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珠玉の短編集
2020/05/22 08:15
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投稿者:aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤子・F・不二雄の昔のSF短編を集めたもの。どの作品も主張やメッセージが込められており、読んでいて考えさせられる。この時代の漫画家は、哲学的なことの表現力に優れていると思う。
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
先生のSF短編大好きです。最高!
大人向けかなと思いますが。
小池さんがスーパーマンになったり、劇画・オバQが拝めたり。
それ以外も面白い作品ばかりです!
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F先生のいろいろな顔が拝める。秀作揃いだが、中でもやはりブラックユーモアの形で常識に疑義を申し立てる「気楽に殺ろうよ」と、単なる動物愛護ではないイデオロギー批判の物語「ミノタウロスの皿」の二つが抜群に良い。
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<収録作品>
スーパーさん、ミノタウロスの皿、ぼくのロボット
カイケツ小池さん、ボノム=底ぬけさん=
ドジ田ドジ郎の幸運、じじぬき、ヒョロヒョロ、自分会議
わが子・スーパーマン、気楽に殺ろうよ、アチタが見える
換身、劇画・オバQ、イヤなイヤなイヤな奴
ドラえもんなど子どもたちに愛される作品で知られる
藤子先生ですが、この本はビッグコミックなど
大人向きの雑誌に連載されていた作品を集めたものです。
子ども向きのマンガにはないブラックさだったり
過激さだったりがありますが、どれも引き込まれる内容で、
人生に一度は読んでおくべき作品ばかりでした。
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「スーパーさん」がイントロダクション的に終わってからの、いきなり「ミノタウロスの皿」。
人と話してて埒があかないときに、いつもこのマンガを思い出す。
あとは作者自らが培ってきた世界を、オチでしょんぼりに転換する「ヒョンヒョロ」「劇画・オバQ」が白眉。
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全8巻。
あらゆる不思議とわくわくが詰まっている。
『イヤなイヤなイヤな奴』という話が、小学生だった僕の脳内に忘れられない記憶を刻んだ。
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図
『ドラえもん』でちょくちょく垣間見ていたけど、F先生のシニカルな描写すごい。
青年向けと幼年向けでここまで描き分けられるものなんか。
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色々出てますけど、やっぱりPERFECT版を推します。
ハードカバーに白の手触りの良い特殊紙、装丁も重厚です。
自分の本棚の一番手前に並べておきたいタイトル第一位です。
藤子・F・不二雄先生の、「すこしふしぎ」をまだご存じない方にはぜひとも手に取って頂きたいです。オススメしといてなんですが、PERFECT版は手に入りづらいかもなので、今でしたら大全集で気軽に読めます。
「ミノタウルスの皿」は有名どころですが、拘らずに全部の話を気軽な気持ちで1篇1篇読んで見て下さい。きっとこの本は、宝物になるはず!
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「ミノタウロスの皿」惚れた人が家畜として牛に食われたってのに、よく牛食う気になれるよな。自分だったら当分肉食えない「ヒョンヒョロ」何というかみんな頭悪すぎというか。もうちょっとちゃんと探すなり何なりしろよと。つーか、ちゃんとヒョンヒョロが何なのか伝えとけよ。何がやりたいんだこのクソ兎は。
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藤子・F・不二雄先生のSF短編集。「ミノタウロスの皿」を読みたくて図書館から借りた本。他にもちょっとダークなお話がたっぷり楽しめます。
個人的には藤子先生のダークなSF話の方が好きなので、とても楽しめました。
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これら、一連の藤子・F・不二雄SF短編作が出版された1970前後の頃、その売れ行きはさっぱりだったそうだ。「ドラえもん」は売れ行きが伸びているのに、時間をかけてリサーチして作っているSFはまるで売れなかったという。
しかし、名作は永い年月の間にもしっかりと残るもので、今こうして、全112話のSF短編は装丁を変えて新たに世に出され、読者に感動を与えている。物語の作り手からすると、これ以上の喜びはないのではないかと思う。
特に名作だと思うのは、1巻の「ミノタウロスの皿」「劇画オバQ」「気楽に殺ろうよ」、4巻の「カンビュセスの籤」「未来ドロボウ」。
いずれの作品も、考えもつかないような盲点を突いた価値観の逆転を示していて、しかも風刺がきいている。ほんの数十ページの短編だけれども、何千ページもの文学作品にも匹敵する大作だと思う。
その他の作品にも駄作というようなものはなく、純粋にSFとしてとてもレベルが高い。本来、「ドラえもん」のような作品よりも、きっとこういうSFの分野のほうが、藤子・F・不二雄の本領がより存分に発揮されている感じがする。
あたしたちの死は、そんなむだなもんじゃないわ。おおぜいの人の舌を楽しませるのよ。(p.34)
食欲、性欲・・ともに最も根源的な欲望ですな。
どちらが欠けても地球人は滅亡する。
ところで、このふたつのうちどっちかはずかしがらねばならんとすれば、はたしてどちらですかな。
食欲とはなにか!?個体を維持するためのものである!
個人的、閉鎖的、独善的、欲望といえますな。
性欲とは!?種族の存続を目的とする欲望である!
公共的、社会的、発展的、性格を有しておるわけです。(p.240)
そうか・・・正ちゃんに子供がね・・。
と、いうことは・・正ちゃんはもう子供じゃないってことだな・・・な・・・。(p.322)
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ブラックユーモア満載。無料読切で話題になっていた"ミノタウルスの皿"は確かに衝撃受けた。立場を置き換えると自分たちがしていることが見えなくなるんだな。よく分かる。
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ミノタウロスの皿を、無料配信で読んでから手元に欲しくなり購入しました。本の装丁もよく、ずっしり素敵な重さなので、すでに大満足です。
ミノタウロスの皿はもちろんのこと、
私が好きだったのは「じじぬき」です。お話が二転三転しておもしろく、読後はなんとも哀愁のある、他では味わえない独特の感情になりました。
また、「ヒョンヒョロ」「自分会議」が、トラウマレベルで凄まじいと感じました。藤子・F・不二雄先生の可愛らしい絵柄とホラーSFテイストが絶妙にマッチしているからこそ、ここまで怖くなるんだと思います。
ミノタウロスの皿めあてでしたが、1冊まるまるとても良かったので、2巻目も購入予定です。
迷ったら買ってぜひ読んで欲しい1冊です。
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考察をググらなければわからない作品も何個かあったけれど、普段ほのぼのとしたドラえもんなどの作品に慣れ親しんでると、この絵柄で後味の悪い話を書かれることにゾワッとするものを感じた
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「ミノタウロスの皿」が読みたくなって購入。
「相手の立場に立って物事を考えていない」という主人公のぼやきが、そのまま主人公に返ってくるところはうまいと思う。
最後の絶望感も好きだが、どのように食べられたのかが気になる。
「ヒョンヒョロ」も面白い。最後に「子供が持っていたからかーーー!」となった気持ちよさはたまらない。子供のその後に思いを馳せるのも楽しい。
ただ、警察のシーンは蛇足に感じた。話が無駄に長くなっているだけで作品への効果は感じられなかった。