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投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作不夜城の2年後を描いた続編。
あの事件の前後で歌舞伎町の中華系マフィアの勢力図が大きく変わることになった。それはまた主人公劉健一をいっぱしの顔役まで引き上げるきっかけにもなっていた。
贓物故買で生計を営みながらも、胎児売買だけは決して手を付けなかった健一は胎児売買にまで手を広げるようになっていた。手っ取り早く金を稼ぐにはこの胎児売買が一番なのだ。なにが健一を変えてしまったのか。本作品を読む前に是非とも前作を読んで欲しい。
前作ではまだ甘さの残るちんぴらであった健一が、本作品では目的のためには手段を選ばないような冷徹は男に変貌していた。
また歌舞伎町の利権を巡って台湾マフィア、上海マフィア、北京マフィア、福建マフィアの暗闘が繰り広げられる。一匹狼である劉健一はまたしてもその抗争に巻き込まれていく。
最後に歌舞伎町を手中に収めるのは誰なのか。最後までページを繰る手が止まらなくなること請け合い。
『不夜城』の二年後を描く傑作ロマン・ノワール。
2001/12/15 04:36
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投稿者:堂本 - この投稿者のレビュー一覧を見る
均衡を取り戻したかに見えた新宿中国系アンダーグラウンド。北京の大物幹部が狙撃され、歌舞伎町は再び不穏な空気に包まれた。事件の混乱に乗じ、劉健一は生き残りを賭け、再び罠を仕掛ける…。
圧倒的な前作を超えず
2000/12/30 23:22
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投稿者:katokt - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬好きの殺し屋ってとことんリアリティないなぁ、こんな人もしくは刑事がくずれたような人が主人公じゃあねぇ。前作の魅力ある主人公はどこにいったの?
と思ったらちゃんと出てくるけど、やけに中途半端な登場。でも作者の寵愛もあきらかに前作の主人公にあるので、そこがストーリーの分裂にもつながっているかな。まあ一回読むには楽しめるかもしれないけど、前作『不夜城』にみられたような歌舞伎町を書ききった迫力はどこに消えてしまったんだろう?
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不夜城の続編。本作では前作の主人公である健一は主演ではなく助演といった役どころである。しかし話はやはり健一を中心に回る。歌舞伎町の暗部を描いた第二作目。
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名作・不夜城の続編。
前作を遥かに凌ぐ極悪なストーリー。
個人的には、馳作品の中でも屈指の完成度だとおもた。
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あれ?続編出しちゃったの?といやな予感がありましたが、読んでみると割りとオモシロかったから良かった。ちょこちょこと登場する健一がアクセントになっている。
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不夜城の映画を見たのはどのくらい前だったか思い出せないが内容は何となく覚えていた 続きの話なのだが、映像よりも文章の方が激しい事が分かった 誰も幸せにはならない物語 ハードボイルドなのだけれど呼んだ後とても寂しい気持ちになった
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ハイ≧▽≦☆出ました!ろくでなしのパラダイスシリーズ第2章。
変態オンパレード!人でなしオンパレードの
ノンストップ犯罪話(゚Д゚)
不夜城のその後なだけに、そのまんまクソッたれの巣窟。でもなんかドンドン読んでしまう。
最低の話なのに面白い。登場人物も多くて、中国人も多くて訳わかんないのに面白い。
ナンなんでしょうこの人の作品は?
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この本はリアルタイムで買った。もちろんハードカバーで買った。
不夜城の世界を追体験したくて、それだけの理由で何も考えず買ったのだった。それくらい不夜城に惹かれていた。
結論からいうと、この作品は駄作である。おそらく不夜城の二作目でなければ買ってないだろう。プロットも登場人物の描き方も雑。とにかく簡単にひとが死ぬ。一つの終末に向かっていくために強引でも死ななければ話が展開しない。
2つの視点が展開し、交錯する手法はエルロイの「ビック・ノーウェア」なのではないか。あの作品に描かれている残虐さ、倒錯した雰囲気などはよく似ている。
にしても、内容がエロすぎる。まるでポルノ小説だ。
とにかく、読んで気分が悪くなるだけで何も残らない愚作。
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2008.10
不夜城 II。劉健一はさらにクールに強くなっていた。これもサクサク読めた。「長恨歌 不夜城完結編」ってのが第3弾としてあるそーなので、読もうと思うが、Amazonのレビューでは評価悪し。。。
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09/03/05読了
登場人物と話の筋は変わるけれども、大体は不夜城のままかな。でも不夜城より好きかも。
悪女がわかりやすくしたたかで、それをわかってても一緒に落ちる覚悟の主人公だったからかなーと思ったり。
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歌舞伎町の黒社会を二分する北京系大物が惨殺された。新宿に再び不穏な空気が立ち篭め、裏切りと陰謀が渦巻く中、男たちは生き残りをかけた戦いを仕掛け始める。
驚異のデビュー作「不夜城」の2年後を綴る待望の第2弾。
第51回日本推理作家協会賞長篇部門
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健一メインではないです。
登場人物がことごとく悪人ばかりなので、誰がどうなろうが余り気になりません。
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名作「不夜城」で描かれた後の歌舞伎町で物語は進行する。劉健一が暗躍していく様子が描かれているが、主人公はもはや別の人間である。登場人物はやはり狡くて腹黒い屑のような人間ばかりだが、進行のテンポのよさと相まって、ハードボイルドといえばこの一連の作品が真っ先に思い浮かぶ。流氓(中国マフィア)や日本のやくざなどが絡み合って、複雑な状況を作っていくが、進行のテンポや人物像を際立たせる巧みさなどから、登場人物が多いというストレスを感じさせない。変態の元刑事滝沢誠、世間知らずの凶手(殺し屋)郭秋生。個性溢れる主役達が、自分の意志と無関係に、混沌とした状況に引きずり込まれていく。この物語の根底にあるのは楊偉民に対する劉健一の憎しみである。この憎しみが相手を殺したくなるほどのものであることが、誰もが納得できるような必然で描かれているのだ。それを僕自身の言葉で伝えられるようになりたい。いつか「不夜城」のレビューを書くために。
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不夜城シリーズ三部作での最高傑作!
ふつうシリーズものって1が結局一番面白いって思うんだけど、これは違ったなー。
ぐじゃぐじゃのどろどろで、わけわかんなくなってしまいそうなどす黒さ。
空洞と悲しみと憎しみと、まぜまぜになって真っ黒な新宿。
すばらしかったです。