プロローグ・エピローグが長い本ってなんか読むのが疲れてしまいますね。
ところで。
この本は上巻と下巻の表紙を繋げると一つの絵になるようになっているのですが、ネットだと画像が見えるので簡単にそういうことが確かめられるのは便利ですね。
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銃・病原菌・鉄の下巻。上巻より下巻の方がかなり面白かった。文明崩壊の時は下巻があんまり
面白くなくてどうなるのかなと思ったけどよかった。それにしても文明の差というのはホントちょっと
の差で決まっているのがわかる。後何か生まれるのは突然変異的に生まれることはほとんどない。
発明は必要の母というのはなるほどと納得した。今回は結構駆け足で読んでしまったから今度読むときは
もっとじっくり読みたいと思った
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壮大なテーマがしっかりとした検証されている。
世界史は偶然の積み重ねではなく、その土地が持っている特性によって導き出されたものなのではないか、と思わせてくれる。
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本シリーズを通じた感想は上巻のコメントに書いたので、ここでは下巻を読んでいる際に感じたことを書き留めよう。まずもって、アフリカ史の難しさは群を抜いている。そもそも我々日本人にとって、アフリカの地名はどうにも馴染まない。それこそ、把握することすら難しい。そんな中、大量の部族が跋扈し、各地で国家が勃興するのである。もはや、訳が分からなくなるのは必定だ。本書を読もうとしている人には、前もってアフリカの地名に馴染んでおくことをお勧めしたい。
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---06/7/22 (Saturday) 68/100mixi
「銃・病原菌・鉄」
ピュリツァー賞も受賞した、
ジャレド・ダイアモンドの有名な著作です。
アメリカ先住民がヨーロッパを先に征服できなかったのはどうしてか?
大陸間の富にこれほどの差ができてしまったのはなぜか?
こういった、ごく単純ではあるけれど、聞かれると曖昧にしか答えられないような疑問に、快刀乱麻を断つが如き明快な見解を示してくれます。
たとえば、大陸が南北につながってる新大陸と東西につながっているユーラシア大陸の環境的要因や生物種の分布が、その後の何千年もの人類の発展にどのように影響したのか、とかね。
学部時代から読んでみたかったのですが、ここ数日の夜中にちょっと読んでます。はまります。ヤバイくらい面白い。
ちなみに、本論とは外れた余談ですが、文明の発展に必要な要素というのをこの本を読みながら考えてみると、地球外知的生命を探すのは、遥かに難しいことだろうなあ、と思ってしまいますね。
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気候・地理学的条件により文化の伝播速度に違いが生じるのが原因で、人種に起因するものではないというけれど。当たり前といえば当たり前のような気もして。
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さすがに上巻の衝撃度は減りましたが、東南アジアの人の移動が今更ながら勉強になりました。恥ずかしいです。
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「あの時、あの場所で、あの人が生まれていなかったら、人類史が大きく変わっていたというような天才発明家は、これまで存在したことがない。功績が認められている有名な発明家とは、必要な技術を社会がちょうど受け容れられるようになったときに、既存の技術を改良して提供できた人であり、有能な先駆者と有能な後継者に恵まれた人なのである。」