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アトラス 迷宮のボルヘス みんなのレビュー

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みんなのレビュー4件

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紙の本

ボルヘスも入った風景写真もふんだんに入った楽しい1冊

2000/11/07 00:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:安原顕 - この投稿者のレビュー一覧を見る

  「ボルヘス・コレクション」(全7巻。その内6巻が本邦初訳)が出ると知り、いまからワクワクしているが、その「おまけ」と言っては悪いが、ひょこっと『アトラス』まで出た。本書は1984年に刊行された、一種の旅行記で、ボルヘスも入った風景写真もふんだんに入った楽しい1冊である。ボルヘスは1955年以来、半世紀以上にわたって次第に視力を失ったが、その彼を支えたのは母レオノルだった。そして母の死後は、秘書であり、最晩年は伴侶にもなったマリア・コダーマが補佐した。これらの写真も彼女が撮影したもののようだ。本書の最後に、日本滞在中の文章「作品による救済について」も載っている。「ある秋に、時と老いる季節の一つに、それが初めてではないけれども、神道の神々が出雲に集まった。その数は八百万に上ったそうだが、わたしは非常に内気な男なので、そんなに多くの神様に囲まれたら途方に暮れてしまいそうだ。(……)悲しみに暮れていたにもかかわらず、神々はそれを表に出さなかった。神々の顔が解き明かされることのない<漢字>であったからだ。神々はある丘の緑豊かな頂上に車座になった。天空や岩、あるいは一片の雲から、神々は人間たちを見守ってきた。(……)その神が十七音節を唱えた。それは未知の言語で、わたしたちには理解できなかった。最年長の神様が宣告した。『人間たちを生き長らえさせよう』/こうして<俳句>のおかげで人類は救われた」(1984年4月24日、出雲にて)。理解しにくい部分もあるが、他の文章はいかにもボルヘスらしいもので大いに楽しめた。現代思潮社は、1960年代に学生だった人間にとって強烈なインパクトのある出版社だった。新刊書の大半がフランスの最先端の文学書や哲学書、他に、『シュールレアリスム宣言集』をはじめシュルレアリスム関連書、さらには埴谷雄高『虚空』『不合理ゆえに吾信ず』、吉本隆明、谷川雁、黒田寛一、唐十郎『腰巻お仙』らの本もガシガシ出してくれたからだ。その後の「現代思潮社」は久保覚(故人)、せりか書房を立ち上げた佐伯治の名編集者が辞めたことで、長い間開店休業会社だったが、1999年1月、鈴木創士をブレインとし、「エートル叢書」を立ち上げ、『シュトックハウゼン音楽論集』を手はじめに、3か月に一度のペースで、新刊を出し始めた。大いに頑張って欲しい。

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2011/04/10 23:06

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2020/12/31 23:16

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2023/09/03 16:43

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