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紙の本
心のために欲しい1冊
2002/02/26 00:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふとした寂しさや、泣きたい気分のときとか。手にとりたい1冊。クレーの絵は、それが絵であることが自然で、描きだしが分からないような絵だからこそ、余計その自然な存在感に切なくなる。一緒についている谷川俊太郎の言葉もまた素敵だ。ひらがなで語られる言葉には、生まれたての純粋さと無垢さと、そして純粋なものだからこそある冷たい心。心にある、形のない気持ちを、上手くそっと遠まわしに表現された気分になる。
自分の中の天使を見つけて、ちょっと泣きたくなった。その天使は傷ついていたし、一人そっと泣いていた。そして同時に足元のものを踏みつけ、何かいいものがあるかのように憧れをもってそしてそれに苦しんでいた。
社会にでていく先輩へ、1冊贈り物にした。そして同時に自分にも、自分への贈り物として1冊購入した本。ずっと大事にしていきたいと思う。
紙の本
天使の贈り物
2000/12/25 23:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
あなたの周りに天使はいますか?
赤ちゃんがいるお宅なら、「我が家にはかわいい天使がいるよ!」という答えが返ってくるだろう。クルクルとカールした髪の毛、丸々とした体、背中に小さな羽根をつけた天使と、ベビーベッドに仰向いてコロコロと笑う赤ちゃんのイメージは容易に一致する。
また、「うちの子は天使のようにかわいかったけれど、今じゃ手もつけられない。まるで悪魔のよう!」などという答えが返ってくるかもしれない。
でも、ちょっと待った!
クレーが描く天使達と谷川俊太郎の詩がいっぱいに詰まった本書「クレーの天使」を手にとってみるとわかる。天使って、形があったりなかったり、笑っていたり泣いていたり、生まれたての赤ちゃんのようであったりとてつもなく年をとっていたり、美しかったり醜かったり…様々なのだ。
今日も私はたくさんの天使と会った。特に変わり映えのする一日であったわけではないけれど。天使はずっと以前から私の周りに存在していたので、何かが大きく変わったわけでもない。ただ、天使が見えるようになった分、安堵する気持ちが起こり心がおだやかになったよう。
「信じるか、信じないか」「黒か白か」の選択を迫られることなく、「クレーの天使」が私の世界の色を暖かい色に塗り替えてくれた。
今のうちだからはずかしげもなく言っておこう。今までで最高の天使からの贈りものは、この「私自信」。そして、これから先にもう1つ最高の贈りものをもらうであろう。「私の死」という。