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紙の本
人工的に地震を起こすって?
2002/11/06 13:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょいかごねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
インパクトのある黄色い表紙、ペーパーバックみたいに分厚い割にはやけに軽い紙質。その外観に裏切られることなく、快速で一気に読みきった。こういう本は面白ければまずマルである。
物語は「人工的に地震を起こす」と脅迫するテロリストと、FBIの美人捜査官の戦いで、まあ、こういう話だからしょうがないけれど最後はFBIが勝つのだが、単なる勧善懲悪的な気持ちのよさが感じられないのは、双方の人物やその背景が詳細に描写され、それぞれに感情移入してしまうからである。同時に、テーマの深刻さがある。都会の飽食に背を向けて自給自足の生活を送るコミューンの人たち、カリフォルニア州の電力事情、そして地震の可能性と恐怖。この3つが物語の屋台骨を形成し、単なるエンターテインメントではない読み応えのある本になっている。
あと、多分これは僕の好みに過ぎないんだけど、この作者、登場人物が心の中で考えたことを(括弧)でいちいち描写してくれるんだけど、これは止めて欲しい。人物がそのとき、どんなことを頭の中で考えているかは、本来前後の描写から想像できるはずなのに、と思う。
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