紙の本
泉鏡花の美しさ。
2005/03/15 00:00
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投稿者:悠二朗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作を熟読しないとこれほどのものは、書けないと思う。切なさ、人間の愚かさ、寓話の世界だとしてもこれほど美しく描かれた本は無いのではないのだろうか。原作を読むのは少しかったるいと思う人もこの本を読めば簡単に本の内容が理解できる。何を作者が伝えたかったのか。それを気づくのは読んだもののみの特権といえよう。
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波津さんの絵柄にあっています。私が持っている版の表紙はこの絵よりもっと色が薄くて、パールかかっていて…その、もっと美しいです。
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漫画「雨柳堂夢咄」の作者、波津彬子が、泉鏡花の短編を漫画家。鏡花の醍醐味はあの語りだから、物足りない部分もあるが、原作よりもストーリーはわかりやすいと思う。
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泉鏡花記念館で波津先生にサインをしていただいた!
若い層だけではなく、泉鏡花を研究する多くの方々に認められた珠玉の鏡花漫画。
鏡花が文章で表現した衣装や情景を完璧に再現し、また何より、ストーリーや台詞に脚色を一切行っていない真摯さが万人にうける要素となっているみたいでございますよ。
半分うけうり。
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2007.10.02。「天守物語」がどんなお話か興味があったのでオススメされていた漫画を手にとってみたのですが、あんなオチだったとは。アニメでみたやつがどんなにグダグダだったのかよく理解した。
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20-9(2008-2)
泉鏡花という名前は興味を持って知っているけれど読んだことがないっと言う状態で、手にしました。絵とストーリーがあっているというか・・・とてもいい感じでよかったです。原作もチャンスがあったら・・・っと思いました。
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中古で見かけて、思わず買った本。
泉鏡花を知って、読んで、理解できなくて唸ってた時に出会った。
丁寧なイラストで描かれており、分かりやすかったです。
原作を読んだらきっとまた違うんだろうなと。
「天守物語」など比較的有名な話ばかりなので、「原作を読むほどでもないけど、話は知りたい」という人にはお薦めです。
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泉鏡花の三大戯曲『天守物語』『夜叉ヶ池』『海神別荘』の夢幻的世界を流麗に描いた傑作作品集、という売り文句に惹かれて購入・・・しかも古本屋さんでA^-^;
いや、しかし、これはいい出会いでした。物語そのものや日本語の美しさが、陰のある美しい絵でよく再現されているんじゃないかと思います。泉鏡花って敷居が高いような気がして読んだことがなかったのですが、これを機に読んでみたくなりました。
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波津さんの絵の、泉鏡花にぴったりなことと言ったら!ぞくっとくるような切れ長の目、美しい鏡花の日本語をそのまま絵に写し取っている
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泉鏡花作品は舞台、映画にしたらおもしろい。では原作は?
これは結構むづかしい。
若い頃、泉鏡花作品を坂東玉三郎で映画化した「夜叉ヶ池」で、玉三郎と泉鏡花に出会い、心がざわめいた。
原作に出会い、むづかしいな~と思っていたとき、YHSの「天守物語」に出会い、またときめいた。この世界は美しい。ただただ美しい…。
そして、この文庫コミックに出会いその世界の表現者に出会えたとおもった。波津作品はどれも幽玄で美しいと思う。愛読書。
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お引っ越しの息抜き第二弾。
泉鏡花を読みたいと思いつつなかなか読めなかったので、大好きな波津さんがコミック化しているのをこれ幸いと積んでいた一冊。
姫路っ子なので「天守物語」と、舞台で観た「夜叉ヶ池」は話を知っていたけれど、「海神別荘」はタイトルも知らなかった。
こちらもまた、恐ろしくもロマンティック。
どのお話も夢幻という言葉がぴったり。
波津さんの美しい絵はきっと鏡花の世界を存分に描いているんだろうなと原作未読ながらも確信。
やっぱり原作もいつかは読まなきゃ。