投稿元:
レビューを見る
大好きなクレーの画集に、谷川俊太郎が詩をつけた作品。シングルラインで描かれた天使の絵は、どこか微笑んでしまいたくなる人間味にあふれている。谷川俊太郎の言葉にはいつも新鮮な温かみを感じる。思わず読み返してしまう。
投稿元:
レビューを見る
パウル・クレーの描いた天使たちに
谷川俊太郎が短詩を書いたもの。
わたしにとってこの本は
なぐさめだったような気がします。
わたしに見えなかった漠然としたものが
言葉によって見えたとき
「あぁ…わかってもらえた」
そんな安堵感から涙が溢れ出てきたのを思い出します。
どの天使もあどけない表情をしていて
愛着がわいてくる。
ともだちのように手元に置いておきたい本です。
投稿元:
レビューを見る
「天使というよりむしろ鳥」が好き。
としおいた きのねんりんにまぎれ
こいぬのひとみにひそみ
かくれんぼしていた あのてんし
泣きそうになる。
投稿元:
レビューを見る
クレーの天使に出会った
それは、鉛筆でひと筆書きで描かれた様な簡単なものだったけど
生きているような気がした
悩んだり、空想したり努力したりしていた
いろいろ解釈があって
谷川さんのイメージもあるだろうけど
それぞれ個人の思う天使がいる
投稿元:
レビューを見る
天使があんまり可愛らしくもなく、善良そうでもなくていい。谷川俊太郎さんの詩は声に出して読むと、もっといい。何度も何度も読みたい。
投稿元:
レビューを見る
『クレーの絵本』と同じ日に読みましたが、こちらの方が明るくてやさしい印象でした。
天使の絵だからでしょうか。
線だけで描かれた絵も多いです。
詩も『クレーの絵本』よりこちらの方が好きなものが多かったです。入院しているお友だちのお見舞いに持っていくならこちらですね。
いろいろな「てんし」が詩の中にでてきます。
「天使とプレゼント」
「泣いている天使」
「希望に満ちた天使」が特によいと思いました。
「天使とプレゼント」
なにがてんしからのおくりものか
それをみわけることができるだろうか
はなでもなくほしでもなく
おかしでもほがらかなこころでもなく
それはたぶん
このわたしたちじしん・・・
投稿元:
レビューを見る
図書館で借りてきましたが、この本は欲しい!
手元に置きたい本です。本屋さんに注文しよう。
クレーの絵は大好きです。天使の絵の中では、やはりこの本の表紙絵の 忘れっぽい天使 が好き。とてもかわいい。でも その絵につけられた 谷川俊太郎さんの詩は かわいい なんてものではない。
忘れっぽい天使
くりかえすこと
くしかえしくりかえすこと
そこにあらわれてくるものにささえられ
きえさっていくものにいらだって
いきてきた
わすれっぽいてんしがともだち
かれはほほえみながらうらぎり
すぐそよかぜにまぎれてしまううたで
なぐさめる
ああ そうだったのかと
すべてがふにおちて
しんでゆくことができるだろうか
さわやかなあきらめのうちに
あるはれたあさ
ありたちはきぜわしくゆききし
かなたのうみでいるかどもははねまわる
泣いている天使 の絵も すきです。
天使というよりむしろ鳥 は、絵も好きだけど、タイトルが素敵。こんな詩がついています。
天使というよりむしろ鳥
なんでもしってるおとななのか
むじゃきなこどもなのか
つばさはどろだらけで
きのうモーツァルトのソナタの
すみっこにいた
きょうゆうやけぐものうえに
ちょこんとこしかけていた
おんなでもおとこでもないにおい
としおいたきのねんりんにまぎれ
こいぬのひとみにひそみ
かくれんぼしていた
あのてんし
天使の絵につけられた詩で、ドキッとするものもありました。
用心深い天使
ほほえみでつたえることができるとおもった
だまっていても
それができないとしって
なぐった
なんどもなんども
いいわるいはしらない
あしのしたにたんぽぽのはな
あたまのうえになにがあったのか
したにあるものをふみにじり
うえにあるものにあこがれて
いいわるいはしらない
てんしはいつだってめをそらした
、、、哀しい詩もあります
現世での最後の一歩
うえて
かわいて
しにかけて
よこたわるひとりのおんな
やけつくたいようのもと
どこまでもつづくすなのうえ
かたわらに
うつくしいいきもの
かつててんしだったもの
はねはぬけおち
やさしさをつかいはたし
めだけをおおきくみひらいて
うえて
かわいて
しにかけて
ひとのつみにあえいでいる
、、、鈴をつけた天使という絵は、キュートで可愛らしい。つけられた詩も好き。
鈴をつけた天使
ほんとうにかきたかったものは
けっしてことばにできなかったもの
すずをつけたてんしにくすぐられて
あかんぼがわらう
かぜにあたまをなでられて
はながうなずく
どこまであるきつづければよかったのか
しんだあとがうまれるまえと
まあるくわになってつながっている
もうだまっていてもいい
いくらはなしても
どんなにうたっても
さびしさはきえなかったけれど
よろこびもまたきえさりはしなかった
、、、あと、老いた音楽家が天使のふりをする という絵も、つけられた詩も 好きでした。
老いた音楽家が天使のふりをする
ほんのいっしゅん
てんしになったことがあった
ひとはみなせをむけて
どこかとおくへいってしまった
たぶんふかいもりのなかへ
てんしにたよらずにかんがえるために
みみにしたしいメロディだけが
ゆうぞらにただよっていた
つかのまのやすらぎ……
そしてしぬひがきた
、、、ここまで読んで頂いた皆様、ありがとうございました。
8月は、良い読書をしました。ほとんど、ブクログの皆様のレビューを読んで、選書していました。
感謝いたします!ありがとうございます。りまの
投稿元:
レビューを見る
お気に入り
ちいさなといにこたえられなかったから
おおきなといにもこたえられなかった
泣いている天使
投稿元:
レビューを見る
黑の線描、あるいは数色の彩色での天使。何という天使であろうか!美しくもあり、清らかでもあり、悲しくもあり、おかしくもあり、奇妙でもあり、楽しくもあり、いたずらっぽくもあり、なんでこんな絵が描けるんだろう。谷川俊太郎の詩は相変わらずどうでもいいのだが、後書きだけは優れた散文詩になっているよ。確かにクレーのことは分かっているんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
pixivで好きな作品の中で引用されていたので
気になって購入
絵も詩も引用されていた忘れっぽい天使が一番好き
忘れっぽい天使がともだち
彼は微笑みながら裏切り
すぐそよかぜにまぎれてしまう歌でなぐさめる
めっちゃ良…
投稿元:
レビューを見る
天使がたくさん。
谷川先生のうたにのって
色んな天使がそれぞれいい味をだしてる。
どの天使が、すきかな?と
考えてみた。
「鈴をつけた天使
どこまであるきつづければよかったのか
しんだあとがうまれるまえと
まあるくわになってつながっている」
どこまでもあたたかい、ことば。
ゆったり、と何度でも読みたい絵本