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透明で繊細、という印象。中学生というあ不安定な時期の少年が描かれた短篇集。少し同性愛描写らしきものあり。個人的には全体を通して好きな空気が漂っていました。
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さらさらとして涼しい作品。すき。
あとがきにあった徽宗の「桃鳩図」、わたしの世界史の資料集にもありました。なるほど可愛らしい。
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表題作「鳩の栖」は、少年たちの友情がぐっと胸に迫る大好きな作品です。読む度に、かなしいけれど優しい気持ちになれます。
これを読んで以来、水琴窟の音を聞いてみたい…! と、心底願っているのですが、なかなか出会えません(京都の妙心寺にもあるのだとか)。
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長野まゆみさんを知るきっかけとなった栗樹を含んだ短編集。
とても鮮やかなお話達でした。
夏緑陰を読んだ時の衝撃を忘れられません。
ギラギラとした太陽や陽炎に映える緑の木々を揺らす暑い空気が本当に目の前に存在するのではないかと思えるほどの繊細な描写、とても気に入りました。
冬であっても夏の空気をしっかりと味わえるお話。
レモンのヨーグルトや苹果ジュース美味しそう。
細かな、悪く言ってしまえばくどくどとした描写が苦手な人には絶対お勧めしません。
時間のある時にゆっくりと、一文字一文字読んで欲しい。
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儚く透明な少年たちが切なくて、思わず泣きそうになる短編集。
大人になる前の不安定な時に経験する別れを彼らはどう受け止めて成長していくのだろう。
一番ぐっときたのは『栗樹』
”もう一度いきたかった 。今、ほんとうにそう思っているよ”
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中学のころ模試で表題作の読解が出題され、物語をちゃんと読みたくて帰りにこの本を買って帰りました。雰囲気が好きです。
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長野まゆみは独特の雰囲気を持った作家で、童話的な世界で無機的な美少年たちが主人公の作品集があります。知り合いで気に入っている人はたくさんいるのですが、実は私はそれらの小説はよくわかりません。しかし、この「鳩の栖(すみか)」は普通の小説で綺麗な世界が展開されます。この小説が気に入ったら、「螺子式少年」や「三日月少年漂流記」「白昼堂々」なども読んでみるとその世界にはまるかも。
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ミクシィのお友だちのお嬢さんが模試で収録作を読んでとても気持ちに残るものがあった、というお話を読み、興味をそそられて私も読んでみました。発表されたのは今から15年程前で、だからそんなに昔というわけでもないのだけど、とても古風なタッチでピュアな少年たちの屈託が描かれ、まるで吉屋信子の少女小説少年版みたい。綺麗に澄んだBL、とも思ってしまったんだけど、これは読む人によって感じ方が違うんだろうな。表題作が一番好きでした。自分の引っ込み思案を悲しく思う転校生の目から見たクラスの中心としてその闊達さが人気である少年。でも彼が身体が弱くて、その自宅には水琴窟という庭先に水を撒くと美しい音が鳴るという仕掛けが・・。雨の音、穏やかに語られる少年たちの言葉、そして水琴窟の響き、などとても心地よい音が読み終わった後も残っていてそこもよかった。
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もう一度、行きたかった。今、ほんとうにそう思ってるよ。
男の子の親友2人組って、女の子の親友2人組より相手のことをよくわかってて、
一緒に無茶したり、バカやったりできるから
ほんとうに羨ましい。
何かあったのか?って聞くくせに、
相手の返事を言葉じゃなくて表情でわかってたりする。
そんな、唯一無二の存在を得られるのは、
女の子より男の子の方が多い気がする…。
野球のピッチャーとキャッチャーみたいな。
長野まゆみさんの本は、癖があるけど好きで、忘れられない。
名前の付け方が好き。
カタカナを漢字にするとこ。
句読点の付け方。
古風なんだけど、現代っぽい感じとか。
やめられないのは、こういうのが好きだから。
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“紺碧”と“紺一点”に出てくる浦里くんがすごく好き。
この子関連の話は紺極まるに続いてるんだけど、浦里くん天然というか鈍すぎてほんと真木くんがんばれ。
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2013/9/12やっと読み始める。が、文章が、ほの暗くて、ちょっと、憂鬱な気持ちになり、二つ目の短編を読み終わったところで、また積読に…orz
すごく独特な間合いです
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文章の清らかさのようなものがそのまま描かれている少年たちの清らかさに通じているような気がした。
彼らが人を思う気持ちが「自由」なのだろうか?
そこのところは私にはあまりピンと来なかった。
またいつか読み直してみたい。
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短編集なのでさくさく読めました。
一作品一作品、切なかったり胸がきゅっとしたり…少年達の恋情と友情の狭間な雰囲気がとても大好きです。
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なんとも涼やかなお話たち.
☆鳩の栖
死期を悟っても冷静さを保ち続けるお友達.
あんな子いますか!
☆夏緑陰
淡くてやさしい物語でした.
親子ってつながっているのね.
☆栗樹-カスタネア
あの強気な態度は、身体の弱さの反動?
そう思うとなお切ない.
☆紺碧
☆紺一点
かっこつけるなあ、真木は.
亨が来島しか見えていないってわかってても、
あきらめられないか.
あー切ない.
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表題作にもなっている「鳩の栖」が素晴らしい。
硬質な文章の中に漂う柔らかい空気感がたまらなく好き。