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紙の本
きっと、忘れない。
2003/03/22 07:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:葦原 - この投稿者のレビュー一覧を見る
小さい女の子を抱えたやもめ暮らしの作家、アナトリィ。おしゃまな娘のアナスタシアは、隣に越してきた「アーシュラ」と仲良くなり、…ただ普通じゃないことに、その女性は、実は魔女だったのです。
魔女のアーシュラを平然と、ごく普通に受け止めて順応してしまうアナスタシア、なんでもこいの作家の筈なのに全然適応できないアナトリィ、従兄弟のリオネルや周囲の人を巻き込みながら、それでも時間は過ぎていく。
お別れの時がきた時のアーシュラの台詞が、印象に残っています。
そしてそのさよならが、二十六歳で亡くなってしまった作家自身の言葉のように胸を打つのです。
夢と現実、願望と真実。
子供のボーダーのない豊かで柔軟で容赦ない感性を、思い出させてくれる作品です。
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